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失われた5億円相当のビットコインを取り戻せるか、あと一歩に迫った「21世紀の宝探し」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインを捜して

米ソーシャルニュースサイトRedditで、ある投稿が話題を呼んでいる。

現地時間9日、Redditユーザー「shotukan」は、長年捜していた533ビットコインが保存されているノートパソコンを、やっと発見したと投稿した。しかし、そのパソコン内部には、ビットコインを取り出すための、一番肝心な部品が見当たらなかった。

ハードディスクが外されていたのだ。

亡くなった弟にあげたノートパソコン

「shotukan」は、2010年に購入した533BTCが保存されたノートパソコンを長い間捜していたが、やっと見つけることができた。昨年、心筋梗塞で亡くなった弟にあげたことを、彼はすっかり忘れていたのだが、弟の遺品を調べていて見つけたという。しかし、喜びも束の間、そのノートパソコンからはハードディスクが取り外されていた。

shotukanによると弟は、色々なものを分解して、その仕組みを発見するのが好きだったが、その作業は系統だったものではなく、残されたものは雑然としているとのこと。彼は、ハードディスクが永久に紛失してしまった可能性を恐れているという。

しかし、弟の所持品が入った箱という箱全てを、徹底的に調べ尽くすつもりだと強い決意を表明している。

533BTCは現在の価格で、5億6000万円相当。

Redditのスレッドには、様々な意見やアドバイスが寄せられ、この宝探しの続報が待たれているようだ。

ビットコイン紛失はよくあること?

ビットコインを紛失したり、アクセスできなくなるケースはこれまでにも幾多の報告がある。

昨年11月に発表された米ブロックチェーン・データ分析会社Coin Metricsの研究によると、ビットコインネットワークでは、150万BTCが永久に失われた可能性があると指摘されている。 その大半を占めるのが、いわゆる「ゾンビコイン=死蔵コイン」で、ネットワーク上には存在するものの、ユーザーによる秘密鍵紛失が主な理由で取り出すことができないビットコインだ。

有名な例では、唯一の秘密鍵管理者であったCEOの急死により、顧客資産である150億円相当の仮想通貨にアクセス不可能となったカナダの仮想通貨取引所QuadrigaCXがある。

また、今年2月にはアイルランドで、麻薬密売で得た資金で購入した6000BTC(63億円相当)を押収された容疑者が、秘密鍵を紛失し、アクセスできなくなった事件が報道されている。 この容疑者は、ハッキングを恐れ、12のアカウントに分けたビットコインの秘密鍵を記録したペーパーウォレットを釣竿の中に隠していたが、その釣竿が服役中にゴミとして処分されてしまっていたという、笑えない話だ。

一方、明るい話題としては、2010年当時、パソコンのGPUを使ってビットコインのマイニングをしていた自称「ビットコイン初心者」が、今年3月、長年活動から離れていたため、放置していた1000BTCの入ったウォレットを見つけ、売却する方法をBitcoin Talkで相談したというケース。

2日後、この元マイナーは、「すべての提案に感謝!全体として素晴らしい利益で、手に入れられる中で最高の歓待だった」と投稿している。 なお、2010年以後、ビットコインは数々のハードフォークを経ているため、彼は、ビットコインキャッシュやビットコインゴールド 、ビットコインSV などハードフォークで誕生した仮想通貨も、手に入れたことになる。

永久喪失したBTCはビットコインの希少価値に繋がる

また、半減期を含め、デフレ資産としての側面が注目されるビットコインは、秘密鍵の喪失などに伴う永久に取り出せなくなったビットコインの数量が希少価値に繋がるとして注目されている。

これまでのビットコインの永久喪失数は、2019年のデータで推定400万〜600万BTCに上る。

これは、最大発行枚数の4分の1に相当する量で、多くのBTCがブロックチェーンから動かせなくなっている状況を示している。

取り出すには、所有者を証明するための「秘密鍵(サイバー状の実印)」を見つけるか、ハードフォーク等の対応が必要になるが、どちらも現実的な解決策ではなく、永久に喪失したビットコインとしてカウントされている。

喪失したビットコインについては、ジェムソン・ロップ氏がカンファレンスで紹介したデータや、Chainalysisが調査した内容などがある。

出典:Chainalysis

出典:Reddit

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