はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米テネシー州の市、ビットコインの財政導入を計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

市長が仮想通貨導入を主導

米テネシー州のジャクソン市が、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を市の財政に導入しようと計画していることがわかった。

ジャクソン市のScott Conger市長が公式アカウントのツイートで明らかにした。

ジャクソン市にとっての仮想通貨の未来は、どのようなものになるのか?

市職員の給与換算を検討中だが、さらにエキサイティングなのは、ビットコインをマイニングして、市のバランスシートに計上することを真剣に検討していることだ。

Conger市長は、数々のツイートを通して、仮想通貨支持を強く表明している。

2019年6月に35歳で市長当選を果たしたConger氏は、人口6万5000人の小規模なジャクソン市を「地図に載せる」(=有名にする)ことを選挙で公約したが、「そこでは止まらない、月まで行く」と血気盛んなようだ。ツイッターのプロフィール写真にも、仮想通貨支持を表す赤いレーザーアイが加えられた。

一足先に、仮想通貨都市宣言を行ったマイアミ市のFrancis Suarez市長が、Conger氏の姿勢をツイッターで称賛すると、Conger氏は「あなたのリードに従っているだけです」と返答している。

ビットコイン導入のリーダーを目指す

Conger氏は、マイアミ市長の政策を規範として、ブロックチェーン作業部会を設け、ジャクソン市の未来にとって最良の方法を探っていくと宣言した。

すでにジャクソン市職員には、繰越給与などを介した退職貯蓄制度が提供されているが、現在、この制度にビットコイン変換のオプションを追加し、多様化する方法を模索しているいう。ビットコインオプションを提供することで、「職員がドルコスト平均法を利用して、ポートフォリオを増やし強化することが可能になる」と同氏は説明している。

さらに、ビットコインのマイニング参入についても検討している。現在、マイニングの初期投資と運営コストについて試算しているとのことだが、市にとって大きな恩恵をもたらす可能性として、Conger氏は次のような点をあげた。

  • 採掘したビットコインを、市のプロジェクト資金に利用する
  • オフピーク時にマイニングすることで、地元の電力当局が出力を計画・調整できるようになる

Conger氏は、ジャクソン市のような地方自治体がビットコイン導入を先導することになるだろうと主張している。そして地方を主体としたビットコインの導入が「貧富の差を解消し、持続可能な経済による新たな産業革命の先駆けとなる」とその可能性に絶大な信頼を寄せているようだ。

仮想通貨先進都市マイアミ

Conger市長が規範とするフロリダ州のマイアミ市は、すでに仮想通貨先進都市となるべく、様々な政策に取り組んでいる。

同市のSuarez市長は「仮想通貨は未来」と主張しており、仮想通貨推進派として知られている。仮想通貨業界の有識者とも対話を重ねており、マイアミ市を「仮想通貨では、地球上で最も競争力のある都市」とする構想を披露している。

マイアミ市は今年2月、市職員の給与をビットコインで支払うことを可能にする決議案を可決。希望する職員への給与支給だけではなく、市民もビットコインで納税や手数料の支払いが可能になった。Suarez市長は構想力とともに、実行力も併せ持っているようだ。

関連:米マイアミ市、市職員給与のビットコイン支払い案を可決

また、市から郡レベルに仮想通貨導入を検討する動きが拡大してきている。先週、マイアミ市のあるデイド郡でも、仮想通貨による税金等の支払いを導入した際の影響やコスト試算などを調査する特別作業部会が設置が提案された。

関連:米マイアミ郡、仮想通貨導入の実効性見極めるタスクフォース設立案を検討

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。
05:45
米CME、ソラナとXRPの先物オプション取引を10月に提供予定
世界最大のデリバティブ取引所CMEグループが10月13日にソラナとXRPの先物オプション取引を開始すると発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧