ビットコイン採掘の知識が中国の高校生にリーチ?
仮想通貨(暗号資産)ビットコインのマイニングに関する設問が、中国の大学入試の模擬試験で確認された。ビットコインの中国マイニング施設に関わる電力利用やリスクリターンに関する内容で、ビットコインマイニングの最新事情も含むものとなっている。中国発のDeFiプラットフォームMCDEXを運営するJean MiaoがSNSで報告した。
Bitcoin mining sites have been appeared several times in Chinese college entrance simulation exams in a neutral way. That means every high school students have the basic idea of mining/Bitcoin. LOL pic.twitter.com/OFFYSUuP1X
— Jean Miao (@miao_jean) June 9, 2020
設問では、「四川省馬辺県では水力発電の利用率が80%以下に留まるが、近年この地域ではビットコイン採掘業者が季節ごとに拠点を移し、活動を行なっている」との前提文章を掲載。内容や添付された地域地図をもとに、「1.採掘業者の季節ごとの移動の理由や特徴」、「2.馬辺県から発電所を買収している現状を分析」、「3.地域の住民がビットコイン採掘を禁止するべきと思う理由に対する見解」を求めた。
設問に移る前の前提説明では、ビットコインの投資利益にも説明が及んでいる。
インターネット通貨として、ビットコインはハイリスク・ハイリターンの特性を持つ。また、7割の生産能力(ハッシュレート)が中国に集中している。
ビットコインの採掘施設とは、多くのコンピューターを利用し、ビットコインを入手する作業を行う場所で、採掘およびマシンの冷却には多くの電力を利用されている。
Jean Miaoは投稿で、「このような質問があることで、中国の学生が高校生からビットコインおよびマイニングに関する基礎的な知識を持つことになる」とコメントした。
実際、中国ではビットコインマイニングやブロクッチェーンに関する教育内容が多く確認され始めている。昨年11月、中国政府所有の児童を対象にした新聞「お日様少年報」で、ブロックチェーンの仕組みをわかりやすく解説した内容が確認された。また政府も11月、ビットコインおよびイーサリアムのブロックチェーン技術について、25本の教育ビデオを公開している。
これらの施策は、昨年10月に習近平国家主席が宣言した「ブロックチェーン国家戦略」に続く流れで、義務教育から社会人の範疇まで学習および実用化を広めようとしている。
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