51%攻撃受けたイーサリアムクラシック(ETC)、IOHKが改善策を提案

IOHKがETCに提案

仮想通貨カルダノ(ADA)を開発するIOHKがイーサリアムクラシック(ETC)に対し、ブロックチェーンの改善策を提案していたことが分かった。

IOHKの設立者であるCharles Hoskinsonは、イーサリアムの共同設立者の一人であり、イーサリアムクラシックのハードフォークのサポーターだったという。

今月上旬にETCは51%攻撃の被害に遭い、80万ドル(6億円)相当の計807,260 ETCが不正取得されている。そうした中で、今回IOHKがセキュリティ向上を図るための改善案を提案した格好だ。

一つ目の改善案は、チェックポイントシステムを導入し、51%攻撃などのサイバー攻撃を阻止するというもの。

もう一つの提案内容は非中央集権的資金調達の方法に関するもので、マイナーの報酬の一部を開発に充当するものだ。IOHKは以下のように現在の開発における財政状況を指摘した。

ETCエコシステムを支える手段として、ボランティアや後援者に寄りかかった現在のアプローチは、失敗に終わっている。

プロジェクトを進めるための資金調達法には、大きく分けて非営利組織での運営と、企業を設立する営利組織での運営が存在している。

Hoskinsonが率いるIOHKは営利組織で、同氏によれば、営利組織で運営することで、よりチームの統率がとりやすくなるのだと話す。

しかし、この提案に対して、ETC LabsのCEOを務めるTerry Culverは、反対意見を示している。

ETCにとって、営利組織の運営は失敗を意味するものだ。一部に利益をもたらす「金のなる木」を設立すれば、非中央集権のパブリックチェーンを築くことは不可能だ。

ETC Labs、COOPやその他メンバーは、ネットワークを安全にするために必要なことは全て行う。

仮にIOHKの提案が採用された場合、マイナーへの報酬が現在の水準から20%程度減少することが想定され、マイナーへのインセンティブが低下することでハッシュレートの低下を招き、ネットワークの安全性が崩れることも危惧されるという。

チェックポイントシステムについても同様に、ハッシュレートの低下を招きうるが、現時点において多少のハッシュレートの低下は許容できるとし、この提案についてコミュニティは前向きに検討する姿勢を見せている。

今日には、IOHKとETCのコミュニティメンバー間でミーティングが行われる予定で、チェックポイントシステムなども含め、今後の対応が議論される。

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