はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン市場の8年後、個人需要のみで市場供給量を超える──仮想通貨デリバティブ取引所が試算

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの需給関係

ビットコイン(BTC)に対する小口投資家の需要が、2028年までに新規供給量を上回ると予想するデータが公開された。

仮想通貨(暗号資産)デリバティブ取引所のZUBRが、マイニングによって新規供給されるBTCの量と、小口投資家に限定した需要を比較。次の半減期を予定する2024年には新規供給量の半分を、さらに次の半減期の2028年では小口投資家の需要だけでその供給を上回ると試算した。もちろん小口投資家がBTCを入手するペースが速まったり、他の投資家を対象に入れれば需要が新規供給量を上回る時期は早まる。

出典:ZUBR

ZUBRはブロックチェーン分析企業Chainalysisのデータを活用。需要面では、1から10BTCを保有するアドレスの数を対象にしている。そのアドレス数について、2011年以降5回しか減少した月がないと説明。今年は年初から11%増加しており、2019年4月から減少した月はないと述べている。またこのアドレスが所有するBTCの量は、先月時点で50億ドル(約5370億円)に到達したという。

出典:ZUBR

次の半減期を迎えるのは2024年で、BTCの1日の供給量は現在の900BTCから450BTCまで減少する。現在の需要のペースを維持できれば、その時点で小口投資家がこの50%超を入手する計算だ。さらに4年後の2028年には、この割合が100%を超える。

BTCは今年5月の半減期で、マイニング報酬が6.25BTCに半減した。

半減期の新規発行量を年間ベースの採掘量で換算すると、1年間で約328,500BTCほど新規に発行されるビットコインの量が減り、円換算では3285億円相当供給量が減少する。

なおこのデータには、小口投資家についてカバーしていない点が2つあると説明している。1つは、対象としたBTCの端数を切り捨てている点。もう1点は取引所で保有されているBTCを含んでいない点だ。

ゴールドとの比較

BTCは供給量に上限があることから、採掘が難しいゴールド(金)と比較されることが多い。ZUBRは今回この点にも触れ、ゴールドの欠点を指摘。新型コロナウイルス感染拡大による影響で、サプライチェーンが停滞して供給に問題が発生したことを挙げ、BTCはデジタル上で取引されるので、その心配がないこともBTCの魅力を高めていると説明している。

関連現物ゴールド、世界的に供給不足へ

またゴールドは採掘が効率化されてきており、1年間の供給量が増加傾向にあるというWorld Gold Councilのデータを紹介。2010年と比較し、2019年には約11%供給が増加している点も指摘した。

出典:ZUBR

ゴールドに対する需要については、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い急拡大しているが、2019年までは、年々減少していた傾向もグラフから示された。

出典:ZUBR

参考資料 : ZUBR

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/18 月曜日
17:00
Tezos ecosystem at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
テゾス(Tezos)は、ハードフォークなしでアップグレードできる独自の仕組みを持つブロックチェーンプラットフォームです。2014年にArthur Breitman氏とKathl…
15:50
NewLo、リワードプログラム上のポイントを暗号資産に交換できる新機能をリリース
Web3マーケティング企業のNewLoは8月18日、「NewLo Quest」でポイントを暗号資産ETHに交換できる機能を開始。企業向けサービスも展開し、既存ポイントプログラムのブロックチェーン拡張を支援。
14:27
スイス大手スーパー「SPAR」、全国100店舗で仮想通貨決済開始 
スイスの大手スーパーマーケットチェーン「SPAR」が全国100店舗で仮想通貨決済を開始した。Binance PayとDFX.swissとの提携により、100種類以上の仮想通貨とステーブルコインでの支払いが可能になる。
13:30
加藤財務大臣・金融担当大臣の「基調講演」が決定|WebX2025
加藤財務大臣・金融担当大臣が登壇決定 国内最大手のWeb3メディア「CoinPost」の運営会社、株式会社CoinPost(本社:東京千代田区、代表取締役CEO:各務貴仁)が企…
12:28
イーサリアム RWAトークン化のリスクとは?有識者が指摘する課題と対策
ニューヨーク大学教授が、仮想通貨イーサリアムにおける資産トークン化が普及する上での課題を指摘した。大規模採用前に解決すべき問題を提示している。
12:11
メタプラネット、137億円でビットコインを追加購入 
メタプラネットは137億円で仮想通貨ビットコイン 775BTCを追加購入し、累計18,888BTCを保有。通算取得額は2,840億円超に到達し、戦略的なBTC投資を継続している。
11:59
ビットコインETF好調も個人投資家は利益確定売り先行、ジャクソンホール会議控える中
仮想通貨市場ではビットコインETFやイーサリアムETFに過去最高水準の資金流入が続く中、BTC価格は調整中。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の利下げ示唆に期待が高まる一方、機関投資家の買いと個人の利益確定売りが交錯している。
09:56
タイ政府、外国人観光客に仮想通貨決済システム「TouristDigiPay」を提供開始
タイ政府が外国人観光客向けに仮想通貨をバーツに交換して決済できる新システムを導入する。マネロン対策などで安全性を確保しつつ、観光業活性化を目指す。
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧