WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨に精通するChervinsky弁護士、21年第1四半期の重要な規制についてレター発行

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨規制についてのニュースレター

暗号資産(仮想通貨)に詳しい米国のJake Chervinsky弁護士が、仮想通貨をめぐる規制や政策についてニュースレターの発行を開始した。第1回目として2021年第1四半期全体を振り返っており、主要なトピックとして以下の4点を取り上げている。

  1. 金融犯罪取締網(FinCEN)のウォレット規制案
  2. 金融活動作業部会(FATF)の規制拡大
  3. バイデン政権の動向
  4. ビットコイン(BTC)上場投資信託(ETF)の状況

この記事では、以上の内容を順番に紹介していく。

金融犯罪取締網(FinCEN)のウォレット規制案

FinCENは、仮想通貨ウォレットを使った取引について、金融機関に新たな記録・報告義務を課す規則を提案。

3,000ドル(約33万円)以上の取引で、金融機関はユーザーとそのユーザーの取引先について名前と住所を収集しなければならない。また、1万ドル(約109万円)以上の取引については、CTR(通貨取引報告書)の提出義務を課すものだ。

しかし、仮想通貨コミュニティの大多数はこの案に猛反対した。まずFinCENがパブリックコメントの受付期間をわずか15日間としたことを批判。さらに、金融に関するプライバシー権を制限し法的遵守コストを増加させるような規則である点や、それが実際に不正行為の検出に役立つ可能性が疑問視されることを問題とした。

特にKYC(顧客身元確認)ルールをさらに拡大して、顧客の取引相手も身元確認対象に加える点が大きな反発を招き、FinCENには批判のコメントが殺到した形だ。

この結果、FinCENはパブリックコメント期間を延長し、提案はバイデン政権に引き継がれた。現在のところ、今後どのようなルールが採用されるかは不明確だが、Chervinsky氏は「FinCENは最近、KYC規則拡大よりも、CTR(通貨取引報告書)の方に重点をおいているようにみえる」とコメントしている。

金融活動作業部会(FATF)の規制拡大

国際的な規制機関であるFATFは3月19日に、仮想通貨とVASP(暗号資産サービスプロバイダー)に関するガイダンスの更新案を発表。この草案は、VASPの定義を大幅に拡大するもので、分散型金融(DeFi)も反資金洗浄対策(AML)規制の対象とすることを想定している。

これに関してChervinsky氏は「FATFは勧告を行うだけで、法律を作るわけではない」と述べ「実際にFATFの参加国がその内容を実施しなければ効力はない」としている。

この草案は、言論の自由や金融のプライバシーを制限する点が米国憲法に違反する可能性が高いという。米国ではこれまでもFATFのガイドラインから実施可能なものだけを選択し、残りを履行してこなかった事例があり、今回も同様になる可能性があると意見した。

バイデン政権の動向

バイデン政権の誕生は、米国がイノベーションと規制のバランスを取った国家戦略を策定するための新たなチャンスをもたらすとChervinsky氏は述べる。

ただ、仮想通貨に関しては、それを管轄する機関で誰がリーダーシップをとるかに大きく左右されるため、まだ状況は不透明だとした。

ビットコイン上場投資信託(ETF)の状況

ビットコインETFに関してChervinsky氏は、米証券取引委員会(SEC)により承認される確率が以前よりも高まっていると見解を述べた。

背景としては、パンデミックに伴う金融緩和政策により、ビットコインがインフレヘッジとしてみなされ需要が急上昇したことがある。また新長官に指名されているGary Gensler氏が、前長官よりもビットコインを肯定的にみる可能性もあるという。

米資産管理企業VanEckが現在、ビットコインETFを申請しており、この承認についてChervinsky氏によると最終期限は11月10日だ。同氏は、このETFが11月初旬に承認される確率は50%以上ではないかと予測した。

関連:申請中のVanEckビットコインETF:金融大手State Streetをファンド管理者で任命

またChervinsky氏はゲームストップ株騒動を例に出して、DeFi(分散型金融)の可能性を語っている。この騒動は、米ゲームソフト企業「ゲームストップ」の株価を空売りするヘッジファンドに対抗して、個人投資家が結託して購入を行い、前代未聞の踏み上げにより株価を暴騰させた出来事だ。

この際、取引アプリRobinhoodは顧客がゲームストップ株を購入することを妨げたとして非難されたが、「DeFiプロトコルであれば、ユーザーに同様の制限を課すことはできない」とChervinsky氏は指摘している。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
16:45
フランス上院、仮想通貨の税務報告枠組み「CARF」合意の法案可決
フランス上院は、仮想通貨の税務情報を各国当局と交換する枠組み「CARF」を承認する法案を可決した。次は国民議会で審議され、成立すれば2027年に交換が始まる見込みだ。
16:44
金融庁、海外8地域の金融制度調査を公表 ステーブルコイン規制も整理
金融庁は30日、米欧中など8カ国・地域の金融制度に関する委託調査を公表した。暗号資産交換業者を扱う節では、米ジーニアス法やMiCA規則、中国が2月に出したRWA禁止の新通知まで、各地の暗号資産・ステーブルコイン規制を整理している。
16:00
ビットコインが冷却局面に、10月(アップトーバー)は4.2%安=クリプトクアント
クリプトクアントが仮想通貨市場の週間レポートを発表。ビットコインの需要縮小と米国勢の買い控えを指摘し短期的な基本シナリオを示した。
15:29
メタプラネットCEO、バイナンス流出受け声明 保有ビットコインは全量コールド保管
仮想通貨取引所バイナンスが影響額約63億ドルのセキュリティ事案を公表したことを受け、メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチCEOがが30日にXで声明を出した。保有ビットコインは全量を規制下のカストディアンでコールドストレージ管理していると説明した。
14:10
バイナンス約1兆円流出、TRMが北朝鮮の犯行と分析
TRM Labsは、バイナンスから約63.6億ドル相当の仮想通貨が流出した事件を北朝鮮のハッキング部隊TraderTraitorの犯行と分析した。署名基盤侵害の可能性と、凍結を逃れた約24億ドルの現状を整理する。
13:40
バイナンスジャパンが暗号資産入出金を一時停止、ビットフライヤーはバイナンス送金を制限
暗号資産取引所バイナンスジャパンが30日、本家バイナンスで確認された1兆円規模のハッキング事件による顧客資産への影響は現時点で確認されていないと発表した。取引は継続できるが、暗号資産の入出庫は一時停止。
13:25
バイナンス、ハッキング流出額が約1兆円に上る 全額補償を表明
最大手仮想通貨取引所バイナンスが30日、セキュリティインシデントの被害額を推計で約63億ドル(1兆円近く)と発表した。全損失を補償するとし、約30億ドルを凍結済みで、入出金は一時停止している。
12:35
ビットコイン急落、バイナンス1兆円規模の流出で市場に動揺|仮想NISHI
ビットコインは日本時間30日朝、世界最大級の暗号資産取引所Binance(バイナンス)において、1兆円近い規模の暗号資産が不正流出したとみられる事故を受け、大きく下落した。今回の事故は単一の取引所にとどまらず、中央集権型取引所とDeFiが密接に結びついた現在の暗号資産市場において、信用不安がどこまで波及し得るのかを問う事態である。
12:15
ポリゴンの決済ソリューション「オープン・マネー・スタック」、ソラナに対応
ポリゴンは、オープン・マネー・スタックが仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応したことを発表。ソラナ上の企業にとってどのようなメリットがあるのかなどを説明した。
11:10
26年ブロックチェーン収益28%減へ、予測市場とRWAは伸長=調査
仮想通貨投資会社1kxの年次レポートで、2026年のブロックチェーン収益は前年比28%減の約990億ドルと推計された。予測市場やRWA取引が伸び、機関投資家と実体経済に由来する収益が全体の3割に達した。
11:00
米フランクリン、配当をビットコインに再投資するETF2本を上場へ
フランクリン・テンプルトンは29日、米国株と仮想通貨ビットコインを組み合わせ、配当をビットコインに再投資する2本のETFをナスダックに上場すると発表した。株式95%、ビットコイン5%で運用を始める。
10:34
ビットコインノード停止の脆弱性をAI発見 Windows・macOSに影響
ビットコインの主要ノードソフトBitcoin Coreが、Windows・macOSなどで動くノードを停止させうる脆弱性を公表した。修正版は配布済み。LLMによる自動スキャンが見つけ、5日で公表に至った経緯を伝える。
09:58
JPYSC発行のSBI新生信託銀行、暗号資産信託会社を12月に吸収合併
SBIホールディングスとSBI新生銀行は29日、円建てステーブルコインJPYSCを発行するSBI新生信託銀行と、暗号資産信託を手がけるSBIクリアリング信託の合併を発表した。12月31日付の予定で、両社の信託・カストディのノウハウを集約する。
09:45
ムーディーズ、リップルのステーブルコインRLUSDに『A2』格付けを付与
米格付け大手ムーディーズが、リップル子会社発行の仮想通貨ステーブルコインRLUSDに投資適格のA2を付与した。適格な機関投資家は2営業日以内に額面で償還でき、破産時のリスクにも言及した。
09:30
三井住友FGとSBI、ステーブルコインで資本提携へ=日経
三井住友FGとSBIホールディングスがステーブルコインの活用で資本業務提携すると日経が報じた。出資先はSBIとスターテイルの合弁会社。円建てステーブルコインJPYSCや3メガ銀の共同発行など、両社の取り組みを整理する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧