はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Lisk、開発者向けプログラムでの概念実証を総括

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Lisk開発者向けプログラムを総括

ブロックチェーン・仮想通貨プロジェクトのLiskは今月26日、Liskを利用したdApps開発の支援を行う「Lisk開発者プログラム(Lisk Builders program)」にて、過去一年間で実施された概念実証(開発途中のプロジェクトも含む)を紹介した。

今回投稿されたブログによれば、過去一年で同プログラムの参加者は世界8カ国にまで広がりをみせ、参加プロジェクト数は14に達しているとのことだ。そのプロジェクトの内、概念実証が完了したプロジェクトは12で、残り2つが現在も開発段階となっている。

Liskブログで紹介された概念実証の一部を紹介する。

Liskを利用した概念実証

  1. Lisk.Bike
  2. Chronicler
  3. Moracle
  4. FeatChain
  5. Arcado Network
  6. Chip to chain

Lisk.Bike

Lisk.Bikeは自転車シェアリングにまつわる課題を解決することを目指すプロジェクトだ。

主にベルリンなどヨーロッパ圏で提供されている複数の自転車シェアリングアプリを一括にまとめ、それぞれのサービスを利用可能にする試みが行われている。これにより、ユーザーはそれぞれのアプリをインストールする煩わしさから解放されることが期待される。

今後、同プロジェクトでは、一般ユーザーも保有する自転車の貸し出しが可能になる予定で、地域全体の自転車の数の削減も目標としている。

機能としては、まず最初に一定の固定費を各バイクが保有する固有のアドレスに入金し、走行距離が想定よりも短く済んだ場合は、入金したLSKの一部が返還される仕組みをとっている。

Chronicler

Chroniclerは、様々な種類のコンテンツを保管、監査、認証するブロックチェーンアプリケーションの概念実証となっている。

Chroniclerでは、以下のような機能を提供している。

  • アドレスと紐づいた検索な可能な記録の作成
  • デジタル資産のタイムスタンプ付きCoCの生成
  • ウェブコンテンツのセンサーシップと変更の監査
  • コンテンツの透明性の承認

CoCとはChain of Custodyの略で、作成されたコンテンツがユーザーへ届くまでの過程を指す。

Moracle

Moracleは、従来のオラクルが中央集権的か効果であることに着目したプロジェクトだ。Moracleは従来のオラクルよりも早くて安いサービスを、非中央集権の形で提供することを目指している。

ブロックチェーンにおけるオラクルとは、スマートコントラクトに外部の情報を提供するサードパーティ製のサービスのこと。一般的なオラクルは、第三者機関により中央集権的な形でサービスが提供されている。

FeatChain

FeatChainは、情報ソースの最初の発信源の証明を行うためのブロックチェーン・プラットフォームで、人々の成果物の帰属先を明らかにすることを目標にしたプロジェクトとなっている。

Arcado Network

Arcado Networkでは、分散型の報酬システムを提供に注力しており、ゲーム開発者にAPIを提供することで、マルチプレイヤーゲームに簡単に報酬機能を導入することが可能になるとしている。

また開発者は、この機能導入のためにLiskの構造を深く知る必要がないとのことだ。

Chip to chain

Chip to chainは、NFCマイクロチップとセンサーを利用し、現実社会の物体とブロックチェーンを安全に紐づけること目指している。開発段階のプロジェクトとなっている。

Liskのオンラインイベント

Liskは今月25日、ドイツのベルリンにあるコミュニティーセンターからオンラインイベントを開き、現在のマーケティングや開発状況、そのほか様々な研究内容について報告が行われた。

そのイベントでは、Lisk SDKを利用し概念実証を実施したコミュニティーメンバー二人も登壇し、その活用事例などについて発表している。

Liskの共同設立者でありCEOのMax Kordek氏は、コミュニティーセンターをベルリンに置いた理由について、「オランダのユトレヒトや東京のLiskセンターで、実際に会うということの価値を認識し、ベルリンに3ヶ所目のLiskセンターを設置した」と話し、コミュニティーと共にプロジェクトを進めていきたいという姿勢を示している。

今回行われたオンラインイベントは、このリンクから閲覧が可能だ。

参考:1 Year Anniversary of Lisk Builders ProgramLisk Updates Event Recap

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧