Gemini Frontier Fund
ウィンクルボス兄弟が運営する米取引所Geminiは23日、暗号資産(仮想通貨)プロジェクトやスタートアップの早期投資を行う戦略ベンチャーズファンド「Gemini Frontier Fund」の立ち上げを発表した。
今後、仮想通貨エコシステムの拡大と成長を推進するためにローンチしたファンドだという。提供するのは資金だけでなく、Geminiがこれまで培っていた専門知識も含まれる。
同ファンドは、ビットコインの開発に特化した「Gemini Opportunity Fund」に次ぐもの。Opportunity Fundは昨年12月にローンチされ、ビットコインのネットワークおよび開発者コミュニティを支えるべく、約5,000万円の資金を寄付してきた。
今回、どのようなプロジェクトに出資するか具体的な事例にまでは言及していないが、直近DeFi(分散型金融)やNFTの関連銘柄やプライバシー技術にも目を向け始めたことから、Geminiはより広い視野をもって投資していくと考えられる。
Geminiは直近、ENJやSAND、1INCHなど有望とされる通貨を新規上場をした。過去にも、DeFi銘柄のCOMPやUNI、YFIなどを続々と採用するなど先見の明に定評がある。昨年9月からは、Zcash(ZEC)の出金におけるプライバシー機能にも対応するなど、米国で規制された取引所として初の事例となった経緯がある。