ヘッジアイ主要メンバーがビットコイン購入
金融調査会社を運営する大手プロバイダー「ヘッジアイ・リスク・マネジメント」のマネージング・ディレクターが、ビットコインを初めて購入したことを明かした。
ダリウス・デール氏は、ヘッジアイのマクロ戦略チームを率いる主要メンバーで、ビットコインのリスク等を理解した上で、初めての購入に至ったことをツイートで紹介した。
Just bought bitcoin for the 1st time in the ol' PA amid this pullback. Wish me luck!
— Darius Dale (@HedgeyeDDale) June 19, 2020
Many thanks to @APompliano and his large community of thoughtful disruptors for providing me with the resources I need to better understand the risks of this trade.
Collaborate. Evolve. Profit.
金融メディアの運営も行うヘッジアイは、定量分析やボトムアップ型、マクロ分析等を組み合わせて、投資判断できる調査データを金融機関などに提供している。リサーチチームは金融出身者での経験を有し、政府の高官職に従事したメンバーなどを採用することで、政府の政策と市場への影響などを分析することに強みを持つチームを構築している。
デール氏は、これらのマクロ戦略を行う分析チームを率いる責任者で、昨今注目を集めるマクロトレンドを理由としたビットコイン購入の新たな動きとして注目を集めた。
具体的な購入理由は明かしていないが、米仮想通貨資産運用会社モーガン・クリーク・デジタルの創業者、アンソニー・ ポンプリアーノ氏のアドバイスやリスク説明を受けた上で、購入に至ったとコメントしている。
マクロ投資家の参入
新たに、ビットコインへ資産を投じた著名人として、大物グローバルマクロ投資家のポール・チューダー・ジョーンズ(Paul Tudor Jones)氏がいる。運用する「チューダーBVIファンド」でもビットコイン先物を取引し、最大で純資産の1桁台パーセントの投資計画を発表、大きな反響を呼んだ。
ジョーンズ氏がビットコインを購入したのは2度目で、1度目は2017年。バブルを契機とした最高値付近で売却を行なっていたことを明かしている。
今回の購入理由は、巨額の財政出動と中銀による債券買い入れが想定以上に膨らんでいることで、行き先を失ったマネーの流入口にビットコインの可能性を見出したとしている。
購入検討を発表した5月時点で、ジョーンズ氏が顧客向けに報告した内容では、全世界の国内総生産(GDP)の6.6%の貨幣が増発されており、先進国世界がこれまで経験したことのない未曽有のあらゆる形のマネー膨張、グレート・マネタリー・インフレーションが起ころうとしているとコメントしていた。