- NYダウ歴史的暴落
- 市場は物価上昇のペースが加速、FRBの利上げのペースが速まると懸念され、株価が急落した流れが続き、ダウ平均株価が歴史的暴落を記録しました。
- 他市場への波及
- リーマンショックを超える過去最大の下落幅となった株安は世界の株式市場、為替市場のみならず、仮想通貨市場にも広がり、国内大手の仮想通貨取引所ビットフライヤーのBTC/JPYは一時70万円台前半まで下落しました。
2月5日のNY市場は-1175.21ドル下落しました。
リーマンショックを超える過去最大の下落幅となった株安は世界の株式市場、為替市場のみならず、仮想通貨市場にも広がり、国内大手の仮想通貨取引所ビットフライヤーのBTC/JPYは一時70万円台前半まで下落しました。
また市場が混乱すると上昇する、恐怖指数(VIX指数)は一時前日比+106%を記録しました。
東京時間が始まった現在も、日経平均が-1000円の下落をみせるなど、マーケットは混乱しております。
今回の世界同時株安のきっかけは、先週末2月2日金曜日の米国雇用統計です。
平均時給が市場予想の+2.6%に対し、結果は+2.9%。市場は物価上昇のペースが加速し、FRBの利上げのペースが速まると考え、米国10年債は一気に下落し、利回りが2.8%を超え急上昇しました。
その米国長期国債の動きに連動し、ダウも665ドル安と大幅下落し、金曜日の取引を終えました。
そして、その翌週2月5日月曜日の東京市場が開くと日経平均も600円安の全面安、アジアにも週末のダウの下落が波及し、世界同時株安の悪い流れのまま2月5日の米国市場時間に戻ってきます。
この日は奇しくも、FRBの新議長パウエル氏の就任の日となります。
しかしこの日のマーケットはご祝儀相場どころか、彼に就任難題を突き付ける事となりました。
ダウはウェルズファーゴの処分を悪材料にダウも下落でスタート。
米国を代表する銀行の不祥事に対する処分は、同行に対する経営の先行き不透明感を強める事となったほか、リスクオフのムードが広がり、結局ダウはリーマンショック時を上回る史上最大の下落1175ドル安で引けました。
CME日経平均先物も約-1500円をつけ、VIX指数は30ポイント中盤に攻まるなど、急騰し、米国10年債利回りは2.7%台前半に急落。
ドル円も109円台前半まで下落し、市場全体がリスクオフに傾く中、仮想通貨市場も揃って二桁台の下落を記録しました。
以前コインポストで取り上げたように、VIX指数とBTC価格は逆相関の動きとなりました。
しかし、アナリストの中では世界経済の堅調さや、米国の減税政策や大規模なインフラ投資など、景気の堅調さを背景に、一旦の調整とする向きが強く、再びリスクオンのムードが広がれば、仮想通貨市場も再び活況を取り戻せるかもしれません。