ブロックチェーンプロジェクトAlgorand、2020年6月マンスリーリポート【公式寄稿】

Algorand公式寄稿記事

2019年6月19日、アルゴランドブロックチェーン上で稼働するアプリケーションが本番環境に公開されてから1年が経ちました。このメインネットローンチ以来、1000TPSもの処理性能を持つ独自ブロックチェーンとして注目を集めるアルゴランドは進化し続けてきました。

アルゴランド(Algorand)は独自のプルーフ・オブ・ステークなどを特徴とするブロックチェーン技術を開発するプロジェクトです。コンピューティングの”ノーベル賞”とも呼ばれるチューリング賞受賞歴のある米名門大学MITの教授、Silvio Micali氏が創設しました。

2020年6月はメインネットローンチ1周年のみならず、アルゴランド財団へ新しいCEOの就任、エコシステム拡大に貢献するプロジェクトへの資金提供プログラムの発表などがありました。それらのニュースの中から、特に重要なものをご紹介します。

アクセラレータープログラムを開始

6月8日、アルゴランド財団とBorderless CapitalがLongHash Venturesの支援の下でAlgorand Asia Acceleratorを開始しました。

選考を勝ち抜いたプロジェクトに15,000ドル(約160万円)の先行シード資金を提供します。一定条件を満たせば、最大250,000ドル(約2700万円)の追加投資も実施します。

財団メンバー、テザーCTO、セキュリタイズCEO、著名VCエグゼクティブなどがメンターとしてアドバイスを提供します。8月16日まで、参加者を募集しています。

詳細:公式サイト

独自スマートコントラクト言語を共同で発表

6月10日、Clarityという新しいスマートコントラクトの開発言語を、Blockstackとアルゴランドが共同で発表しました。

Blockstackは、ブロックチェーン技術を基盤とした分散コンピューティングネットワーク開発を手がけています。Blockstackとアルゴランドは、よりセキュアで開発と運用が容易なスマートコントラクト言語の必要性があると認識。その水準を満たす独自のスマートコントラクト言語Clarityをサポートするオープンソース・プロジェクトを立ち上げることとなりました。

現在、スマートコントラクトでは10億ドル(約1080億円)にものぼる巨額の資金がやりとりされています。そのため、スマートコントラクトの安全性が保証される開発言語が不可欠です。Clarityはその要件を満たすため、プリンストン大学のBlockstackとMITのアルゴランドがオープンソースプロジェクトとして共同で開発を推進していきます。

詳細:Clarity公式ページ

アルゴランドブロックチェーン上でステーブルコインUSDCを発行

6月24日、アルゴランド財団と仮想通貨決済企業Circleは提携を発表しました。

今回の提携により、法定通貨にペグされているステーブルコインUSDC(USD Coin)をアルゴランドブロックチェーン上でも扱えるようになります。

今年2月には、アルゴランドブロックチェーンでUSDTの取引が可能になりました。今回のUSDC導入は、これに続く動きです。アルゴランドは1000TPSの取引処理能力を備え、ファイナリティを4.2秒で得られるプラットフォームです。ステーブルコインの流通を、より高速かつ安全に行えるようになります。

詳細:公式リリース

日本のスタートアップがアルゴランドに参画

東京に本拠地を置くスタートアップArtree合同会社(Artree LLC)が、アルゴランド・エコシステムに参画しました。

同社は「新技術の社会実装を通して新たな世界観を創り出す」を理念としている企業で、ブロックチェーン技術を用いたデジタルコンテンツ流通管理ソフトウェア開発などを手がけています。

東京大学第4回ブロックチェーン起業家支援プログラムや、グロービス・アクセラレータプログラム「G-STARTUP」の2ndBatch Incubate Trackに採択された実績を持ちます。

詳細:公式サイト

その他のアップデート

このレポートに掲載した内容以外にも、6月は多くのアップデートがありました。ユーザー数700万人を誇るチェスゲームプラットフォームへの採用、マネーロンダリング防止コンプライアンス・ソリューションのChainalysisとの提携、ウォレットのアップグレードなどです。

マンスリーレポートには掲載されていないアップデートについては、日本語サイトをご覧ください。

アルゴランドジャパン


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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します