はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米CIAが新技術の研究部門を設立、ブロックチェーンも対象

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CIAが新技術を開発するラボ設立

米国中央情報局(CIA)が21日、「CIAラボ」と呼ばれる新しい研究開発部門を設立したことが分かった。分散型台帳/ブロックチェーン技術も、研究対象に含まれているという。

開発した技術に関わる知的財産を公開し、特許収入を得ることも目指す。

CIAの声明によると、このラボはCIAと、民間部門・学術界を連携させ、CIAの使命をサポートするソリューションを研究開発するという。

CIAラボは、学際的な研究、開発、テスト、エンジニアリングを行って、新しい課題に取り組む。また、既存のソリューションを応用、改善、加速する。

研究分野としては、以下の項目を上げた。

  • 最先端素材と製造の開発
  • 人工知能、機械学習、データ分析
  • バイオサイエンスとバイオテクノロジー
  • 分散型台帳/ブロックチェーン対応テクノロジー
  • 仮想および拡張現実
  • 高性能なコンピューティングと量子コンピューティング
  • 次世代の無線および電気通信技術
  • ロボット/自律型/ヒューマンインターフェイスのシステム

米国の政府機関ではこれまでも連邦捜査局(FBI)、内国歳入庁(IRS)、麻薬取締局(DEA)などがブロックチェーンや暗号資産(仮想通貨)の追跡ツール開発に取り組んできたが、外部企業から関連技術を取得するケースが多かった。

CIAラボの試みは機関内部で技術開発を行おうとする点が特徴的だ。

技術を公開し、特許収益獲得

CIAラボでは、CIAが最先端のテクノロジーを組織内で開発し、その成果から利益を得ることも目的としている。

研究開発インセンティブとして、CIAの職員は、自分達が開発した知的財産について公開特許を申請し、商品化により特許収益を得ることができる。年間最大15%、上限15万ドル(約1600万円)になり、残りの収益はCIAが保持するという。

MIT Technology Reviewのインタビューに答えて、CIA科学技術局副局長のDawn Meyerriecksは、次のように説明した。

特に技術的な観点から、米国の競争力を維持するのに役立つ試みで、国家および経済の安全にとって非常に重要だ。また同時に、世界的に利用できるようにすることで、ラボの開発したテクノロジーを民主化し、すべての人が利用できる技術水準の上昇を可能にする。

大量データ解析が課題

CIAは、これまでも公に提供されている技術には関わってきた。CIA傘下のベンチャーキャピタル「In-Q-Tel」は、現在Google Earthに使用されている衛星地図テクノロジーを開発したKeyholeなどの企業を支援してきた。

CIAラボは、政府の他の研究部門とも緊密に連携して、民間部門や学界はあまり行わない、基礎的で費用のかかる研究を行うという。 

Meyerriecks副局長は、差し迫った問題の例として、CIAが収集するデータの量を指摘。

世界中の軍事組織や諜報機関は、無人偵察機(ドローン)で使われるような多くのセンサーを扱っており、CIAの独自センサーは、1秒間でも大量のデータを吸い上げる。このため、比較的サイズの小さな低電力センサーに大規模な計算能力を備えることが課題で、データ分類機能などが求められると語る。

空軍もブロックチェーン技術を活用

国防面では、米国空軍もブロックチェーン技術を活用して戦闘管理システムに応用しようとしている。

巨大軍需企業レイセオン・テクノロジー傘下のBBN Technologiesが、米国の空軍研究所(AFRL)とブロックチェーン技術に関連する契約を獲得。

空軍指揮官が空域を管理し、戦闘機のパイロットの安全性と戦闘能力を確保することに役立てるための研究ではないかと推測されている。

関連:米国空軍、ブロックチェーンを戦闘管理システムに応用

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧