- SBIグループ代表がR3に対して合弁会社の設立を提案
- 3月7日に東京で行われたCordaのイベントで、SBIグループの北尾代表が、米国のFinTech企業である「R3」社に対して合弁会社設立を提案しました。まだ提案ベースの話ではありますが、今回の件が実現すれば、SBIグループの次世代金融プラットフォームとしての地位を更に高める事になります。
2018年3月7日(水)に東京で行われた「CordaCon Tokyo 2018」にて、SBIグループの北尾代表が、米国のFinTech企業であるR3社に対して、合弁会社の設立を提案しました。
SBIとR3
会場のスライド紹介では、「日本を事業対象として、R3の分散金融技術を活用したソリューションを提供することを目的」としており、SBIグループが日本で設立した「内外為替一元化コンソーシアム」において、国内外の送金以外の金融およびその他業務で、R3・Cordaのプロモーションを行う旨についても言及されました。
あくまでSBI北尾代表からの提案であり、現時点での決定事項ではありませんが、今回の発言が実現した場合、次世代金融プラットフォームとしての地位をさらに高めるものとなる事が予想されます。
「CordaCon Tokyo」と同日開催されていた「内外為替一元化コンソーシアム」では、スマートフォンの送金アプリ「Money Tap」の提供を発表するなど、フィンテック関連で話題の中心にいるSBIが、今後どのような展開をしていくのか目が離せません。
CoinPostの参考記事
R3(コンソーシアム)とは
R3社は、ブロックチェーン関連技術(分散台帳技術/DLT:Distributed Ledger Technology)に強みを持つ、アメリカのスタートアップ企業です。
ブロックチェーンシステムを利用して、金融機関のコスト削減システムを作ることを目的としたコンソーシアムを主導しており、同コンソーシアムには世界の名だたる銀行が名を連ね、日本の3メガバンク(みずほ、UFJ、三井住友銀行)も参加しています。
R3とリップル社の関係性について
内外為替一元化コンソーシアムを主導するSBI Ripple Asiaは、SBIとRipple社が戦略的提携を行なって設立されています。
しかし2018年1月、Ripple社がR3社に対し「悪意のある取引に署名した」として反訴提出を行うなど、訴訟事件へと発展した経緯があります。
今回はSBI北尾代表の提案ですが、この2社の関係性に関する進展も今後注目されるでしょう。
CoinPostの参考記事