はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン暴落で全面安も、テゾスやリンクが逆行高|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比5.19%安の95.8万円に。 9200-9300ドルのサポートラインと9,000ドルの心理的節目を割り込み、ロスカット連鎖で投げが加速した。

世界最大の仮想通貨デリバティブ取引所「BitMEX」では、約16,000BTC(165億円相当)のロングポジションがロスカット。

関連:仮想通貨ビットコインで大規模ロスカット BitMEXで今年最大規模

急落局面で、溜まっていた未決済建玉(OI)も大幅減少、需給調整されたことが分かる。

現在は、下値支持線で反発している状況であるが、引き続き予断は許さない。その一方で、短期的には売りが過熱しており、4hRSIは年初来最低値の20%未満まで急落。これは昨年12月にBTC=6500ドルを付けた直近最安値のデータに匹敵、bitFlyerのスポット乖離も数日前まで5%台だったものが1%台まで急縮小するなど、年初の”上昇トレンド転換前水準”まで下げている。

国内に上場するメジャーアルトも全面安となった。

出典:コインチェック

リスク、テゾス、チェインリンクが逆行高

ビットコイン(BTC)の暴落で、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)など、CMCの時価総額TOP20銘柄が軒並み5-10%下げるなど全面安となるなか、リスクに加え、テゾスとチェインリンクが逆行高に。

リスク(LSK)は、バイナンスでステーキングサービスが発表されたことが材料視された。1LSK保有でステーキングに参加できる。

Liskのステーキングサービスは、国内取引所コインチェックが世界で初めて導入に踏み切った(β版)ことで、年初からの高騰を招いた経緯がある。コインチェックでは、取引所の預り資産を利用してデリゲート投票を実施しており、獲得した報酬から手数料を差し引いたものをユーザーに分配している。

分散型のオラクルネットワークプロジェクトChainlink(LINK)は、Smart Oracleなどの技術を使用したシステム開発を行うSmartContract社が、コーネル大学やUCバークレーなどの教員が主導するブロックチェーン研究機関「IC3」と協力して開発。過去には、SmartContract社とSWIFTが、Chainlinkを使ったブロックチェーン実証実験で成功を収めている。

昨年10月には「trusted computing」のフレームワークを発表。IntelやHyperledgerが協賛企業に挙がったことで急騰するなど、注目度が高まった。

発表されたフレームワークは、ブロックチェーン上での一部計算をオフチェーン上で実行することでトランザクション軽量化を図るほか、計算結果をChainlink oracle経由でブロックチェーンに渡すことでパブリックブロックチェーンの課題であるプライバシー問題も解決するものだ。

これらの課題は、今まで企業がブロックチェーンを利用するのを踏み止まる要因として指摘されており、新たな解決策により企業の需要が促進されると見られる。

Chainlinkの新フレームワーク発表で、仮想通貨LINKが高騰 協賛にIntelなど
仮想通貨Chainlinkが8日、「trusted computing」の新たなフレームワークを発表した。協賛企業としてIntelやHyperledgerが挙げられ、発表後LINKが急騰した。

さらに昨日、異なるブロックチェーン(仮想通貨)間の相互運用性を図る大型プロジェクトPolkadotが、仮想通貨Chainlinkのデータベース管理システムである「オラクル」機能の統合を発表。分散型金融(DeFi)や分散型アプリ(dApps)のポテンシャルが広がることが期待されるなど、着実に歩を進めていることが市場に好感された。

バイナンスリサーチが先月末発表した「仮想通貨間のリターン相関率」によれば、最もビットコイン(BTC)との相関が強いのは、先行指標として意識されるイーサリアム(ETH)の相関係数0.86に対し、最も低いのはChainlink(LINK)の0.35、Tezos(XTZ)の0.36となっており、後者は独立した値動きが認められる。(下図)

リターンの相関

アムステルダム証券トレーダーCrypto Michaëlは、LINKとXTZの逆行高について以下のような見立てを示している。

「LINKとXTZの値動きは、潜在的な市場の強さを示唆している。 2016〜2017年にも、いくつかのリトレースメント(綾戻し)が行われた後、強いバウンスが発生した。強気トレンドの過程には、ディップで押し目を作る機会が存在するが、これはその一つかも知れない。」

TD Sequential RED9再点灯

海外アナリストCryptoHamsterは、Another TD Sequentialで「RED9」が点灯したことに言及した。

TD Sequentialは、米国の著名アナリスト「トム・デーマク」が開発したインジケーターの1つで、トレンドサイクルの転換点を掴むためのものとされている。

その信頼性はまだ確立し切れていないが、別の海外トレーダーCryptoISO (@crypto_iso)は、4時間足のインジケーターとしてはTD Sequentialにおけるシグナル『9』は信頼性が高いと評価する。

関連:ビットコイン大幅反発、海外投資家が着目していた買いシグナル『赤の9』とは

CoinPostの関連記事

仮想通貨ビットコインで大規模ロスカット BitMEXで今年最大規模
仮想通貨市場の下落を受け、BitMEXのビットコインデリバティブ取引で15,818 BTC、金額にして165億円相当のロングポジションがロスカットされたことがわかった。
速報 仮想通貨XRPの有価証券問題を巡る裁判 リップル社の申立てに対し新展開
仮想通貨XRPの有価証券問題を巡る裁判は新たな展開を迎えた。裁判官は26日に、いわゆる「一部受付・一部棄却」という判断を下した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/05 水曜日
17:08
Progmat、日本版トークン化株式の検討開始
Progmatが日本版トークン化株式の検討を開始。1円から投資可能で24時間取引も視野。配当・議決権も保護される設計。大手金融26組織が参加し、2026年春から商品開発へ。
15:45
メタプラネット、ビットコイン担保に1億ドル調達 
メタプラネットが保有ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)を借入。資金はビットコインの追加取得やインカム事業に充当。同社は30,823BTCを保有しており、2027年末までに21万BTC取得を目指す。
15:23
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」 流通額10億ドル突破 
リップル社の米ドル連動ステーブルコイン「RLUSD」が時価総額10億ドルを突破。非営利団体や米Bitnomial取引所で採用が進み、実需型ステーブルコインとして存在感を高めている。
13:55
アーサー・ヘイズ、FRBの実質QEでビットコイン強気相場再開と予測
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、FRBが常設レポファシリティを通じた実質的な量的緩和(QE)により、ビットコイン強気相場が再開すると分析した。米国債発行増加でSRF残高が拡大しドル供給が増加すると予測。
13:30
米政府閉鎖を乗り切る仮想通貨市場、価格下落でも基盤強化に進展=グレースケール報告
グレースケールの10月レポートによると、米政府閉鎖やマクロリスク、史上最大の3兆円ロスカットなどにより仮想通貨価格は低迷したものの、規制明確化や機関投資家参入の進展、ステーブルコイン普及などで市場基盤は着実に強化されている。
13:15
ビットコイン採掘大手マラソンがAI事業強化へ、データセンターへの天然ガス供給で合意書 
仮想通貨マイニング大手マラソンがMPLXと天然ガス供給で合意書を締結した。テキサス州に新たなデータセンターを建設しビットコインからAI事業への多角化が加速する見込みだ。
11:15
仮想通貨取引所ジェミニが予測市場参入へ、カルシやポリマーケットと競合=報道
ウィンクルボス兄弟設立の仮想通貨取引所ジェミニが予測市場契約の提供準備を進めている。CFTCにデリバティブ取引所設立を申請中で、ポリマーケットやカルシとの競争が激化する見込みだ。
10:50
「プライバシー銘柄ジーキャッシュは暗号化されたビットコイン」、高騰背景をギャラクシーが分析
プライバシー仮想通貨Zcash(ZEC)が過去1年で10倍以上上昇している。ギャラクシーデジタルが背景を分析し、ビットコインの精神的後継者として注目されていると理由を指摘した。
10:35
FTXのサム前CEO巡る裁判、控訴審理に向けた聴聞会を開催 「公正な判決ではなかった」と主張
仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOを巡る裁判で、控訴裁判所で聴聞会が行われた。トランプ米大統領がCZ氏に恩赦を与えたこともあり、サム氏の裁判の注目度が高まっている。
10:25
NIPグループがビットコインマイニング拡大、月産160BTC見通し
Ninjasイン・パジャマス親会社のNIPグループがビットコインマイニング事業を拡大し、計算能力11.3EH/sを達成する。月間生産量は160ビットコインに増加し、世界約12位の上場マイナーとなる見込みだ。
09:30
ビットコイン10万ドル割れ、MEXC不安とBalancerハッキングが相場を圧迫|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは一時10万ドルを下回り、円ベースでは24時間で約140万円下落した。MEXCやBalancerにおける信認性不安や米IT銘柄が失速したことが下落を後押しした。
08:45
米財務省、北朝鮮サイバー犯罪と仮想通貨洗浄で8人と2団体を制裁指定
米財務省が北朝鮮によるサイバー犯罪とIT労働者詐欺から得た資金の洗浄に関与した8人と2団体を制裁指定した。過去3年間で北朝鮮関連サイバー犯罪者は主に仮想通貨で30億ドル以上を盗んでいる。
08:02
ビットコイン価格、10万ドル維持できなければ72000ドルまで下落の可能性=クリプトクアント分析
クリプトクアントの責任者はビットコインが10万ドルの水準を維持できなければ今後1~2カ月で72000ドルまで下落する可能性があると警告。10月の清算イベント後、現物需要が縮小していると分析している。
07:15
ビットマイン、1週間で400億円相当のETHを買い増し
トム・リー氏が率いるビットマインは、過去1週間で400億円相当の仮想通貨イーサリアムを買い増ししたことを発表。現金についても1週間で約598億円に増加したと説明した。
06:45
ソラナ保有企業フォワード・インダストリーズ、10億ドルの自社株買いプログラム承認
仮想通貨ソラナを財務資産とするフォワード・インダストリーズが10億ドル規模の自社株買いプログラムを承認した。2027年9月まで有効で、同社のSOL戦略への確信を示すものとしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧