CoinPostで今最も読まれています

速報 FCoin、顧客資産持ち逃げの可能性か 仮想通貨ビットコインの出金履歴が確認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FCoinの出口詐欺疑惑

海外仮想通貨取引所FCoinから顧客資産の出金が長期になるとの報告書が公開されてから1日、新たに「出口詐欺(持ち逃げ)」の可能性が浮上している。

昨日のFCoinの公式ブログで、創業者の張建が公開した「FCoinの真実」という題目のリリース文が公開された。

内容は、経営状況と取引所システム面での改善の見通しが厳しい状況に陥ったことで、7000から13000BTC相当の顧客資産が出金できない状況にあるとするもの。ユーザー側の資金が長期間に渡って返却されない見通しが告げられた。

リリース文では、ハッキングのような不正流出でなく、財政上の問題の上にシステム的な問題が重なったことで、返済を中長期に渡って行うといった「真摯な姿勢」を示していたFCoin。資金にアクセスできないとしていた声明内容とは異なり、コールドウォレットからビットコインが大手取引所に分散して移動されている状況が新たに明らかになった。

業界関係者からは、持ち逃げ詐欺となる「出口詐欺」の可能性が指摘されている。

報告内容

仮想通貨業界の中国事情通Dovey Wanによると、FCoinのコールドウォレットから大量な仮想通貨が多くの仮想通貨取引所に送られている。

とんでもない恥知らずの経営者らだ。このアドレスから、資産が動いている

データによると、資金はOKExやHuobi、ZBやバイナンスといった大手取引所へと送金されており、分散された送金履歴が確認できる。

FCoin側の説明では、システムの復元に時間がかかるため、通常出金のサービスが停止している状態。当該コールドウォレットからは出金が不可能な状況にある。

しかし、このような出金履歴がブロックチェーン上でトラッキングされたことを受け、顧客側への説明と実際の状況が異なる可能性が生じている格好だ。

Doveyがリサーチをした結果、最後にFCoinから出金が行われた時間が2月14日。この後はコールドウォレットは空になったという。具体的な経緯はこのようになると指摘している。

  • 2月10日、チームの独自通貨FTをすべてバーン
  • 10〜11日、顧客がFT価格上昇を狙い、入金
  • 11日、FCoinはメンテを発表
  • 14日〜17日、コールドウォレットの資産を全て出金

バイナンスのCZもFCoinの事案を受け、SNSで詐欺であると避難。「名指して非難することはほとんどしないが、2018年当初私はFCoinがネズミ講であると警鐘を鳴らしていた」と語った。

FCoinは現在、顧客の出金申請をメールを介して受け付けているが、今後この資産が返却されるかどうかが焦点になる。返済に充てる資金は、取引所の利益などのほか、張建本人の持つ資産などから拠出するとしている。

中国のトラッキング企業「北京链安」の分析によると、FCoinのこれまでの資産規模は、11509BTCに及ぶ。

CoinPostの注目記事

海外仮想通貨取引所Fcoin、創業者が経営悪化を自白 顧客資産の返済目処は最大3年に
仮想通貨取引所FCoinの公式プレスリリース欄で、「FCoinの真実」という題目で、経営が悪化した運営状況に関して創業者の自白内容が公開された。
注意:仮想通貨XRPのなりすまし詐欺 Youtubeで日本人もターゲットか
「1億XRPを無料配布する」新たに日本人もターゲットにした仮想通貨のなりすまし詐欺が、Youtube放送で確認された。
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/30 火曜日
15:15
bitFlyer、トラベルルール導入に伴う対応内容を発表
国内大手の仮想通貨取引所であるbitFlyerは、「トラベルルール」の導入に伴う対応策を公表した。MetaMaskなどの仮想通貨ウォレットは今後も利用が可能だが、国内で送金や預入が可能な暗号資産交換業者としては、Coincheckだけという状況が生じる格好だ。
15:07
群馬県沼田市、歴史文化保全のためNFTアート返礼品の「ふるさと納税」受付開始
群馬県沼田市は、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンクやCoinBestと提携し、「ガバメントクラウドファンディング」を利用したNFTを返礼品とする寄付金の受付を開始した。
13:50
米債務上限合意で仮想通貨業界に朗報 マイニング増税案は見送り
バイデン米大統領と共和党のマッカーシー下院議長は、連邦政府の債務上限引き上げで最終合意に達し、米国政府によるデフォルトが回避される運びとなった。合意を反映した法案では、マイニング企業に対する新たな課税提案は阻止され、仮想通貨業界にとっては朗報となった。
13:20
BNBチェーンNFT市場Tabiが14億円を調達
BNBチェーンに注目したNFTマーケットプレイスであるTabiは、大手Web3企業Animoca Brandsが主導するエンジェルラウンドで約14億円の資金調達を果たしたと発表した。また、コミュニティ向けの報酬プランを5月29日からスタートさせている。
12:29
ソーシャルとライフスタイルの融合「BOOOST」 旅行先でトークンを貯めて大切な人に会いに行こう
徒歩や車移動といった日常生活とソーシャルアプリを融合させたweb3アプリ「BOOOST」利用のメリットを初心者向けに解説。 旅行先で暗号資産(仮想通貨)トークンを貯めて、友達と交流を図ることができます。
12:28
ビットコインは上昇一服、米債務上限法案の行く末見守る
米債務上限問題を巡り基本合意に達したとの報道を受け買われたビットコインは30日までに上昇を一服した。議会で可決するまで史上初のデフォルトリスクが燻っており、米債務上限法案の行く末を見守るため様子見基調が根強いか。
12:05
Geminiら、米SEC提訴の棄却を求める申し立て
米国の仮想通貨取引所であるGeminiと、融資企業の Global Capitalが米証券取引委員会が起こした訴訟の却下申立書を提出したことが、裁判所の公開文書を通じて明らかになった。訴訟の却下申立書が認められた場合は、訴訟は棄却される。
11:35
Bybit、カザフスタンで仮想通貨事業の原則的な承認を取得
ビットコインなどを扱う仮想通貨取引所Bybitは、カザフスタンで事業について原則的な承認を得たと発表。規制整備の進む同国から旧ソ諸国へサービスを展開していきたいと述べた。
10:50
エヌビディア、AI向けのスパコン発表
エヌビディアは、AIのためのスーパーコンピューターDGX GH200を発表。ゲーム領域などでの活用を想定しており、Google Cloud、メタ、マイクロソフトといった大手企業も利用する予定だという。
10:03
オアシス(OAS)、SBI VCトレードに上場へ
ゲーム専用ブロックチェーンプラットフォーム「Oasys」のネイティブトークン「オアシス(OAS)」の上場が、国内の暗号資産取引所SBI VCトレードにて確定したことが明らかとなった。予定上場日は5月31日、OASトークンの国内での取り扱いは、bitbankに次いで2つ目の取引所となる。
10:00
ロシア、国営仮想通貨取引所の設立計画を取り下げ=報道
ロシアは国営の仮想通貨取引所を設立する計画を取り下げたと伝えられる。その代わりに民間の仮想通貨取引所規制などに関する実験的な法的体制を導入することを検討している。
07:30
デジタル円、日銀がパイロット実験
日銀は、CBDCに関する実証実験の概念実証フェーズ2の結果報告書を公開。概念実証では、分散型台帳技術との連携も想定している。一般的に分散型台帳技術には、ブロックチェーンが含まれる。
05/29 月曜日
14:35
JPモルガン、金融系AI(人工知能)「IndexGPT」の商標登録を申請
米JPモルガンは金融システムに活かすための人工知能「IndexGPT」の商標登録を申請した。株指数の作成や投資コンサルティングなど様々な金融サービスに使うことを念頭に置いている。
13:25
JPモルガンのアナリスト、ビットコインが45000ドルに達する可能性を指摘
JPモルガンのアナリストは顧客向けの相場予想で、暗号資産(仮想通貨)ビットコインが45000ドル(630万円)に到達する可能性を示唆した。
12:31
中国北京市、Web3産業の政策支援強化へ 年20億円以上の投資計画 
中国北京市の科学技術委員会は、Web3イノベーションの開発をテーマとした白書を発表。北京市がWeb3産業育成のため政策支援を行っていくと述べた。朝陽区は毎年20億円以上を投資する計画だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア