閲覧履歴の消去方法
インターネットを使うと、その後にはデジタルの痕跡が残る。あなたがアクセスしたほぼ全てのサイトと検索状況は、そのサイトはもとより、あなたが使っているブラウザやインターネットサービスプロバイダー(ISP)によって記録され得る。
このような事態を防ぐ行動を取らなければ、あなたのデジタル痕跡が暴露されてしまう可能性がある。自分の携帯電話のコンテンツがいかに個人的なものであるかを考えれば、これが些細なことだとは言えないだろう。幸い、デジタルの痕跡を消去するために、できることがある。最高レベルのデジタルの安全性を確保するには、VPNというプライバシー保護ソリューションが最善の策だろう。
オーキッド(Orchid)は、あらゆるタイプのユーザーが、世界で最も安全で評価の高い有力なVPNプロバイダーを利用できるようにする、独自の分散型VPNマーケットプレイスだ。
ローカルに保存された履歴を消去する
インターネットの「行動記録」を消去するための、最も明白な最初のステップは、閲覧履歴を消去することだ。どのブラウザを使っているかによって手順は若干異なるが、概して主なプルダウンメニューからアクセスできる簡単なオプションだ。あるいは、プライベート・ブラウジングや「シークレット」モードを使って、最初からブラウザが履歴を保存しないように設定することもできる。
重要なのは、ブラウザの閲覧履歴を消去することで、何ができて何ができないかを理解することだ。ひとつのデバイスを共用している際には、履歴の消去により、同居人や同僚が私的な、または恥ずかしいオンライン行動の証拠を偶然見つけてしまうというリスクを排除することができる。URLフィールドに、最近アクセスしたサイトのアドレスが自動的に表示されることはない。このような理由から、ブラウザの閲覧履歴の消去は、自宅や仕事場を共有する人から、あなたのインターネット上の活動を守る良い方法だと言える。
しかし、上記の方法では、インターネットに残ったデジタルの足跡を消去することはできない。インターネットを閲覧する際に、ISPは閲覧したサイトや入力した検索などを記録し、私たちの行動を完全に可視化してしまう。ブラウザの履歴が消去されているか否かに関わらず、ISPは私たちがオンラインで行う全てを見ることができる。
私たちの行動は、「インターネットの旅」の向こう側でも見えている。インターネットに接続すると、私たちは固有のインターネットプロトコル(IP)アドレスによって識別される。私たちが訪問するウェブサイトは、このIPアドレスを認知し記録する。サイト訪問者のIPアドレスは、ほとんどのサイトで保持され、人々のオンライン活動を識別するために、規制当局が利用することも可能だ。
一旦、あなたのIPアドレスが第三者のウェブサイトの手に渡ってしまうと、それを「消去する」方法はない。ネットユーザーは、自分が生成したデータを所有していないため、一度記録されたデータは完全に公のもの(または企業の手中)になってしまう。そこで最初からデータが共有されないようにすることが重要になる。VPNは、最適なスタート地点だ。
VPNは、通常のウェブ・トラフィックを暗号化された別のサーバーへと転送する。こうすることで、ISPはそのユーザーのインターネット活動の目的地を識別できなくなり、同時に訪問先のサイトでは、ユーザーの実際の身元を隠すことができる。その結果、初めから、通常ユーザーのオンライン活動と追跡し、記録するために使用されているデータを見ることができなくなるわけだ。しかし、このアプローチにも問題がある。ユーザーのオンライン活動の完全な可視性を維持しているVPNが、そのデータを記録したり共有しないと、ユーザーが信頼しなくてはならない点だ。
自身の閲覧履歴に基づき、第三者による追跡能力を排除する
IPアドレスを記録することに加えて、全てではないが、ほとんどのサイトがクッキーを使ってユーザーを追跡している。ユーザーの行動を、その過去の行為に基づいて予測するために、クッキーが利用されることが多い。ソーシャルメディアのニュースフィードに、他のサイトで最近検索したアイテムの広告が表示されるのは、そのためだ。クッキーが集積されていくと、個々のユーザーの詳細なデジタルIDが作成され、このIDはインターネット上のどこへでもついてくることになる。
幸い、ブラウザの履歴を消去するのと同様、クッキーを消去するのは比較的容易だ。ほとんどのブラウザのプルダウンメニューからアクセスできる単純な操作だ。ただし、使用する全てのブラウザとデバイスでクッキーを消去するよう心がけてほしい。例えば、Google Chromeで行った操作はSafariでは何の影響ももたらさない。
また、クッキーを消去したからといって、その後も、引き続き保護されるわけではないことを覚えておくことも重要だ。クッキーの消去により白紙の状態となるが、オンライン活動を再開すると同時に、クッキーの集積が開始される。頻繁にクッキーを消去するのがベストだが、オンライン上の強固なプライバシー保護のためには、さらなるステップが必要となる。
最も安全な選択肢は、インターネット・プライバシー・ソリューションの利用
最強のオンライン・プライバシーを確保するための最善の方法は、インターネットのプライバシー・ツールを使用することだ。手始めにVPNを利用すると良いだろう。Torも同様だ。特に後者は、クッキーが集積される際に発生する「指紋」状のものを回避するために、最良の方法の一つだと言える。
オーキッドは、主要なVPNの強みと、革新的なブロックチェーンを基盤とする技術を組み合わせることで、ユーザーに強固な匿名性を提供している。オーキッドでは、一つのVPNでデータを記録したり、漏洩やハッキングが発生した場合でも、プライバシーを維持できる「フェイルセーフ」機能を備えており、ユーザーはプロバイダー間で複数の経路をつなぎ合わせることが可能だ。オーキッドは月額制ではなく、利用分だけを支払う形をとっている。使い方も簡単で、すぐにでも使い始めることができる。オーキッドを使うことで、自由と探求の場としてのインターネットを取り戻すことが可能になる。