TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所 中央集権 VS 非中央集権 :取引プラットフォームの脆弱性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中央集権的取引所
現時点で大手取引所と言われている取引所の多くが中央集権であり、個人情報や、管理がその企業によって管理されています。そのため、韓国のBithumbや日本のCoincheckのような被害が出始めてきています。
非中央集権的取引所
ユーザー達が秘密鍵及び、資金などの関連情報を自身で所有することによって、非中央集権的取引所はハッキング攻撃のリスクの回避や資金の安全を確保することもできると考えられています。

何十億ドルもの資金が、BinanceやHuobi、Bithumb、OKExのような大手取引所にて毎日のように取引されており、その高い流動性からユーザー達は他のプラットフォームではなく、既述の大手取引所を使用することを好んでいます。

例えばBinanceは、世界最大の取引所であり1日で$18億(約1900億円)もの仮想通貨取引高を誇り、ビットコインだけでも$3.7億(約390億円)の取引が行われています。

しかし、このようなプラットフォームで一定額以上で柔軟な取引を行うには、ユーザー達は、本人確認(以下、KYC)や資金洗浄対策(以下、AML)に乗っ取って、パスポートのような政府発行の身分証明書の提出や、対面式インタビュー、銀行情報の提供などの承認を行う必要があります

脆弱性

BinanceやHuobiのように仮想通貨のみの取引所では、法定通貨と仮想通貨で取引を行う取引所よりも、KYCやAMLに対し、比較的寛容であると言えます。

しかし、それでも多額のビットコインや、Wavesのような他の仮想通貨を出金する際には、ユーザー達は、KYCやAMLに準ずる必要があります。

即時仮想通貨取引所であるShapeShiftのCEOを務めるErik Voorhees氏(以下、Voorhees氏)は、以前KYCやAMLのシステムによって中央集権的プラットフォームが、パスポートデータや、銀行書類、社会保証番号などの繊細な情報を保管することで、データ盗難やハッキング攻撃に対する脆弱性に繋がる可能性があることを述べました

2015年6月に、Voorhees氏は仮想通貨関連のビジネスにKYCやAMLを強制するBitLicenseによって、ニューヨークの巨大仮想通貨市場を離れることを決意しました。

Voorhees氏は当時、

「政府や企業が、安全に記録を保存することが出来るかは別問題なのです。つい先週も、少数のコンピュータに400万もの口座が存在しており、数週間ごとに何処かしらで大量のデータが流出しています。」

と述べていました。

Waves非中央集権的取引所

大規模の非中央集権的取引所として、Wavesブロックチェーンプロトコル上に構成されたWaves の非中央集権的取引所(以下、DEX)が挙げられ、そこでは、各々の資金、情報、重要データに対してユーザー自身が完全な権利を持っており、同時に充分な流動性も確保されています。

既にDEXのWavesは、毎日$70万(約7400万円)ほどの仮想通貨取引高を誇ります。

現時点で、Waves DEXの取引高は決して高いとは言えませんが、仮想通貨ユーザー達がセキュリティの重要性やブロックチェーンネットワークが何百万もの取引を処理するのに向いていることに気づけば、非中央集権的取引プラットフォームの取引高は自然に上昇していくでしょう。

Coinbaseの共同創業者であるFred Ehrsam氏(以下、Ehrsam氏)は、以前、セキュリティ及び、独立的な財政の側面から非中央集権的取引所の重要性について強調しました。

ユーザー達が秘密鍵や資金などの関連情報を自身で所有することによって、非中央集権的取引所はハッキング攻撃のリスクを排除することが出来るのです。

そして、たとえネットワークに問題が起きたとしても、ユーザー達は自身の秘密鍵を所有しているので資金の安全を確保することもできます。

「非中央集権的取引所には、複数の明らかな利点と言える理由があります。まず、資金の権利を完全に所有することが出来るので、取引所へのハッキングや破産の心配がいりません。そして、取引所のリスクがなくなった事によって、ユーザー達は注文板に自身の注文を残しておくことができ、これが高い流動性に繋がると考えられています。」

とEhrsam氏は言及しました。

韓国最大の取引プラットフォームであるBithumbや、日本で先陣を切ってきたCoincheckがハッキング攻撃を受けたことからも、非中央集権的取引所の需要は上がってきていると言えます。

長期的に見ると、仮想通貨ユーザー達へのセキュリティやプライバシーの認知度が高まることで、Waves DEXのような非中央集権的取引所が必然的に急激な伸びを見せることになるでしょう

Binanceが分散型取引所(DEX)を発表|BNBトークン基軸通貨の期待で大きく価格上昇
大手仮想通貨取引所のBinanceはDEXのための独自ブロックチェーンとして、Binance Chainの開発を発表しました。この発表後、Binanceでの基軸通貨となるBNBトークンが30%もの暴騰も見せました。

Centralized vs Decentralized Cryptocurrency Exchanges: Vulnerability of Most Trading Platforms

Mar 23, 2018 by JOSEPH YOUNG

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/22 金曜日
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
SOLやXRPが上昇、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧