はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所バイナンスの「株トークン」、規制当局が調査か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスを調査か

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが取り扱う「Binance Stock Tokens」を巡り、欧州と香港の規制当局が調査を行なっていることが浮上。情報を入手した英メディアFinancial Timesなどが報じた。

Binance Stock Tokensは上場企業の株式をトークン化したもの。このトークンの取引サービスが規制の条件を満たしているか調査されているという。

バイナンスは今月、Binance Stock Tokensの第一弾として、電気自動車メーカー「テスラ」の株式をトークン化することを発表。その後に続けて、米大手仮想通貨取引所コインベースの株式もトークン化して取引を開始した。取引は米ドルに裏付けられたバイナンスのステーブルコイン「BUSD」とのペアで行われている。

関連バイナンスBinance Stock Tokens、株トークン第二弾はコインベース「COIN」

調査を行う欧州の規制当局には、英金融行為規制機構(FCA)らが含まれているという。対象のトークンが有価証券に該当しないか等を確認するため、プロダクトの内容や適用される規制、流通の仕組みを調べている状況にある。

このサービスは、ドイツのライセンスを持つ投資企業「CM-Equity」と、トークン化ソリューションプロバイダー「Digital AssetsAG」と提携して提供。取引には本人確認手続き(KYC)が必要で、米国、中国本土、トルコやその他制限された地域はサービス対象外となっている。

バイナンスは規制違反はないと主張

CoinPostがバイナンスにコメントを求めたところ、担当者から以下の回答が得られた。

 

このトークンはライセンスを持つCM-Equityのプロダクトだ。

 

欧州連合(EU)の規制「MiFID2」とドイツ連邦金融監督庁(BaFin)の規制に準拠している。

BaFinはバイナンスが調査を受けているとの報道について、守秘義務があるため個別のケースについてはコメントできないとした。その上で、以下の条件を満たしている場合は、有価証券に該当し、事前に目論見書を提出する義務があると説明している。

  • 取引所で投資家同士の取引が可能
  • 株式の「配当」のような権利が付いている
  • 現金決済が可能

バイナンスは、トークンは利益を得ることができるため株式の配当のような権利はあるが、以下の理由を根拠に目論見書を提出する必要はないと主張した。

  • 売買はCM-Equityと投資家の間でのみ行われている
  • 株主に与えられる投票権のような権利は付与されない
  • 現金ではなくBUSDで決済している

Binance Stock Tokensの目論見書は提出していない模様だが、事前の手続きが本来は必要だったかを含め、調査の結果が待たれる。

他の取引所

株式のトークン化はFTXやBittrex Globalも提供しているサービス。CoinPostが提携する仮想通貨メディアTheBlockは取材を行い、FTXのSam Bankman-Fried最高経営責任者(CEO)から「当社はどこの規制機関からも調査を受けていない」とのコメントを得られたと報じた。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:09
ビットバンク、コスモス(ATOM)取扱開始、手数料無料キャンペーン実施
ビットバンクがコスモス(ATOM)の取扱いを開始。6月12日までメイカー・テイカー共に手数料0%のキャンペーン実施中。現物取引、販売所、貸出の3サービスに対応、「貸して増やす」なら年率最大5%の運用も可能だ。
14:15
韓国大統領選、仮想通貨現物ETF導入公約で実現性高まる
6月の韓国大統領選で与党「国民の力」党と野党「共に民主党」の両候補が仮想通貨現物ETF承認を公約した。人口の約30%が仮想通貨取引を行う韓国で、各党が若年層を含む仮想通貨投資家にアピールしている。
13:45
米SECのアトキンス新委員長、仮想通貨規制改革を明言
米SECのアトキンス新委員長が仮想通貨円卓会議で、旧体制下の「場当たり的」政策を批判し、仮想通貨規制の改革方針を発表した。発行・保管・取引の3分野で具体策を示している。
13:18
ビットコインのデフレ化加速か、セイラーのストラテジー社のBTC買い占めが影響
ストラテジー社のビットコイン購入ペースが市場に与える影響をクリプトクオントのCEOが分析。供給不足とデフレ圧力が強まり、BTCの価格安定化に向けた新たな力が働いている。
12:18
市場予想上回る米中関税引き下げ合意で「リスク選好」強まる 機関投資家の資金流入は4週連続増
トランプ政権の米中関税合意で市場の不確実性が緩和し、日米株式市場では株価が大きく上昇した。ビットコイン(BTC)は10万ドル台維持した。仮想通貨ETFへの資金流入4週連続増加で年初来67億ドルまで到達した。
12:00
ザ・グラフ(GRT)とは?将来性・買い方|Web3時代の検索インフラ
プロジェクトがGRTを選ぶ ブロックチェーンの取引量は日々うなぎ登り── NFT、DeFi、ゲーム、DAO……あらゆる Web3 アプリが生み出すオンチェーンデータは、もはや個…
11:30
米上場のGD Culture Group、440億円超調達でビットコインとトランプコイン購入計画
米ナスダック上場企業GD Culture Groupが最大3億ドルの資金調達を発表。ビットコインと公式トランプコインの購入を含む仮想通貨戦略を展開していく。
11:00
ナカモトとナスダック上場企業、1000億円を調達しBTC保有開始へ
ナスダック上場企業カインドリーMDは、仮想通貨ビットコインのトレジャリー企業ナカモトホールディングスと最終的な合併契約で合意。1000億円を調達しビットコイン戦略を開始する。
10:45
トランプ一族関連「アメリカン・ビットコイン」、ナスダック上場へ前進
トランプ大統領の息子エリック氏が戦略責任者を務める「アメリカン・ビットコイン」がグリフォン・デジタルとの合併契約を締結した。ナスダック上場を目指している。
09:42
米デル、ビットコイン保有提案を拒否 8500億円超の資産は現金・債券で維持
デル・テクノロジーズが全米公共政策調査センターによる58億ドルの現金準備の一部をビットコインに転換する株主提案を正式拒否。マイクロソフトも同様の提案を却下した経緯あり。
08:25
トランプ大統領晩餐会コンテスト終了、TRUMPコイン上位220名が招待へ
トランプ大統領の公式ミームコイン「TRUMP」の運営チームが上位220名の保有者を対象とした晩餐会コンテストの終了を発表。参加者には限定NFTも付与予定だ。
07:55
ナスダック上場企業、ビットコインなど保有の1億ドル規模準備金創設へ
ナスダック上場のアンバーは、1億ドル規模の仮想通貨エコシステム準備金の創設計画を発表。ビットコイン、イーサリアム、XRPなどを保有することや、創設の目的を説明した。
07:40
コインベース株価9%超上昇、S&P500指数入りを好感
米最大の仮想通貨取引所コインベースがS&P 500指数に採用決定。5月19日から指数入りし、発表後に株価が9%超上昇。純粋な仮想通貨企業としては初のS&P 500入りとなる。
07:15
アーサー・ヘイズ「仮想通貨も株も全て買いだ」
著名トレーダーのアーサー・ヘイズ氏が「全て買え」と強気発言。米中が90日間の大幅関税引き下げで合意し、ビットコインは10.4万ドル突破したが、その後反落。
06:20
トランプ大統領のSNS『Truth Social』、ミームコイン発行のうわさを否定
ドナルド・トランプ氏所有のTruth Socialが新たなミームコイン発行を準備していると報じられた。「次のTRUTHは最も重要なもの」との投稿がSNSで物議を醸している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧