はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「デジタルドル発行の考えは?」 米FRB副議長が公聴会で説明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FRB副議長が現状を説明

FRBの監督を担当するRandal Quarles副議長は12日、米下院の金融サービス委員会の公聴会で、CBDCが米国にとって必要なソリューションであると判断するのは時期尚早だと発言。発行が必要かを見極めるため、試験的なプロジェクトを行なっている段階だと説明した。

米連邦準備理事会(FRB)は、中銀発行のデジタル通貨(CBDC)の導入において、まだ初期段階であることを強調した格好だ。

公聴会では、French Hill議員がQuarles副議長に対し、CBDCについて複数の質問を行なった。昨年FRBのJerome Powell議長宛に、「デジタルドル」の発行を促す書簡を送付した人物でもあり、CBDC発行の推進派だ。技術に乗り遅れることで米ドルの優位性が揺らぐ可能性があるとして、FRBが米ドルのデジタル版の開発へ取り組むことは急務であると伝えている。

関連:「米ドルのデジタル通貨を発行する考えはあるか?」米国会議員がFRB議長を促す

Hill議員は今回の公聴会で、当時のPowell議長の反応からは、FRBが積極的に研究や検討を行なっているようには思えなかったとした上で、この数カ月でCBDCに対するFRBの考えはどのように変わったかを質問した。

これに対しQuarles副議長は、「政府が支える決済システムに関する動きが、今年はグローバルに活発化してきた。米国の決済システムも同様だ。 しかし、まだCBDCを発行すべきかどうかを検討している初期段階であるため、導入すべきだと考え方を変えたとわけではない」と回答した。

デジタルドルを巡る動き

CBDCは中国が試験利用の規模を拡大したり、バハマに関しては実利用が報じられるなど、研究や開発が世界で進められている

関連:中国北京、デジタル人民元のテストエリア開設へ

このような状況であってもPowell議長は先月、国際通貨基金(IMF)が開催した国際送金に関するパネルディスカッションで、CBDCの発行について慎重な姿勢を示した。

1番に発行することよりも、正しく対応を行うことの方が重要だと主張し、米ドルは世界の基軸通貨であるため、発行のメリットだけでなく、リスクもしっかり見極める必要があると伝えた。

最近の米国の動きとしては、米国連邦準備制度(FED)の主席エコノミストが、CBDCに関する先行研究を検討し、総括した文献レビューを発表している。

CBDCのおおまかな定義や商業銀行に与える影響、金融政策と金融安定性への影響、今後の課題について考察した。

関連:CBDCが商業銀行と金融政策に与える影響と今後の課題=米連邦準備制度

CoinPost App DL
記事提供:THE BLOCK
THE BLOCKとは

Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/18 火曜日
13:40
エルサルバドル、下落局面で約155億円相当のビットコイン押し目買い 保有高は7474BTC
エルサルバドル政府が市場下落局面で約155億円相当のビットコインを追加購入し、保有高は7474BTCに達した。2025年1月に法定通貨地位を撤廃したものの、ブケレ政権は戦略的準備資産としての蓄積を継続している。
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
09:20
Cboeが無期限型ビットコイン・イーサリアム先物を12月15日に開始、米国規制下で提供
Cboeが仮想通貨ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引を12月15日に開始する。米国規制下でポジションのロールオーバーを不要にする。
08:15
米政権、海外仮想通貨口座の税務報告規則を審査中
米ホワイトハウスが海外仮想通貨口座に関する税務報告規則案の審査を開始した。国際的な仮想通貨資産報告枠組みCARFへの参加を実現し、租税回避を取り締まる狙いだ。
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
07:10
仮想通貨投資商品、先週の資金純流出額が2月以降最大規模
仮想通貨投資企業CoinSharesは、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約3,100億円超の純流出だったと報告。今回もビットコインとイーサリアムが流出を主導した。
06:55
ビットコインの25%下落は「浅い調整」と米投資銀行が分析、トム・リーはイーサリアムのスーパーサイクルを予測
投資銀行バーンスタインがビットコインの約25%下落は大幅な下落の始まりではなく短期的な調整だと分析した。ビットコインETFの機関投資家保有率は2024年末の20%から現在28%に上昇。
06:25
95%のビットコインが採掘済み、2140年に完全流通へ
ビットコインのマイニング済みコイン数が1,995万BTCを超え、固定上限2,100万BTCの95%に達した。残りの5%は極めてゆっくりと放出され、2140年頃に最後の端数が採掘される見込みだ。
06:00
ビットコインが今年の上昇分を帳消しに、新規投資家が14.8万BTC損切り 流動性悪化と日本債券ショックも影響か
ビットコインが約7カ月ぶりに9万3,000ドルを下回り、2025年の上昇分をすべて失った。新規投資家が14万8,000BTCを損切りし、流動性逼迫も下落要因となっている。
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧