新通貨Symbolがローンチ
21年3月17日、仮想通貨ネム(XEM)の大型アップデートが行われ、かつてカタパルトと呼称された新チェーンのSymbol(XYM)が誕生した。
Today, we are proud to announce a major milestone in a 4 year journey. 🙌
— NEM (@NEMofficial) March 17, 2021
Today, #Symbol launched, and a new NEM future begins.
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Symbolは、開発者、企業、個人向けに設計された次世代のエンタープライズ規格のブロックチェーンであり、4年間に及ぶ開発における集大成だ。
公式のエクスプローラーでは、Symbolチェーンの原初ブロックとなる「Nemesis Block(ネメシスブロック)」が確認された。
後に続く新ブロック生成プロセスを収穫を意味する「ハーベスティング」と呼び、ブロック報酬を得る機会となる。
メインネットのローンチに伴い、Symbolのv1.0.0ウォレット(デスクトップ版)もリリースされた。
Symbolは、現在流通している現行チェーン「NIS1」の大型アップデートで、セキュリティや処理能力の面の向上が期待されている。一方、「NIS1チェーン」と「Symbolチェーン」は並行運用される予定で、XEMの開発も継続する。
NEM日本窓口は、新チェーンSymbolローンチとFINSUM登壇に合わせ、日本人向けのランディングページを開設した。
皆様、大変お待たせしました👀✨
— NEM 日本の窓口🇯🇵 / Symbol from NEM (@NEM_Japan) March 14, 2021
Symbol ローンチと FINSUM に合わせ、
ランディングページを準備いたしました🚀✨
日本語ランディングページはこちらからご覧ください。
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ユースケースとして、リトアニア中央銀行による世界初のデジタルコレクターコイン発行事例や、NEMブロックチェーンを利用し、ケンタッキーウィスキーファンドをトークン化事例を挙げている。
ネムは21年3月12日、ブロック高#3,105,500到達時のスナップショット及び300ブロック経過によるファイナライズを完了。
スナップショット基準のNEM保有数に応じてSymbolローンチと同時に1:1の比率で新通貨の「XYM」が分配される。
ただし、国内取引所はいずれも、Symbol(XYM)の配布及び方法の詳細について「必要な法令上の手続きが完了次第公表する」との表現に留めており、規制当局と利用者との板挟みになっているものと思われる。日本市場では金融庁の認可が下りておらず、半強制的にロックアップされる可能性が高い。
すでに新通貨(XYM)上場予定の取引所も、老舗のPoloniexを筆頭に続々と判明しているが、各国の規制に準拠した形で数を増やすものとみられる。
これに先駆け、海外取引所Bitrueでは、新通貨XYMの需要を推し量るIOU(借用証書)取引を開始。開始直後は概ね50円前後で推移していた。
Symbolロードマップ
21年3月時点のロードマップは、以下の通り。
ネム(XEM)のプロモーションの一環となるトレードコンペティションは、Wave2(第2弾)までにBinance、Huobi、OKEX、Bithumbといった大手取引所でも実施されていたが、Symbolローンチ後のWave3(第2弾)、Symbol(XYM)で開催予定としている。
関連:仮想通貨Symbol(シンボル)とは|初心者でもわかる重要ポイントと将来性
FINSUMで登壇
3/16〜3/18にかけて行われる、日経新聞社・金融庁共催の大規模カンファレンス「FINSUM2021」では、NEMソフトウェアのアントニー・ウェルフェアCOOや、NEMグループのイアンウィルソンCFOが登壇。オンライン視聴も可能な貴重なワークショップを開催予定だ。
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