はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム1500ドルの大台到達、仮想通貨全面高で「PoS銘柄」が高リターンに

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場とBTC(ビットコイン)

3日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比+7.12%の377万円(36,000ドル)に。

大幅下落を伴った調整局面では、一時30,000ドルの心理的節目を割り込んだものの、足元では32,000ドルを足場に反転。下値・上値を切り上げつつペナント上限のレジスタンスラインを抜けるなど、下落トレンド転換を否定しつつある。25日移動平均線上に回帰したことからも、減衰していた買い圧力が戻りつつあると言えそうだ。

下落時には、中国の旧正月である春節を前に大手マイニングプール「F2Pool」主導の大量売りが膨らんでいたことも観測された。採掘済みの保有BTC在庫一斉消化により、目先の売り圧力が一巡した可能性も考えられる。

関連:ビットコインマイナー売却量が過去最大に、コインベース・プレミアムは再び拡大傾向

Glassnodeのビットコイン考察

データ分析企業Glassnodeは、オンチェーデータ考察を公式ブログで公開した。

2021年始めからグレースケールを介した機関投資家の買い40,000BTCに対し、マイニングの新規採掘量は26,000BTCに留まった。

出典:Glassnode

採掘分が100%放出されるわけではなく、市場に出回る供給量(浮動BTC数)はさらに限定されることから、供給が絞られる中で需要が上回り続けたことが、BTCの価格水準を押し上げているという結論が導き出される。

GlassnodeのRafael Schultze-Kraft CTO(最高技術責任者)は昨年12月、保有資産にアクセスする「秘密鍵」の紛失などによる”失われたビットコイン”について、「およそ300万BTCに上る可能性がある。実際の市場供給数から16%減少している可能性がある。」と指摘。「現在、市場供給数の78%が非流動的で、市場で取引されているのは12%に過ぎない」としている。

Glassnode最高技術責任者が考察「ビットコイン高騰の背景に、市場供給量の枯渇」

なお、BTCの「Stablecoin Supply Ratio(ステーブルコイン供給率)は年初以降、ステーブルコインの発行数拡大に伴い低下している。

出典:Glassnode

SSRが低い場合、BTCに比べてステーブルコインの供給量が多いことを意味し、取引所で保有されるステーブルコインの多さは、仮想通貨市場への潜在的な購買力を示唆している。

テザー(USDT)次ぐ流通量を誇るステーブルコインである「USDC」の数は、21年1月に112%以上増加した。言い換えると、約10億ドル相当の購買力に相当する。

USDCは、大手会計事務所Grant Thorntonが監査し、米大手取引所コインベースが、仮想通貨決済企業サークル社と共同ローンチした、米ドル連動型のステーブルコインだ。

テザーの時価総額は、2020年に47.5億ドルから214億ドルまで350%増加したが、USDCは同期間に5億1800万ドルから39億1000万ドルまで655%増加した。コインベースは19年9月、分散型金融(DeFi)エコシステムの成長のため、レンディングプロトコルのコンパウンド(Compound)などにUSDCを投資している。

イーサリアムが再びATH

時価総額2位のイーサリアム(ETH)が前日比+15%となり、過去最高値を更新。1,500ドル(16万円)の大台を突破した。イーサリアム価格は、1月19日に3年ぶりの過去最高値を更新後、しばらく調整局面にあったが、ここ数日間で急速に盛り返した。

ETH/USD日足

循環物色が強まっており、メジャーアルトであるXRP(リップル)急騰の利確資金もBTCやETHに向いたものと思われる。

関連:XRP(リップル)が50円台まで高騰、背景に米個人投資家グループの影

国内銘柄では、ネム(XEM)も新通貨「Symbol」の材料を手がかりに再び上昇傾向となり、28円台を回復した。

関連:仮想通貨ネムの新チェーンSymbol、負荷テスト結果をNEMTUSが報告

足元の伸びがとりわけ顕著なのは、DeFi(分散型金融)市場である。

データアグリゲーター「DeFiPulse」によれば、イーサリアム基盤のDeFiプロトコルに300億ドル近い資産が預け入れられるなど、記録的な成長を見せている。ロックアップ額は、多い順に、MakerDAO、Aave、Compound、Uniswapとなっている。

出典:DeFiPlus

関連銘柄の中でも、仮想通貨のオンライン学習サービス「PoL」を配信する国内企業techtecとも提携する、Aaveの台頭は目を見張るものがある。

関連:AAVEとは|有望DeFiプラットフォームの特徴と将来性を解説

次世代チェーン「ETH2.0」のデポジットコントラクトへのイーサリアム預入額も増加傾向がつづき、過去最高に達したほか、DeFIにロックされているイーサリアム量は730万ETHに及ぶことから、需給面はますます良化している。市場供給量が絞られ需要が上回ることは、相場の押し上げ要因に直結する。

関連:イーサリアム3年ぶりの過去最高値更新、高騰要因に4つの理由

直近の動きとしては、米Galaxy Digitalが、イーサリアム価格連動型のファンドを2月15日のローンチを発表。適格投資家を対象にETHへのエクスポージャーを提供することを明かしたほか、8日にはCME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)にて、イーサリアムの先物取引がローンチ予定となっており、機関投資家の呼び水となることが期待される。

関連:米Galaxy Digital、仮想通貨イーサリアムの投資信託を3種類提供へ

アルトシーズン再来

草コイン取引所の基軸通貨であるドージコイン(DOGE)のパンプを筆頭に、ミドル〜ラージキャップアルトも循環物色されている。3年前のATHを塗り替える主要トークンも続出していることから、”アルトシーズン”の再来と言っても過言ではないだろう。

昨日は、取引所系ユーティリティトークンの代表格であるバイナンスコイン(BNB)が過去最高値を更新し、50ドルの心理的節目をマークしたことが確認された。

関連:上昇続くバイナンスコイン新高値50ドル台へ、XRPは暴落で巨大な上髭

ここ最近特に強いのは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)銘柄だ。PoSは、ブロックチェーンにおけるガバナンスモデルのひとつであり、トークン保有量に応じて株の配当に類似した要素を含有する「ステーキング」需要や、仮想通貨イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムがPoSへ移行することでも注目を集めた。

PoWの欠点として大規模マイニングに伴う消費電力の大きさなどが挙げられ、環境問題などが度々取り沙汰されてきた。

関連:PoSとは|PoWとの違いとメリットを解説

CryptoSlateは、ここ数週間で、Polkadot(DOT)のほか、Stellar(XLM)、Cardano(ADA)、Solana(SOL)などPoS銘柄のパフォーマンスが抜きん出ていることを指摘している。

コインチェックで口座開設(リンク

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧