はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインと金の相関度が「過去最高水準」まで上昇した理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインと金の相関性が高まる

ビットコインと金(ゴールド)の相関指数が、史上最高レベルに達している。米マクロトレンド日報のDaily Shotがツイートした。現在の水準は0.6まで上昇した。

また、データ分析サイトCoinMetricsのチャートでも、60日間の相関指数は0.5を超え、また仮想通貨市場データ分析を提供するskewの30日間の相関チャートでは、9月19日に76.3%という最高値を記録後、昨日も64.3%と高い水準で推移している。

CoinMetrics Gold BTC相関

skewデータ

ブルームバーグ月例レポート

米大手メディアのブルームバーグが発行する月例仮想通貨(暗号資産)レポートでも、ビットコインと金価格の相関性の高まりを指摘している。グラフの下の部分が相関性を表しているが、現在、0.7674と過去12カ月間で最も高い水準にあると、ブルームバーグは分析している。

ブルームバーグ

同レポートでは、「ビットコインと金は、限定的な供給量、価値の保存手段、ポートフォリオの多様化、準通貨として認識されるなど、共通した特性を持っている」と指摘。このような特徴を備えた資産の価格は、特に現在の「前例のない量的緩和が行われる世界」において、維持されていくだろうと主張している。

機関投資家の参入

新型コロナウィルスの感染拡大により、世界経済に対する不確実性が高まる中、主要国政府による通貨供給量の大幅な増加や、超低金利政策などの影響と相まって、今年、伝統的に安全な資産の避難先と認識されている金は急騰した。

そして、金と同じく供給量が限られた「無国籍の資産」であるビットコインも、今年に入りインフレヘッジとして、機関投資家の需要が高まったようだ。

仮想通貨業界で大きな注目を集めた事例は、まず5月にヘッジ・ファンド業界のベテラン投資家ポール・チューダー・ジョーンズが、約2%に相当する自身の資産をビットコインに投資したことだろう。

また米ナスダック上場企業のMicroStrategyが、同社の準備資産として総額4.25億ドル相当のビットコインを購入したニュースは大きな話題となり、今後、他社の投資動向に影響を与える可能性がある。

そして、米大手仮想通貨投資ファンドのグレースケールが提供する ビットコインの投資商品、Grayscale Bitcoin Trust (GBTC) に、20社の機関投資家が参入していることが、米証券取引委員会(SEC)に提出された書類からわかった。

その筆頭は、運用資産45億ドルのArk Investmentや53億ドルを運用するHorizon Kineticなどだが、同時にRothschild Investment Corporationなど、新しい参入者も見受けられるようだ。GBTCの総資産は約45万BTC(執筆時価格:約499億円相当)で、1年で約2倍となったとのことで、機関投資家によるビットコイン投資需要の高まりを表している。

グレースケールが公開したビットコイン評価の最新レポートでは、世界的にインフレが加速する際には、インフレヘッジ手段として、ビットコインのような供給が限られた資産に対する需要が高まるが、同時にビットコインが中央集権的組織に管理されないことも、その優位性に貢献していると説明している。

コロナ禍により世界で法定通貨、特に基軸通貨であるドルに対する不信感が高まる中、いずれの国にも属さない資産である金とビットコインの需要も継続していくのではないだろうか。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
16:46
Aptos Labs CBOが語る日本戦略|独占インタビュー
Aptos Labs CBO Solomon Tesfaye氏独占インタビュー。日本の大手金融機関との協議、ステーブルコインUSD1の展開、グローバル戦略を語る。
16:32
ビットコインのみ投資へ 欧州初のルクセンブルク国家ファンドがETF経由で1%配分
ルクセンブルク財務相が、国家ファンドFSILが他の仮想通貨ではなくビットコインのみに1%配分したことを明言。欧州初の国家レベルでのビットコイン投資となる。
16:23
Yay!、報酬プログラム「Prime Pass」ローンチへ バイバック型トークン設計目指す
100万ユーザーを持つYay!が「Prime Pass」ローンチへ。エコシステム全体でのバイバックメカニズムとコンテンツ企業のweb3導入支援プログラム「Voyage Program」を通じ、持続可能なトークンエコシステム構築を目指す。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧