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ビットコイン反騰局面で売り圧強まり乱高下、米コインベースではイーサリアムやUSDCの高まる需要が明らかに

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場の値動き

26日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比0.9%安の336万円(32,420ドル)に。

一時34,800ドルまで回復したが、ペナント下限でロールリバーサルしており、米国時間で売りが強まると2,000ドル幅反落。一時32,000ドル台を割り込んだ。

2度に渡り上昇トレンドへの回帰を阻まれ、25日移動平均線のデッドクロスなどテクニカル面で弱気シグナルが顕在化しつつあることから、再び3万ドルを割り込み年初来安値を更新するなどの下振れリスクが警戒される。一方、売り買いどちらも決定打に欠けるなど一筋縄ではいかない展開も想定される。

関連:JPモルガン・ストラテジスト「短期的にはビットコインは下振れリスクに傾いている」

コインベースの機関投資家需要

米大手取引所コインベースの「年次報告書2020」によれば、企業によるビットコイン投資が増加する中、分散化されたコンピューティング・ネットワークと評するイーサリアムの長期保有に対する機関投資家の需要も高まっている。

ETHネットワークの利用率(取引量)が、20年1月の46.7万から年末に116万まで成長した点も評価した。

出典:コインベース

2020年1月1日以来、1年間で+321%のリターンを記録したビットコインへの投資が加速した理由については、価値の保存、(米ドル)インフレヘッジ、及び金融政策の新たな潜在リスクに対する保険、ポートフォリオ分散ツール、財務準備資産など、さまざまな理由が背景にあったと指摘した。

ステーブルコイン評

USDCは、コインベースがサークル社と共同でローンチした米ドル連動型のステーブルコインだ。Grant Thorntonが監査するUSDCは、ステーブルコイン市場では、第1位のUSDT(テザー)に次ぐ流通量を誇る。

テザーの時価総額は、2020年に47.5億ドルから214億ドルまで350%増加し、USDCは同期間に5億1800万ドルから39億1000万ドルまで655%増加したという。

コインベースは、「DeFi市場の成長は、資産の担保または取引ペアの一部として、米ドルなどの法定通貨を使用するためのメカニズムであるため、ステーブルコインの利用を直接促進し得る」と指摘した。コインベースは19年9月、分散型金融(DeFi)エコシステムの成長のため、レンディングプロトコルのコンパウンド(Compound)などにUSDCを投資している。

急成長するDeFi(分散型金融)分野については、2020年に機関投資家からの大規模な投資は確認出来ていないと言及。黎明期かつ未成熟な市場のため、リテール主導であることを明かした一方、分散型金融サービスの将来性に期待を見せた。

Galaxy DigitalがETH投信開始へ

仮想通貨投資企業Galaxy Digitalが、2月15日からイーサリアム価格に連動した投資信託を提供開始することが分かった。 Galaxy Digitalは、8億1500万ドルを管理しており、適格投資家を対象にETHへのエクスポージャーを提供する。

関連:米Galaxy Digital、仮想通貨イーサリアムの投資信託を3種類提供へ

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