はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国のデジタル人民元、ハードウォレットも併用か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル元のウォレット

中国の中央銀行が現在試運転を行う「デジタル元」について、ウォレットアプリケーションの他に、ハードウォレットも併せて用意されるようだ。

先週末、複数のユーザーはSNSに、大手銀行の「建設銀行」が個人向けのデジタル元の専用ウォレットを銀行アプリで試運転する画面を投稿した。

中国事情通のDovey Wanが掲載した画像によると、銀行アプリからデジタル元に関わる「支払い」、「受け取り」などの機能がアプリケーションに備わっている。利用条款は、残高の上限が4つのウォレットランクによって異なるという。例えば、最も高いランクとなるウォレットでは、残高の上限は、1万人民元(約1500ドル)と設定され、年間の支払い制限は、30万人民元(約4400ドル)と制限される。

ウォレットランクのアップグレードに関して、実名制におけるKYCなどの認証を終え、ウォレット数などの規定も満たせば、ウォレットのランクアップは可能だという。

Doveyは、デジタル元のアプリ利用について、あくまでプロトタイプのアプリであり、個人アプリの利用が普及すれば、小売セクターからより大規模なトランザクションに拡大し、すべての商業に導入されていくと見ている。

さらに、デジタル元が将来、中国の「プログラムのできる金融政策」の道具となり得ることも予想している。「仮に株市場が加熱すれば、中央銀行は、デジタル元が加熱するセクターへの流入を制限することができる」、と説明した。

関連デジタル人民元で給与受け取る 中国の地方公務員で初事例

ハードウォレットも

以上で紹介したモバイルアプリのほか、物理的ウォレットとなる「ハードウォレット」も導入される模様だ。

海外仮想通貨メディアCoinDeskの報道によると、建設銀行は現在モバイル機能と利用条款(上述)のページを取り下げたが、CoinDesk側が保存したページの内容では、別となるハードウォレットに関する言及があったという。

報道の内容によると、モバイルアプリを利用する際、デジタル元は銀行によって管理されることになるが、ハードウォレットを利用すれば、銀行を通さずに上述した資金の制限もなく自己管理ができるメリットがある。ハードウォレットは、銀行カウンターでその発行を申請することができると説明されたという。この点では、仮想通貨のホットウォレットとハードウォレットの特徴に類似する。

一方、中国の大手メディアSoHuの30日の報道によると、建設銀行はデジタル元の特設機能および利用条款のページを取り下げたことについて、説明を行なった。「これまでは、テストを行なっていたが、すでにテストの段階が終わったため、関連するコンテンツを取り下げた」という。

また、一部の同行ユーザーはそのアプリを利用し、デジタル元に換金したが、テストが終わったことに伴い、建設銀行側はユーザーの資金を既存の人民元として口座に還元していたことも同報道で報じられた。

建設銀行の試運転とはいえ、一部の利用条件の詳細やウォレットの設計が明かされたことは、今後の方向性も部分的に明らかになっていることを意味すると捉えられる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
18:51
仮想通貨の分離課税、2028年1月からの見通しか
暗号資産の申告分離課税の施行時期について、2028年1月からの案が浮上。金商法への移行や投資者保護体制の整備が条件とされ、当初想定の2027年より遅れる見通しだ。
18:00
Progmat, Inc.、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
Progmat, Inc.が、2026年2月27日に東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など通貨のデジタル化と社会実装をテーマに議論する。
17:51
GMOフィナンシャルHD、株主優待にビットコイン導入へ
上限1万円相当のBTC GMOフィナンシャルホールディングスは12月16日、2025年12月31日を基準日とする新たな株主優待を発表した。 新制度では、GMOクリック証券におけ…
17:45
トランプ大統領、仮想通貨支持派ウォーラー理事を次期FRB議長候補に面接へ=WSJ報道
トランプ大統領が仮想通貨支持派のウォーラーFRB理事を次期議長候補として18日に面接。ステーブルコインやDeFiに積極的で、利下げを主張する同氏は、エコノミストから高評価を得ているが、トランプ氏との個人的関係の薄さから「大穴候補」との見方も。
17:00
イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?
仮想通貨イーサリアムはフサカのアップグレードを完了しました。本記事では主にフサカによってどのようなメリットが生まれ、どんな主体が恩恵を受けるのかを考察します。
16:12
アニモカ・ブランズ・ジャパン、BTCFi事業者2社と相次ぎ提携 
Animoca Brands Japanは、Babylon LabsおよびBifrostとBTCFi分野で戦略的提携を締結。自己管理型ビットコイン運用ソリューションの日本市場展開を目指し、上場企業向けDAT支援事業を強化する。
15:52
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、BTC保有量で世界20位と発表
トランプ大統領次男エリック・トランプ氏が支援するアメリカン・ビットコインが、39日間で4社を追い抜き世界20位の上場企業BTC保有量を達成。2025年に企業のビットコイン保有が急拡大する中、同社は5,098BTCを保有し急成長を遂げている。
14:58
パンプ・ファンとソラナへの55億ドル訴訟、5000件の内部チャット提出へ
パンプ・ファンとソラナを相手取った集団訴訟で、裁判所が第二次修正訴状を許可。内部告発者から入手した5000件のチャット記録を新証拠として提出へ。40億~55億ドルの不正搾取疑惑でRICO法違反を主張。
13:45
ロシア下院委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定、投資手段に限定
ロシア下院金融市場委員会のアクサコフ委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定し、投資手段としてのみ認めると表明した。
11:50
JPYC EX、累計口座開設1万件・発行額5億円を突破
JPYC株式会社は、日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォーム「JPYC EX」において、累計口座開設数1万件、累計発行額5億円を突破したと発表。10月のリリースから約2か月での達成となった。
11:45
「ビットコインは最高値更新へ」Bitwise、2026年の3つの予測を公開
Bitwiseは仮想通貨投資家にとって特に重要な2026年の3つの予測を公開。その1つとしてビットコインは最高値を更新すると予測し、根拠を説明している。
11:40
セキュリタイズが来年トークン化株式取引開始、24時間オンチェーン取引を実現
証券トークン化プラットフォームのセキュリタイズが2026年第1四半期にトークン化された上場株式の取引を開始する。合成商品ではなく実際の規制された株式をオンチェーンで発行・取引し、24時間365日の流動性を提供へ。
09:45
ソラナに大規模なDDoS攻撃、ネットワークは現時点で影響受けず
仮想通貨ソラナが過去最大級の6TbpsのDDoS攻撃を受けたが、現在トランザクション処理は正常に稼働している。市場の下落を受けビットワイズのソラナETFは初の純流出を記録した。
09:40
マーシャル諸島、ステラでベーシックインカム支給
マーシャル諸島共和国がブロックチェーンを利用した世界初のベーシックインカムのオンチェーン支給を完了した。ステラーブロックチェーン上の主権債USDM1を使い、四半期ごとの現金配送をデジタル送金に置き換えた。
09:00
ビットコイン、2026年に過去最高値更新は可能か=グレースケールの最新予測
グレースケールは最新レポートで、ビットコイン価格の30%下落について歴史的には平均的な調整範囲内で、強気相場中の典型的な変動に過ぎないとの見解を示した。また、2026年には最高値を更新する可能性があると主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧