はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

大手VC Degital Currency Group「激動の2020年、仮想通貨業界は力強く成長」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「暗号資産の現状」:DCGレポート

ブロックチェーン企業に特化した投資を行う大手ベンチャーキャピタル、Degital Currency Group(DCG)が「暗号資産の現状」を題した最新レポートを発表した。

DCGは半年ごとに、150社以上の投資先企業の役員を対象にした調査を実施している。このレポートは今年第3四半期の調査データに基づき、業界のセンチメントを数値化するとともに、運営方針の動向を分析している。

レポートは、コロナ禍の影響による経済的衝撃から半年が過ぎた今、仮想通貨業界が「優れた業績をあげた業界として浮上した」と総括し、最も「強気な」進展要素として選ばれた分散型金融(DeFi)について詳しく取り上げた。また、仮想通貨の普及を後押しする要素としての「スマートマネー」についても論じている。

企業の業績が向上

今年の業績全般についての質問には、調査に参加した企業の半数近く(49%)が、今年当初の予測を上回る業績をあげたと回答、3割が同程度とし、業績が下回ったと回答したのは、18%に止まった。

今年、ビットコインは他の主要な資産クラスを凌ぐパフォーマンスを見せたが、明らかに、その恩恵を受けたのが仮想通貨取引所であり、22社がDCGのポートフォリオに含まれているという。(大手デジタル資産運用会社、グレースケールはDCGの子会社)

そして、そのうちの5社は、アフリカや中東、南米などの新興市場に特化した取引所。当該地域では景気減退による法定通貨の切り下げや資本統制への懸念から、仮想通貨に注目が集まっており、これらの取引所では、中央値ベースで、昨年第4四半期から今年第2四半期末までに、純利益が約80%増加したという。

また、調査対象企業の66%が、従業員数の増加を報告、2020年にはチームの規模が35%以上拡大すると予想している。

DeFiの成長

また、仮想通貨業界の進展を牽引する最も顕著な要素としては、「DeFiの成長」がトップ、「ビットコインの回復力」と「ステーブルコイン需要の急伸」が続いた。

レポートでは、DeFiは、現在バズワードとなっているが、インターネット同様、この分野の「勝者」やユースケースが定着していくにつれ、専門用語としてではなく、一般的な言葉になる可能性が高いとした。より速く、安い金融サービス(クレジットやローン、貯蓄商品など)を、スケーラブルに提供することに成功した場合、DeFiは将来的には、単に「金融」として受け入れられることになると予測している。

急落しているDeFiトークンの価格が短期的にどのようなパフォーマンスを見せようとも、2020年のプロトコル開発とビジネスの成長は、業界の将来にとっては良い兆候であると、回答を寄せた多くの企業創設者が見ているとレポートは報告した。

また、多くの取引所や店頭取引会社でステーブルコインの採用が進んだことで、その需要も急増している。企業幹部は、ステーブルコインの成長は、仮想通貨の大量採用への建設的な一歩と見ているようだ。心理的に「分散型通貨」よりも「デジタルマネー」を容易に受け入れる層にアピールするステーブルコインは、新たな業界への参入を促す役割を果たすと考えられている。

マクロ要素とスマートマネーが普及を後押し

多くの経営者は、仮想通貨の普及に影響を与える経済的要素として、「世界的な景気後退」「インフレ」「利回りの追求」をあげた。

昨年末の調査では、「投資の可能性」(約16%)よりも「信頼できる包括的な金融システム」(約60%)を仮想通貨普及に貢献する要素としてあげていた。それに対し、低利回りが続く現在の環境では、仮想通貨のリターンの可能性が投資家には魅力と映っているようだ。

実際、機関投資家は2020年に向けてデジタル資産への全体的な配分を増やしている。グレイスケールは、今年の第3四半期に、昨年1年間の1.5倍となる資本流入(約10億ドル)を記録しており、その84%は機関投資家からのものだったという。

そして、もう一つの「スマートマネー」、つまり企業が仮想通貨投資に参入してきている。企業資産の一部を仮想通貨に割り当てることで先陣を切ったマイクロストラテジー社に続き、今月、Squareが5000万ドルのビットコイン投資を発表し注目を集めた。

相場予想

そのため、ビットコイン価格の予想においても企業幹部は強気なようで、価格の下落を予想したのは、わずか9%に過ぎず、大部分が今後6ヶ月から1年の間に価格が上昇すると予測している。

レポートは、予想外の出来事や常識を覆すような状況が生まれた2020年だったが、仮想通貨業界にとってはまたとないチャンスとなり、力強い成長を後押ししたとまとめている。

出典:DCGレポート

関連:イーサリアム高騰、年間取引量「1兆ドル」を超える見通し

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/29 水曜日
14:30
ライトコインのゼロデイ脆弱性に攻撃、NEAR Intentsで9600万円相当がリスクに
仮想通貨ライトコインのゼロデイ脆弱性が攻撃された。チェーン再編が行われたが、NEAR Intentsで約60万ドルが損失の可能性にさらされている。開発者が詳細を解説した。
10:05
今年最大級のDeFiハッキング事件と業界の動き|仮想NISHI
ケルプDAOハッキング発生から10日間、アービトラムによる資金凍結、3億ドル超の業界横断支援、rsETH保有者への損失転嫁なしという方針が示された。DeFiが「失敗後の対応力」まで問われる段階に入ったと仮想NISHIが分析。
09:40
ビットコイン現物ETFから420億円流出、FOMC前に9日連続の資金流入が途絶える
米国のビットコイン現物ETFが27日に約420億円の純流出を記録した。9日間続いた流入が途絶え、FOMC・インフレ・地政学リスクを前に投資家心理が慎重化していることを示す。
04/28 火曜日
20:01
アント系エンジニア開発のRWA特化チェーン「Pharos」、Pacific Oceanメインネットで正式ローンチ
アント・グループ出身のエンジニアチームが開発したブロックチェーン「ファロス(Pharos)」は28日、実物資産(RWA)の流通・決済に特化したレイヤー1ネットワーク「パシフィックオーシャンメインネット」と独自トークン「PROS」のローンチを発表した。
17:00
カルダノ財団CEO、ブロックチェーンは「信頼のインフラ」5層構造を提唱|TEAMZ SUMMIT 2026
カルダノ財団CEOのフレデリック・グレガード氏がTEAMZ SUMMIT 2026に登壇。ブロックチェーンを「信頼のインフラ」と位置づけ、5層構造のフレームワークと日本市場で重視される「ファイナリティ」の重要性を語った。
16:04
リップル幹部が語るXRPLの展望 レポ市場からAIエージェントまで|TEAMZ SUMMIT 2026
TEAMZ SUMMIT 2026併催のXRP Tokyo 2026で、RippleX SVPのMarkus Infanger氏が登壇。日本の規制環境への評価、レポ市場への応用、RLUSD、AIエージェント経済の決済インフラとしてのXRPLの展望を語った。
14:30
EU、ロシア関連仮想通貨取引の全面禁止 デジタルルーブルも制裁対象に
EUはロシアへの第20次制裁パッケージを採択し、ロシア系仮想通貨サービスへの全面禁止とデジタルルーブル・RUBxの制裁指定を実施する。第三国VASPや制裁回避インフラも標的とされている。
14:05
金融庁、JPYCを「資金移動業」と明示 公式資料でも初言及
金融庁の岸本調整官が「JPYCは資金移動業」と公式に言及した。PayPayなど○○ペイと同じ「資金の移動」として整理される仕組みを、金融庁資料をもとに解説する。
14:01
金融庁ら4省庁、仮想通貨を使った不動産取引に犯罪悪用防止の対応を要請
金融庁・国土交通省・警察庁・財務省の4省庁が2026年4月28日、仮想通貨を用いた不動産取引に関するマネロン対策強化を不動産・仮想通貨業界団体に要請した。
13:00
ビットコインの新たなフォーク「eCash」ローンチへ サトシの資産割り当てめぐり批判も
ビットコイン開発者シュトルク氏が、ビットコインフォーク「eCash」を立ち上げる計画を発表。サトシ・ナカモトに属するトークンを投資家に配分する計画が議論を呼んでいる。
12:28
ウエスタンユニオン、ステーブルコインUSDPTを5月にローンチへ
ウエスタン・ユニオンは、ステーブルコインUSDPTを5月にローンチする計画。USDPTは、仮想通貨ソラナのブロックチェーンを基盤にして2026年前半に発行される計画が昨年に明らかになっていた。
10:49
ビットコイン準備金で「重大発表」予告、トランプ政権の仮想通貨顧問
米トランプ政権の仮想通貨顧問ウィット氏が、ビットコイン準備金について重大発表を行う予定だと話した。ベギッチ議員も大統領令法制化の法案を提出する方針を示している。
10:26
米企業3社が相次いで仮想通貨を追加購入、ストラテジー社は先週3273BTCを取得
ストラテジーが4月20〜26日にBTC 3,273(約405億円)、ストライブが4月24日までにBTC 789(約98億円)を追加購入。ビットマインは4月24日累計保有量が約508万ETHに。機関投資家による4月下旬の相次ぐ購入をまとめて解説。
09:09
仮想通貨ETFなど、先週は約1910億円が純流入
コインシェアーズは、ETFなどの仮想通貨投資商品全体の先週における資金フローは約1,913億円の純流入だったと報告。ビットコインやイーサリアムなど幅広い銘柄の投資商品に資金が流入した。
04/27 月曜日
16:12
リップルと韓国Kバンク、海外送金のオンチェーン送金実証で提携
韓国のインターネット銀行Kバンクがリップルと提携し、UAEとタイ向けオンチェーン送金の技術検証を開始。ブロックチェーンを活用した海外送金の速度・コスト改善を段階的に検証する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧