ほぼ100%の保有アドレスが含み益
仮想通貨Chainlink(LINK)が、今年7月に更新した上場来高値を再び更新。coingeckoのデータで、10ドル目前に迫る9.9ドル(1049円)を記録した。その結果、流通するほぼすべてのLINKが含み益状態となっている。
データサイトのIntoTheBlockによれば、最も購入された価格帯は1.46〜2.36ドル、3.6〜4.02ドル、7.39ドル〜8.7ドルの3つの価格帯で、初期投資家だけでなく、高騰後にも大きく買われている様子が伺える。
LINKは今年7月、3月に発生したコロナショック前の高値を更新したが、今回再び上値追いを見せている。
投資家の利益状況については、ビットコインの場合は現時点で約90%のアドレスが「含み益状態」に。イーサリアムの場合は75%が「含み益状態」となっている。
高騰の背景
LINKの続伸の背景には、今年6月以降のDeFi(レンディングプロトコル)バブルの恩恵をはじめ、Chainlinkのオラクル機能の採用事例の増加や、コロラド州政府からの導入、上場思惑など、複数要因が挙げられる。
Kyber NetworkやSynthetix、bZxを含む複数の大手DeFiプラットフォームが、Chainlinkのオラクル機能を採用するなど、DeFiセクターからの実需が高まったほか、中国政府に属する「国家情報センター」がローンチしたブロックチェーンサービス「BSN」が、今年6月にオラクルの導入を発表した。
今月1日には、米国のコロラド州とChainlinkが新たな宝くじゲームのハッカソン開催で提携を行うと発表。Chainlinkなどのブロックチェーン関連プロジェクトに対する認知拡大に繋がる動きとして期待されている。