はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

新型肺炎に警鐘を鳴らした李医師に捧げる墓碑銘、仮想通貨イーサリアム利用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアム上に医師の墓碑銘

新型コロナウイルスについて、早くから警鐘を鳴らしていた中国武漢の医師が6日深夜に死亡。そして、7日に、何者かがイーサリアム(ETH)のブロックチェーン上に、この李文亮医師を記念して、「Monument(記念碑)」という名前のスマートコントラクトによる墓碑銘を作成したことが確認された。

出典:イーサリアムブロックチェーン

この「Monument」のソースコードには、李医師の伝記が記録され、特に新型肺炎についての危険を警告した医療専門家としての貢献が書きとめられた。また「安らかに眠れ」という言葉も記されている。

スマートコントラクトの特性により、この慰霊碑は不変であり、検閲されることもなく、世界中から自由にアクセスすることができる。

この記念碑は、インターネット上で中国のユーザーが李医師の死に大きな悲しみを表明していた時に作成された。死亡報道の直後、中国のメッセージングアプリ、Weibo(微博)やWeChatは、李博士の死を悼むメッセージに溢れていた。

*生前の李文亮医師

「デマを流した」として摘発、その後感染

李文亮は感染が始まった湖北省武漢の病院で働いていた医師だった。中国政府が公表する前の昨年12月30日の段階で、SNS上で、新型肺炎について警告を行なった。

しかしその後警察当局に「デマを流した」として摘発され、沈黙を強いられていた。

1月中旬以降、肺炎の急速な感染拡大に伴い、警察からデマを流布したと非難された李医師は最前線で戦う一人であったことが明らかになり、人々に認識され始めたが、その後、院内感染とみられる新型肺炎のため、病院で亡くなった。享年34歳だった。

このことをきっかけにして、中国国内では言論の自由を求める声や、「良心的」告発を封じ込めて感染予防対策の妨げとなった当局の責任を問う声が高まっている。

こうした世論を鎮静化する狙いもあってか、死亡を受けた中国政府は一転して哀悼の意を示し、李医師を評価する姿勢を見せている。

しかし本件についても依然として言論統制は行われている。

李医師の死亡は中国時間の木曜日に報じられ、直後にWeiboのリアルタイムトレンドのトップに躍り出た。だが、数十億のビューがあり、ハッシュタグで数百万のコメントが投稿されていたにも関わらず、数分以内に7位に下落した。

李医師に謝罪を要求するものを含め、政府を公然と批判するハッシュタグは制限されている。

一方、8日朝時点で、中国では新型コロナウイルス患者の数が3万4000人を超え、死亡した人は717人に上っている。収まる兆しの見られない事態を受け、中国国内では政府の初期対応や言論統制をめぐって批判が高まっている。

CoinPostの注目記事

中国で仮想通貨採掘業務の強制停止事例 コロナウイルスの影響で警察主導
中国で、仮想通貨マイニング業務の強制停止事例が報告された。大手中国ビットコイン採掘業者BTC.topのCEOが報告。コロナウイルスの拡大を理由に、警察主導で強制的にシャットダウンされたという。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。
11:30
米司法省、ハマス関連の仮想通貨約3000万円を押収 資金調達を阻止
米司法省が、イスラム系組織ハマスからUSDTなどの仮想通貨を20万ドル相当押収した。ハマスは仮想通貨による寄付募集やマネロンを行っていたとみられる。
10:50
リップル社、アフリカの決済企業Chipper Cashと提携
リップル社は、アフリカの決済企業Chipper Cashとパートナーシップを締結。仮想通貨を活用するリップルペイメントを導入し、アフリカにおける国際送金の速さやコスト効率を向上させる。
10:45
トランプ指名のアトキンス氏が仮想通貨規制方針示す SEC委員長指名公聴会で
米上院銀行委員会が、次期SEC委員長候補ポール・アトキンス氏の公聴会を開催した。ウォーレン議員が利益相反の可能性を追及した他、仮想通貨関連の議題も俎上に上った。
10:10
米政府、12億円相当のビットコイン移動 戦略的準備金に向けた準備か
トランプ大統領の大統領令に基づき、タイの犯罪組織から押収された846万ドル相当のビットコインが米政府によって移動されたことが観測された。
09:35
フランス国有投資銀行、40億円規模の仮想通貨ファンドを設立
2700万ドルのトークンファンド フランス国有投資銀行Bpifranceが3月27日、仮想通貨およびブロックチェーン分野における新たな投資戦略を発表した。仏国内のデジタル資産エ…
08:15
ICEがCircleと提携、USDC活用で次世代金融商品開発へ
米金融大手によるステーブルコイン取り組みが加速中。Intercontinental ExchangeとCircleが提携し、USDCの新たな市場を開拓へ。
07:50
ソニュームとアニモカが提携 アニメファンのWeb3参入を推進へ
アニモカブランズは、仮想通貨イーサリアムのソニーグループのL2ソニュームと提携。IDレイヤーを構築して、アニメファンをWeb3領域に取り込みやすし、ユーザーの関与を強化する。
07:30
ビットコイン大口投資家、3月に約13万BTC買い増し 
Glassnodeの最新レポートによると、大口投資家がビットコインを大量に購入。市場の不確実性にもかかわらず、大口投資家は自信を示している。
06:55
ゲームストップ株価暴落、投資家はビットコイン戦略を懸念か
ゲームストップの株価が27日に暴落した。投資家は同社のビットコイン獲得戦略を嫌気し売りを加速させた。
06:05
ジブリ風アートに因んだミームコインが高騰、 ChatGPT-4o画像生成機能のリリースで
OpenAIのChatGPTがもたらしたジブリ風AI画像トレンドと、急騰する仮想通貨ジブリ・ミームコインの驚きの実態を解説。
03/27 木曜日
17:05
ビットトレード、貸暗号資産の特別募集「ユーピーシーエックス(UPC)」で開始
ビットトレードがユーピーシーエックス(UPC)の貸暗号資産特別募集を開始。14日間で年率100%相当の高利率が魅力。なお、リスクや注意事項の理解も不可欠。申込条件やメリットを解説する。
14:05
イオレ、暗号資産関連事業参入準備へ Web3ファンドから約4.2億円を調達
暗号資産金融事業への参入準備へ 東証グロース上場企業のイオレは26日、投資事業有限責任組合JAIC-Web3ファンドと株式会社ZUUを割当先とする第三者割当増資を実施すると発表…
11:52
ビットコイン8.7万ドル台で推移、Hyperliquidの「市場操作」臨時対応には賛否両論も
ビットコイン価格が前日比3.99%上昇し8.7万ドル台に回復した。CoinShares報告によると、機関投資家から7.2億ドルの資金が流入し5週間連続の流出傾向が反転する。一方、Hyperliquidは市場操作されたJELLYJELLYトークンを上場廃止にし、分散型理念と利用者保護のバランスに関する議論が浮上した。
11:30
ビットコインとともに注目のトップ20銘柄、Grayscale最新リサーチ
グレースケールが最新の仮想通貨市場レポートを公開した。ビットコインの活動レベル、ミームコイン取引の変化、新たなトップ20銘柄などを解説している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧