仮想通貨市況
新型コロナウイルス感染拡大懸念の広がりを受け、米ダウ平均株価は前日比-1190ドルと過去最大の下げ幅を記録。 日経平均株価も前日比700円安になるなど大幅下落する一方、安全資産とされる金(Gold)や米国債が買われている。
各国で、影響を受けた企業が業績を下方修正する事例が相次ぐなど、実体経済の停滞懸念が波及している。
ビットコイン(BTC)は昨日、一時9000ドル手前まで反発していた日本時間6時台の急落で同調するような動きを見せるも8650ドルで再び反騰。
需給良化により売り買いが拮抗し始めたものの、直近の大幅下落で被弾した強気派も少なくないと見られ、相場は疑心暗鬼の状態にある。
海外アナリストCryptoHamsterは、ビットコイン(BTC)のフィボナッチ・リトレースメントについて現在はちょうど半値戻しの50%に当たると言及。8,500ドルのサポートを下回り、61.8%まで戻すのであれば、8,000ドルを目指すことになると言及した。
一方、反発した場合は、23.6%の9,500ドルが、ちょうど先日揉み合った節目となっている。
テゾスの(XTZ)ステーキング需要
米大手仮想通貨取引所Coinbase Custodyにおいて、時価総額10位の仮想通貨テゾスの(XTZ)デリゲート(委任)が急増。世界最大規模のバリデーターCoinbase Custodyでは、過去30日間で1,200万XTZがデリゲートされ、過剰状態となった。
Coinbase custody has added over 12 million XTZ in delegations over the last 30 days. The big delegators keep getting bigger and bigger. While many retail customers were selling, these bigger players were buying and now Coinbase Custody are now over-delegated again. $XTZ #Tezos pic.twitter.com/Q7ZhJ9Rr4r
— The H4LF 50UL ꜩ (@The_H4LF_50UL) February 27, 2020
同銘柄は年初から価値が200%以上上昇していたが、その後調整局面に。現在は前週比-23.1%、前月比+84.9%となっている。
ブロックチェーンにおけるガバナンスモデルのひとつであるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)は、保有する資産の多さによってブロックチェーンに新たなブロック追加を承認するノードが決まる仕組みとなっている。
トークン保有量でブロックを生成する人が決まるが、テゾスでは、保有トークンをバリデータに投票、間接的にステーキングに参加することで「ブロック報酬」を得ることができる。
Coinbaseでテゾスを保有するユーザーは、最大5%の報酬を得ることができ、3日ごとに支払いが行われる。3日というのは、テゾスで報酬が得られるのに必要なサイクルだ。
従来「Coinbase Custody」では、機関投資家・大口投資家しかテゾスのステーキングサービスを利用出来なかったが、2019年11月、全ての米国ユーザーに対し、仮想通貨テゾス(XTZ)のステーキングサービスの提供を開放している。
TheBlockによれば、Coinbase Custody開始2ヶ月で、7580ドルから8324ドル(約83万円から約91万円)の報酬を生んだ。