はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「全加盟店でビットコイン決済を」ペイパルCEOが語る展望

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

すべての加盟店でビットコイン決済可能に

PayPalのCEO、Dan Schulman氏は米メディアCNBCのインタビューで、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの実用性はこれからますます高まるとの見解を披露し、PayPalがその一翼を担うとして仮想通貨サービス開始への意気込みを語った。

投機や貯蓄手段として「BUY&HOLD(買って保有)」されるよりも、これからは実際にビットコイン(BTC)を決済などに使用する場面が増えることになり、またその上でPayPalも役目を果たすと説明した。

PayPalは仮想通貨の購入、販売、保管を簡単にすることを可能にしたが、重要なこととしては、2021年初めに、PayPalの2800万の加盟店すべてで行われる決済の資金源として仮想通貨を使えるようにする予定だとしている。このことは、「仮想通貨の有用性を大幅に強化することに繋がるだろう」とSchulman氏は語る。

現金からデジタル通貨へ

ビットコインに対して「仮想通貨には固有の価値がない」とする批判があることについて意見を求められ、Schulman氏は「あらゆる形態のお金は信頼に基づいており、その信頼から得られる価値を持つ」とした。

また新型コロナ禍により感染予防の点から「現金の使用が急激に減少した」と述べ、「消費者の40〜70%はもはや現金を扱いたくない」状況になっていると指摘。デジタル決済やデジタル通貨がますます主流になっていくとの考えを示した。

各国政府が発行する中銀発行デジタル通貨(CBDC)についても、発行されるのは時間の問題だとしている。

PayPalは、以前からCBDCにも取り組んでいく意欲を見せている。CBDC発行に際して、その決済ネットワークの規模や卓越性を通じて、既存の決済システムとの相互運用性や、コマース面での普及促進などについてサポートできると宣言している。

ビットコインを法定通貨に自動変換

現在PayPal上で取引できるのはビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュの4銘柄である。

ユーザーが仮想通貨により決済を行う場合、仮想通貨が自動的に法定通貨へと変換される仕組みだ。PayPalプラットフォームは、ユーザーが支払う必要のある仮想通貨の金額を自動的に計算して表示、ボラティリティの問題を解決する。また加盟店は法定通貨で支払いを受け取れる。

現在、PayPalで購入した仮想通貨はPayPalウォレットから出金することができず、外部ウォレットから仮想通貨を入金することもできないという制限もあるが、PayPal参入は、より広い一般ユーザーが仮想通貨の世界に流入する契機になると期待されている。

「ビットコインは供給量不足に」

サービス開始に伴う、PayPalのビットコイン購入が話題である。仮想通貨投資ファンドPantera Capitalの分析によると、取引高増加から推定した場合は、PayPalは既にBTC新規採掘量の70%を購入していると見積もられるという。

モバイル決済アプリCashAppも新規採掘量の40%を購入していると推算されており、PayPalとの合算で既に新規採掘量を上回ることになる。また今後の購入量増加により、PayPalが数週間以内に単独で新規採掘量以上を購入するとも指摘している。

Pantera Capitalは、他の大規模な金融機関がCash App等に続くと、ビットコインの供給不足がさらに進み、BTC価格が上昇する可能性もあるとして、BTC価格の高騰余地に注目している。

関連: ビットコインが供給不足の状態へ PayPalなどで新規採掘量上回ると推定=Panteraキャピタル

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
17:05
CMEグループ、仮想通貨先物・オプション取引高が過去最高を更新
CMEグループが11月21日に暗号資産先物・オプション取引で過去最高の79万4,903件を記録。年初来の平均取引高は前年比132%増となり、機関投資家の参入拡大と市場成熟を示す。
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
13:54
「プレミアムで取引されるデジタル資産トレジャリー企業は少数に」ビットワイズ見解
ビットワイズCIOがビットコインなどを保有するDAT企業の今後を分析した。プレミアムを維持できるのは一部のみで、多くはディスカウント価格で取引されると予想している。
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧