ブロックチェーンを基盤とした決済ネットワークを使用
ソフトバンクなどが参加する通信事業者向けのブロックチェーンコンソーシアム「キャリア・ブロックチェーン・スタディ・グループ(CBSG)」は18日、台湾と米国の通信事業者間でのブロックチェーンを基盤とした決済ネットワークの試験を完了したことを発表した。
今回は台湾の通信事業者Asia Pacific Telecom Co., Ltd.(APTG)と、アメリカの通信事業者との間で試験を実施。米国の通信事業者で契約した人が台湾でモバイル決済アプリを使用し、継続的な決済まで完了させた。
決済に利用されたアプリ「Gt Pay」はコンソーシアムCBSGに参加する米テック企業TBCASoftがブロックチェーンを活用して開発するキャリア間決済システム(CCPS)に接続されている。
APTGは、海外旅行者の増加やモバイルウォレットの人気の高まりを予測しており、この決済サービスが利用者の利便性を大幅に向上、大きな利益をもたらすと考えている。
ソフトバンクも昨年に実験を成功
CBSGは昨年の2月には台湾の通信事業者Far EasToneと通信大手ソフトバンクとの間でのキャリア間モバイル決済の実地試験を成功させている。
こちらの実験では、ソフトバンクのモバイルユーザーがFar EasToneのネットワークを利用して台湾国内の小売店でモバイルウォレットで商品を購入。また、Far EasToneのユーザーは、ソフトバンクのネットワークを利用して日本国内で商品を購入することに成功した。
ソフトバンクは昨年の10月に、自らも出資を行なったTBCASoftとの提携を発表。都内でのキャリア間決済システムの導入を2020年度中に目指すとしている。