ビットコイン、半減期後初の難易度調整
ビットコインネットワークは20日、難易度調整を終えた。
ビットコイン(BTC)のマイニングデフィカルティは、易化で調整された。新たなデフィカルティ値は「15,138,043,247,082」で、前回比でマイナス6%で確定した。
採掘報酬が半減したビットコイン半減期から8日、初めての難易度調整タイミングを迎えた。半減期後に低下したハッシュレートに影響するか、難易度調整後のハッシュレート推移に注目が集まる。
経済的合理性のもとで採掘を行うマイニング事業者は、実質BTC報酬が半減されたことを受け、一部ビットコインネットワークから他のネットワークへハッシュパワーを移行、また撤退を行なっている。ハッシュレートの実数値では、半減期前の137.5 EH/sから94.80 EH/sまで約32%の低下、コロナショックの価格急落でハッシュレートも連れ安した3月中旬と同水準に位置している。
ハッシュレートの低下は、難易度調整までのブロック生成遅延にも影響し、平均時間の10分を上回る状況が継続。半減期後には一時平均ブロック生成時間が18分まで増加したタイミングも見られた。
ブロック生成遅延の影響は、ネットワークの健全化にも影響。ビットコイン半減期に向けて上昇したビットコイン価格推移を受け活性化した、ネットワークの送金を捌けずにいた。
メモリプール(mempool)の容量が急増しており、未確認トランザクション数は一時8万件に達し、20日現在も5万件と高い水準にいる。
難易度調整で、この辺りの数値も解消されるか、市場の注目度も高い。
難易度調整とは
過去2016ブロックで実現したブロック生成時間を基準として、算出されるハッシュレートの推定値から次回2016ブロックの生成時間10分になるように調整する仕組み。
約2週間に1回難易度が変更される。