マイナーは17年バブルに劣らぬ好景気か
手数料の高騰などを受け、ビットコイン(BTC)のマイナーの収入が過去最高レベルで推移している模様だ。
仮想通貨(暗号資産)データ分析企業グラスノードによると、ビットコインの1時間当たりのマイナー収入は、400万ドル(約4億2000万円)を超え、過去最高を記録している。
#BTC miners just made over $4 million in a single hour – the highest hourly miner revenue in Bitcoin's history so far.
— glassnode (@glassnode) February 11, 2021
Chart: https://t.co/TIffXFCIZH pic.twitter.com/PmAAmTN6j3
マイナーの収入には、ユーザーが送金に当たって支払うトランザクション手数料や、ブロックの生成報酬としてのビットコインが与えられる。
そのため、ビットコインの価格高騰がマイナー収入の増加に寄与しているだけでなく、高騰に伴う取引の増加でトランザクション手数料も高騰していることが、収入を押し上げたとみられる。
現在のビットコインのトランザクション手数料は28ドル(約2900円)を超えて上昇傾向にあり、2018年1月以来の水準となっている。なお、2017年末の仮想通貨バブル時では、ビットコインのトランザクション手数料は55ドル(約5700円)まで高騰した。
スケーラビリティ問題の解決等を目的としたSegwitなどの普及により、ネットワーク状況は効率性が改善されていると考えられるため、単純にトランザクション手数料を比較することは難しいものの、相場の過熱ぶりを示す指標になる。
また、承認を待っているビットコインのトランザクション数を示すMempoolのトランザクション数は、一時10万件を超え、年初来の記録を更新している。
時価総額2位のイーサリアム(ETH)もトランザクション手数料が上昇傾向にあり、Etherscanによると、記事執筆時点でのネットワーク上の取引手数料となるGas代の平均は約120Gwei(約460円)に達している。
昨年、DeFi(分散型金融)が過熱した際の水準には届いていないものの、価格の高騰に伴い高い水準にある。