USDCに対応する4つ目のブロックチェーン
高速ブロックチェーンのSolana(仮想通貨SOL)が、米ドルのステーブルコインUSDCに対応することがわかった。USDCの開発関連企業Circle社などが発表した。Grant Thorntonが監査するUSDCは、ステーブルコイン市場でUSDT(テザー)に次ぐ流通量を誇る。
Solana(ソロナ)は、すでにUSDT(テザー)には対応しており、USDC発行に対応する4つ目のブロックチェーンとなる。USDCにはイーサリアム(ETH)とアルゴランド(ALGO)が対応しており、21年第1四半期にステラ(XLM)も対応予定だ。
Solanaはレイヤー1のブロックチェーンで、現在のイーサリアムネットワークの処理能力を大幅に上回っている。公式情報によると、秒間5万トランザクションを処理することができ、手数料も1円未満に抑えられるとされる。
Circleの最高責任者Jeremy Allaire氏は「USDC」のサポート目的について、ネットワークによって果たす役割が異なり、SolanaではDeFiなどの高頻度取引やマイクロペイメント(少額決済)取引に向いているとしている。
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CircleとAlameda Researchの提携
Circleは、デリバティブ取引所FTXの姉妹企業Alameda Researchと提携し、Solana版のUSDCをOTC(相対取引)対応することもわかった。また、Solanaブロックチェーン上で構築され、FTXが手がける分散型取引所Serumも対応される。
Solanaは先日、イーサリアムと相互に接続するブリッジ「Wormhole」を発表した。DeFiセクターの利用増加によるイーサリアムネットワークの渋滞や高い手数料を緩和するために、ETHやERC20トークンをSolanaブロックチェーンのトークン規格であるSPLトークンへと接続することで、クロスチェーン機能を利用可能にし低コスト性などの恩恵をもたらすという。
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USDCの成長率
TheBlockとCoinmetricsの共同データによると、現在時価総額が最も高いステーブルコインはテザーで約160億ドルで、USDCは二番手として27億ドルの時価総額だ。
USDCの規模は、テザーの約17%にとどまるが、過去数カ月でその成長率はテザーを超えていることが判明した。Coinmetricsのデータによると、テザーの時価総額は5月から10月の間約2.15倍増えたが、USDCのほうは約4倍も拡大してきた。
USDCに対する需要の増加は主にDeFiセクターの利用率急増が影響していた。テザーもDeFiで利用されるが、USDCペアの流動性プールが提供する高い年利のほか、テザーの準備資産問題が懸念されている点もUSDCの需要が増加していた理由とみられている。USDCはニューヨーク州の金融規制当局に承認され規制されているステーブルコインであることも、DeFi利用者にとってより安心する選択肢となる理由だ。
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