はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Bitcoin.orgオーナーがBTCのPoWアルゴリズム変更を要請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインのPoWアルゴリズムの変更を求める声
今週、Bitcoin.org及び、Bitcointalk.orgのポータルサイトのオーナーである「Cobra」氏が、ビットコインコミュニティに対し、ビットコインコアネットワークにおける「PoWアルゴリズムの変更」を求める、公開質問状を送りました。
マイニング市場の独占化に警鐘
Cobra氏によると、ビットコインのマイニングは、Bitmainのオーナーである「Jihan Wu」氏によって独占状態にあり、非中央集権特性が弱まってきている、と指摘し、警鐘を鳴らしています。

ビットコインマイニングの問題点を指摘

今週、ウェブポータルの「Bitcoin.org」及び、「Bitcointalk.org」のオーナーが、ビットコインコミュニティに対し、ビットコインコアネットワークの「proof-of-work(以下、PoW)」アルゴリズムの変更を求める公開状を送ったことで、論争に火を付けています。

Cobra氏は、ビットコインの問題点として、「非中央集権」の特徴が徐々に弱まってきていると語り、マイニングの中央集権化を非難しました。

氏の指摘する”一人の男性及び、彼の会社”とは、中国にある「Bitmain Technology」社のオーナーである「Jihan Wu氏(以下、Wu氏)」を指しているものと考えられています。

Cobra氏は、「ビットコインコアのセキュリティが、たった一企業に依存しなけれなならない現状はとても愉快だ」と皮肉を込めて語りました。

公開状では、以下のように指摘されています。

Bitmainが”ハッシュレート”の大部分を占有している限り、安全なネットワークを保つ唯一の方法は、新しいPoWへのハードフォークしかありません。

しかし、これは”比較的小さなコミュニティ”という前提が必要であり、非中央集権を標榜するはずのビットコインに対して、高い倫理観・道徳観を持ち合わせていなければなりません。」

Cobra氏:「ハッシュレートは乱用されつつある」

さらにCobra氏は、ビットコインコミュニティが「国際的なマイニング市場に新参企業が現れる」と常々語っていることに対し、「新しい企業が台頭したとしても 、Bitmainとの競争には太刀打ちすることは出来ない」と言及しています。

「Bitmain」は、2017年度にすでに$40億(約4,240億円)もの利益を上げており、Cobra氏は彼らが遥か先を進んでいると考えているからです。

Cobra氏は、コミュニティに対する請願書の中で、以下のように記述しました。

「$40億(約4,240億円)の利益を、より優れたハードウェアの開発に使用することで、近い将来にマイニングの独占率をさらに広げ、競合他社の株式さえ買収する可能性があります」

「ハッシュレートは、無謀かつ危険なハードフォークの試みに政治的支援を与えるなど、すでに乱用され始めています

彼らのビットコインに対して懐疑的な立場で、ネットワークを弱体化させているビットコインキャッシュに興味を示しているように映ります」

Cobra氏は、もっと多種多様な個人および企業に分散されない限り、PoWがセキュリティに与える影響が軽微であることを指摘しました。

現時点で、マイニングの分散が実現出来ておらず、Wu氏によって独占されているという現状があるのです。

Cobra氏は、この中央集権な状態が「彼は、刑務所に入ることを恐れて引き金を引くことはないだろう」と言いながら、「赤の他人に銃口を突きつけられるのを了承するのと同じくらい、リスキーであり馬鹿げている」と言及しました。

Jihan Wu氏の見解と反論

匿名サイトのオーナーは、以前にもコミュニティのメンバーに対し、「Satoshi Nakamoto」氏のホワイトペーパーの一部を書き直すよう提案、議論を巻き起こしていました。

Cobra氏の最新コメントによると、「マイニングの問題は、ビットコインに関するあらゆる問題の根源になっている」と主張しています。

もはやコミュニティにとって有益なものでなくなっていることから、一刻も早く排除すべきだと記述しました。

これに対し、BitmainのWu氏は、以下のように回答しています。

「とてもクールだ。あなたの提案が適応されれば、仮想通貨経済圏でのビットコインの市場占有率は、10%は落ちるでしょう。グッドラック」

さらにこう付け加えました。

「イーサリアムが”erc-20”の改善案について議論し、その他ブロックチェーンも積極的なイノベーションをテストする中、Bitcoin.orgのオーナーは、PoWの変更を推進するといった政治利用に夢中になっている」

「これでは、ビットコインの未来は明るいとは言えません」

Bitcoin.org Owner Asks the Community to Change Bitcoin’s Central PoW Algorithm

Feb 25, 2018 by Jamie Redman

参考記事はこちらから
ビットコインニュース一覧
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/17 水曜日
05:55
トム・リー予測、FRB利下げでビットコインとイーサリアムが3ヶ月以内に大幅上昇か
ETHトレジャリー企業ビットマインの会長でもあるトム・リー氏がCNBCで、FRBの利下げによりビットコインとイーサリアムが今後3ヶ月で大幅な上昇を見せる可能性があると予測した背景と根拠を詳しく解説。
05:30
グーグル、AI決済でステーブルコイン対応
グーグルが16日に発表した新しいAI決済プロトコルは、ステーブルコイン対応を含む機能でAIエージェント間の自動決済を可能にする。
09/16 火曜日
19:12
Pudgy Penguins CEO、ミームコイン関連イベントでPENGUの日本戦略発表
暗号資産取引所MEXCのベンチャー部門であるMEXC Venturesは7日、「From Doge to Pengu: The Evolution of Memes」を開催した…
18:00
Superteam Japan代表が語るソラナエコシステムの日本展開戦略|独占インタビュー
ソラナエコシステムの日本展開を牽引するSuperteam Japanが、設立から1年3か月で世界トップクラスの実績を達成。コミュニティGDPで世界1位、ビジネスコンペ「Brea…
17:00
米SECアトキンス委員長、仮想通貨企業に訴訟前に「違反通知」を追加へ=報道
米SECアトキンス委員長が仮想通貨企業などへの執行措置前に警告段階を設ける方針を表明した。ゲンスラー前委員長の方針から転換し、トークンの多くは証券ではないとも改めて述べる。
15:20
Pudgy Penguins、日本で大型イベント開催|MEXC Venturesとの連携で世界展開を加速
人気NFTプロジェクトPudgy Penguins、東京でWebX2025イベント開催。MEXC Venturesと連携し、日本展開でグローバル戦略を加速。2027年IPO実現目指す。
14:50
MiCAの監督格差問題 仏・墺・伊が共同でEUの規制強化を要請
フランス、オーストリア、イタリアの規制当局がMiCA施行後の各国による監督格差を問題視し、EUの仮想通貨規制の強化を求める共同声明を発表した。EUパスポート制度の課題と3カ国の規制当局による4つの改善提案を解説する。
11:36
FOMC控え様子見基調の仮想通貨相場、デリバティブ市場は強気傾向
明日のFOMC会合を控え、市場の95.9%が25bp利下げを織り込む中、ビットコインは115,206ドルで小幅上昇。デリバティブ市場ではコール優勢の展開が続き、ETF流入も好調。利下げサイクル開始への期待が暗号資産(仮想通貨)市場の追い風となるか注目が集まる。
10:56
ロビンフッドが非上場企業投資ファンド「RVI」を計画 個人投資家の参加機会拡大へ
仮想通貨・株式取引のロビンフッドが米国で未上場企業への投資機会を個人投資家に提供するファンドの設立を計画している。SECに登録届出書を提出し、NYSE上場を目指している。
10:30
クレディセゾンのベンチャー部門、70億円超のWeb3ファンドをローンチ
クレディセゾンのベンチャー部門は、ブロックチェーンのスタートアップ対象のファンドOnigiri Capitalのローンチを発表した。トークン化RWAのソリューションを開発する企業に投資する。
10:12
コインベース支援のL2「Base」、独自トークンの発行検討を開始
仮想通貨取引所コインベース支援のL2「Base」は、ネットワークトークンの発行検討を開始。これまではガス代にイーサリアムを使用し、独自トークンの発行予定はないとしてきた。
09/15 月曜日
17:40
Web3インフラの進化はグローバル取引を変える|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で「グローバル取引の絶対基盤: 世界を繋ぐインフラ戦略」をテーマとしたパネルセッションが開催され、Web3インフラの重要性と発展に向けた課題、そして10年後のグローバル取引の展望について活発な議論が交わされた。
15:00
人工知能と人間の創造性、消費者アプリの活用事例|WebX2025トークセッション
WebX2025で専門家が人工知能エージェントの可能性について徹底議論。創造性や、人間の仕事を消滅させる可能性、安全性や開発上の課題などを多角的に話し合った。
12:25
イーサリアム財団がプライバシー強化ロードマップ発表 3つの重点分野で取り組みへ
イーサリアム財団が包括的プライバシー構築のロードマップを発表。仮想通貨イーサリアムのネットワークが世界的な決済レイヤーになることを前提に3つの重点分野に取り組む。
10:00
アジア仮想通貨規制の現状と課題:香港・台湾の最新動向と地域連携の必要性|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で、「アジアにおける規制フレームワークと今後の見通し」をテーマとしたパネルセッションが開催された。このセッションでは、香港と台湾の最新の規制動向から、仮想通貨規制におけるアジア諸国の国際協力まで、活発な議論が展開された。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧