はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

リップル社、米ワイオミング州で事業登録 本社移転の動向は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ワイオミング州で事業登録

米サンフランシスコに本拠を置くリップル社が、ワイオミング州で事業登録をしていたことがわかった。ワイオミング州務長官が管轄する事業体登録記録に、「Ripple Markets WY」という名称で昨年11月2日に申請され「操業中」と記されている。

なお、登録記録で本社の住所はサンフランシスコとなっており、今後、リップル社がワイオミング州に移転する予定があるのかどうか、今のところ定かではない。

仮想通貨と親和性の高いワイオミング州

ワイオミング州は、米国内で最も暗号資産(仮想通貨)およびブロックチェーンに親和性の高い規制環境を推進している州として知られている。2019年2月、米国で初めて、仮想通貨を法的な財産と認める法律を可決して以来、同州は仮想通貨の分類の明確化や、仮想通貨・ブロックチェーン企業の銀行口座へのアクセスの権利、またトークン化された株式の発行など、業界に友好的なビジネス環境整備を規制の面から支援してきた。

関連:米国初「仮想通貨を財産として認める」法案がワイオミング州で可決

その立役者とも呼べる人物が、ワイオミング・ブロックチェーン連合の共同創設者、ケイトリン・ロング氏(Caitlin Long)だ。現在、ロング氏は、現在昨年10月に、同州で特別目的預託機関(SPDI)として銀行運営の認可を受けた「Avanti Bank Trust」のCEOを務めている。同氏は「仮想通貨企業がワイオミングを本拠地とすべき理由」をツイートするとともに、リップル社の事業登録画面を共有している。

  • 州の法人税及びフランチャイズ税が課されない
  • 仮想通貨は固定資産税、売上税*が免除される
  • 仮想通貨の法的地位が明確な商法
  • 仮想通貨に有効的な銀行が開業間近
  • 仮想通貨に耳を傾ける州政府、議員及び連邦上院議員へのアクセス
  • 全ての法律がオープンソース化

*注:日本の消費税に該当

ワイオミング州選出のCynthia Lummis上院議員は、仮想通貨支持を表明している一人だ。直近では、ビットコインに巨額の投資を行ったテスラ社のイーロン・マスクCEOに、デジタル資産に最も好意的な法律を持つワイオミング州に移転しないかとツイートで呼び掛けた。

仮想通貨業界を支援する金融機関設立

Avanti Bankの発表によると、ワイオミング州銀行委員会は、Avanti Bankにトークン化された米ドル「Avit」の発行に対しても承認を与えている。Avitはステーブルコインの法的、会計及び税務上の問題を解決するように設計されているという。同行は間もなく営業を開始する予定だ。

また同州銀行委員会はAvanti Bankに先立ち、昨年9月老舗仮想通貨取引所KrakenにSPDIとしての銀行運営の認可を与えた。「Kraken Financial」は、米国において仮想通貨取引所が銀行を設立する最初の事例となるが、口座を開設した顧客は米ドルだけではなく仮想通貨の入出金も可能とのことだ。

関連:老舗クラーケン、米初の「仮想通貨銀行」を設立へ

仮想通貨ADAの技術開発機関

ワイオミング州に本拠を構えるのは金融機関だけではない。仮想通貨カルダノ(ADA)の技術開発機関であるIOHK社は、2019年、香港からワイオミング州に本拠を移転した。また2020年には、ワイオミング大学ブロックチェーン研究開発ラボに、カルダノ研究センターを設立。スマートコントラクト技術Plutusの開発施設を備え、開発者にツールやリソースを提供している。

同時に、ブロックチェーンの実用化を促進するアプリ開発を支援するため、50万ドルの寄付を表明した。

関連:仮想通貨カルダノ関連のIOHK、米ワイオミング大学に50万ドル寄付・開発ラボ設立

リップル社に対する訴訟

米証券取引委員会(SEC)は昨年12月、リップル社の発行するXRPが未登録証券だとして同社を提訴。現在、係争中である。現地時間2月22日に、裁判の前段階として初の審理前会議が行われる。

リップル社はXRPはデジタル通貨であり、有価証券ではないという主張を貫いている。一方、SECは、訴訟内容を一部変更したものの、XRPを有価証券とみなす立場に変更はない。そのため、現時点で和解の見通しはないと見られており、この訴訟が長期化することも懸念されている。

関連:リップル訴訟、米証券取引委員会(SEC)が修正訴状を提出

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/18 金曜日
09:50
「トランプ政権は仮想通貨の少額免税措置を支持」報道官
米報道官は、トランプ大統領と現政権は仮想通貨の少額免税措置を支持していると発言。仮想通貨決済を容易で効率的にする狙いがあると説明した。
09:45
仮想通貨ほぼ全面高、米下院3法案可決の歴史的ウィークに|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(
09:20
アダム・バックのビットコイントレジャリー企業BSTR、3万BTC保有で上場へ
ハッシュキャッシュ発明者アダム・バック氏率いるBSTRが15億ドル調達でSPAC合併。3万21BTCの保有で上場企業ビットコイン資産4位の規模となり、機関投資家向けサービス展開へ。
07:55
XRPが史上最高値を更新、米仮想通貨法案の可決などが追い風に
XRPが12%上昇し史上最高値3.5ドルに到達、時価総額2050億ドルで第3位に。米下院の仮想通貨法案可決とリップル社SEC和解申請が追い風となり大幅上昇。
07:20
コインベースのL2「Base」、10倍の高速化を実現
仮想通貨イーサリアムのL2「Base」のプロジェクトは、Baseの処理が10倍速くなったことを発表。ゲームやリアルタイムのトレードなど、速い処理が必要なユースケースでの活用が期待される。
06:55
9兆ドルの年金市場に仮想通貨投資解禁へ、トランプが大統領令準備=報道
トランプ大統領が401k退職金制度への仮想通貨、金、プライベートエクイティ投資を解禁する大統領令を準備。9兆ドル規模の退職金市場開放で投資選択肢が大幅拡大される見込み。
06:30
シャープリンク、ETH追加購入のため最大60億ドルの株式発行へ
シャープリンク・ゲーミングがA.G.P.との契約を改訂し、最大60億ドルの普通株発行へ。調達資金は主に仮想通貨イーサリアムの追加取得と運転資金に活用。
06:00
ピーター・ティール出資のビットマイン、ETH保有額が1500億円超に
米上場のビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが7月17日、仮想通貨イーサリアム保有量30万ETH突破を発表。10億ドル超の評価額でシャープリンクとともに上場企業最大。
05:35
仮想通貨規制に歴史的進展 米下院が3法案を可決
米下院はGENIUS法案、CLARITY法案、反CBDC法案の仮想通貨規制3法案を可決。ステーブルコイン規制と市場透明化で包括的枠組み構築を実現。
07/17 木曜日
17:30
WebX 2025完全ガイド|日本最大Web3カンファレンスのチケット料金・見どころ・参加方法まとめ
国内最大手仮想通貨メディアCoinPostによる「WebX 2025」の特集ページ(公式ガイド)。SBIの北尾会長、平 将明デジタル大臣、小池都知事、ホリエモン、オードリー・タン、アーサー・ヘイズなど豪華な注目スピーカーをはじめ、お得な割引情報を含むチケット料金、会場アクセス、サイドイベント情報を詳しく解説。
14:15
億万長者投資家ピーター・ティール、ビットマイン株9.1%取得でETH財務戦略を支援
著名投資家ピーター・ティール氏が、米上場企業ビットマイン社の株式の9.1%を取得したことが、米証券取引委員会への提出書類から明らかになった。ティール氏の投資は、イーサリアム財務戦略に対する支持の表明と受け止められ、同社の株価は一時30%急騰した。
13:45
フランス、余剰原発電力活用のビットコイン採掘法案提出
フランス議会が7月11日、余剰原発電力を活用したビットコインのマイニング5年試験運用法案を提出。年間1億〜1.5億ドルの収益見込み。
12:55
コインベース、次世代アプリ「Base App」を発表 ソーシャル・決済・NFT機能統合へ
仮想通貨取引所コインベースがCoinbase Walletを多機能アプリ「Base App」にリブランドした。SNS投稿による収益獲得やUSDC報酬など様々な機能を搭載している。
12:24
アルトシーズンの兆候、イーサリアム大幅上昇でビットコインドミナンスに変化の兆し
イーサリアムが週間23.3%上昇でビットコインを上回るパフォーマンスに。ETH/BTC比率回復とアルトコイン市場への資金流入加速で、待望のアルトシーズン開始の可能性が高まる。米仮想通貨法案審議の混乱も市場に影響。
10:55
クジラ投資家や企業がイーサリアムを大量購入、ETH価格1週間で22%上昇の背景
大口投資家が仮想通貨イーサリアムを連日大量購入し、ETH価格が過去1週間で22.3%上昇。シャープリンクやピーター・ティール投資の上場企業も大量投資を継続。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧