CoinPostで今最も読まれています

アナリスト:Tetherによるビットコイン価格の後ろ盾が真実なら80%近い下落の可能性も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Tetherに関する疑惑深まる
Tetherは監査企業であるFriedman LLPとの関係も”解消”、多くの疑惑の渦中にあるTetherにさらなる懸念点が浮上
Tetherがビットコインの価格を後ろ盾している真実は?
多くのアナリストは、もしビットコイン価格がTetherトークンによって人工的に肥大化されているのであれば、ビットコイン価格は80%程下落する可能性もあると言及しました。

アナリストは、もしTetherトークンがビットコイン価格を支えていることが本当である場合仮想通貨市場に”大不況”をもたらす可能性があると言います。

このTetherトークンの架空の産物である可能性は多くの注目を集めており、もしその報告が本当であると証明されれば、仮想通貨市場の歴史上最大のポンジ・スキームになるでしょう。

多くのアナリストは、もしビットコイン価格がTetherトークンによって人工的に肥大化されているのであれば、ビットコイン価格は80%程下落する可能性もあると言及しました。

監査機関との契約解消

さらに懸念されているのは、Tetherは監査企業であるFriedman LLPとの関係も”解消”したことです。

Tetherは、Bitfinexによって所有されており、この2社について有名な批評家であるBitfinex’edは、最近ブロガー達がBitfinexがThetherを”無から”発行し、ビットコイン価格を人工的に作り上げていると訴えていることに対する一連のツイート、ブログ、計画を投稿しました。

Tetherは、USドルに紐付けられている仮想通貨であるため、Tetherトークン(USDT)を発行するコストは、どの時点でもUSドルと同じ価格であるはずなのです。

現時点で、Tetherは銀行口座に投資家からの預金が$22億(約2400億円)あり、Tetherトークンと1:1の割合であると主張しています。

しかし、Bitfinex’edの一連の報告により、投資家達からの懸念は高まってきています。

“Attack of the 50 Foot Blockchain”の著者であるDavid Gerard氏は、

仮想通貨業界の全ての人々はTetherが実際に同等のドルを保有しているのかについて懸念しています。

と語り、アナリスト達は、このニュースが本当であると証明されれば、仮想通貨市場に”大不況”をもたらすのではないかと言及しています。

さらに、監査会社であるFreidmanとの最近の関係解消がさらなる懸念を引き起こしています。

この監査は、Tetherが実際に市場に出回っているUSDTトークンと同等のUSドルを口座に保有していることを証明する一つの方法でもあったため、かなりの懸念点となります。

Tetherの広報担当者は、Coindeskに対しEメールでFriedman LLPとの関係解消の主旨を述べました。

文中では、

Friedmanとの関係が解消されたのは事実です。Friedmanが比較的単純な貸借対照表に対して、非常に難儀で徹底的に詳細な手順を実行していたことから、期間内に実行不可能であると判断し、今回の解消に至りました。

と記述されています。

さらに、広報担当者は、以下の様に追記しました。

「Tetherはこのような過程で、透明性を確立する史上初の企業であることから、その過程の前例がなく、成功の尺度を測る基準も無いのです。」

多くのテザーに対する懐疑的な声

さらに、Tetherのトークンの発行に対して多くの懐疑的な声も挙がってきています。

Tetherは、約5000万~1億USDT という大量のTetherトークンを一度に発行したため、どのような投資家達がそのトークンを購入しているのかと疑問になっています。

2017年にBitfinexは複数の銀行との関係が悪化したことから、取引所の資金の入出金の多くはTetherに依存しています。

このことからもTetherは、USドルと同等以上のトークンを発行し、それをBitfinexに流しているのでは無いかと考えられているのです。

先週出された”Tetherの影響を数量化する”という名前での匿名の報告書によると、

「Tetherが本来のビジネスモデルによって成長しているとは考えにくく、市場の状況に応じてTetherが発行されているように感じます。Tetherの発行は市場を明らかに変動させます。」

と記述されました。

さらに

ビットコイン価格の48.8%の上昇は、91回にわたる新規Tether発行直後の二時間以内に起こっているされBitfinexのウォレットに到着した2時間後に起こりました。Bitfinexの引き出し及び、預金のデータは、異常であり、一般的な会計環境から見るとさらなる細密な調査が必要であると言えます。もし、懐疑的な行為が行われているとしたら、30~80%のビットコインの下落が予想されています。」

と追記しました。

最近、Tetherトークンに関する懐疑的な行為に対しての懸念が高まりつつあります。

カルフォルニア大学Berkeley校の国際コンピュータサイエンス機関の教授であるNicholas Weaver氏によると、Tetherが投資家達の信用の獲得に失敗し、その価値を保つことができなくなると、仮想通貨市場は”大不況”に陥る可能性があると語りました。

「現時点で新規ビットコインがその価格を保つのに、$1800万(約20億円)の新規ドルが流入する必要があります。しかし、現在1日に$1億(約108億円)の虚像のドルがTetherによって流入していることを考慮すると、Tetherがその発行力を失った場合、仮想通貨の価格は大暴落すると考えられています。」

とツイートしました。

Tether Says That Its Relationship with Auditor Friedman LLP Has ‘Dissolved’

Jan 29, 2018 by Bhushan Akolkar

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
17:13
国内初 OKJがアイオーテックス(IOTX)取扱いを発表 
IoTデバイス向けブロックチェーンプラットフォーム「IoTeX」のネイティブトークンIOTXが、OKJで国内初上場となる。取引所・販売所・積立の3サービスで取扱開始する。DePIN(分散型物理インフラネットワーク)のプラットフォームとして注目されるIOTXについて解説。
16:45
バイナンス、アルトコイン4銘柄を11月6日に上場廃止へ
海外の仮想通貨取引所バイナンスがOoki Protocol、Keep3rV1、Unifi Protocol DAO、Rupiah Tokenの上場廃止を発表。AI・DeFi関連トークンを含む4銘柄が対象で、発表直後にOOKIは26%超の急落。11月6日の取引停止を予定する。
16:00
bitFlyer、ポリゴン新トークン「POL」の取扱開始
暗号資産取引所bitFlyerが、ポリゴンの新トークン「POL」の取扱いを10月28日より開始。MATICからPOLへの移行に伴う取引所初の対応となる。イーサリアムチェーン上のトークンのみ取扱い、Polygon PoS上のトークンには非対応。将来的なMATICの完全移行も予定。
15:00
テスラのビットコイン大規模移動、イーロン・マスクの戦略とは
イーロン・マスク率いるテスラが保有する1150億円相当のビットコインが移動。売却懸念が浮上するも、アーカムの分析でセキュリティ強化が目的との見方が広がる。テスラは引き続き企業第4位のビットコイン保有者として、7つのウォレットで分散保管を実施する。
14:30
ドージコイン時価総額3兆円突破、イーロンの"D.O.G.E"発言で急騰
イーロン・マスク氏の政府効率化局(D.O.G.E)発言を受け、ドージコインが1ヶ月で30%以上急騰し、時価総額3兆円を突破した。現在、保有者の72%が利益を確保している状況だ。
13:30
米SEC、2025年も仮想通貨を重点的に監視へ
SECが2025年度の優先検査項目に仮想通貨をリストアップした。登録事業者のコンプライアンス体制などを重点的に監視する方針だ。
11:00
ビットコイン研究者らが検証論文を公開 欧州中銀エコノミストの批判に反論 
経済学者のラッド博士らが、ECBによるビットコイン批判に対して反論。仮想通貨ビットコインの分散性や経済的有用性を主張する論文を公開した。
10:30
ビットコイン、採掘難易度が過去最高値を更新
仮想通貨ビットコインの採掘難易度が、過去最高値を更新。21日にはハッシュレートの7日平均の数値も過去最高値を更新していた。
07:35
「ビットコインとゴールドはロング」著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏
米国の著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏は22日、CNBCのインタビューで「全ての道がインフレーションに通じている」と述べ、仮想通貨ビットコインやゴールドへの強気な姿勢を示した。
07:15
BTC追加購入予定のメタプラネット、資金調達の進捗状況を公表
最大85億円相当の仮想通貨ビットコインの追加購入を計画するメタプラネットは、新株予約権を通じた資金調達の進捗状況を公表。総額では最大100億円を調達する計画である。
06:30
野村出資のKomainu、シンガポールのカストディ企業Propineを買収しアジア市場拡大加速へ
野村證券が出資する仮想通貨カストディ企業Komainuは22日、シンガポールのカストディアンPropineの買収を発表した。この買収はシンガポール金融管理局(MAS)の承認が前提となっており、Komainuはシンガポール市場での存在感を強化する狙いがある。
06:01
アバランチ、自己管理型ウォレット対応のVisaカードを導入
アバランチ財団は22日、暗号資産(仮想通貨)決済用のVisaカード「アバランチカード」を発表した。スマホ版と実物カードが利用できる。
10/22 火曜日
17:05
エイプコイン(APE)買い方・取引所比較、「エイプチェーン」解説
暗号資産ApeCoin(APE)の国内おすすめ取引所、現物取引、手数料、出庫機能を比較。DeFi特化の「エイプチェーン」も解説します。
14:00
ISAC設立へ、国内仮想通貨取引所のサイバー対策強化へ
国内の仮想通貨交換業者はビットコインの流出などを受け、JVCEAを中心としたサイバー対策の新組織「ISAC(アイザック)」を2024年中に設立する予定だ。
13:22
警察庁がモネロ取引を追跡 架空取引で容疑者逮捕
警察庁サイバー特別捜査部が匿名通貨モネロ取引の追跡に成功、他人名義のクレカとメルカリのシステムを悪用した1億円規模の詐欺事件で首謀者を逮捕した。実行役は闇バイトの可能性が指摘される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧