中国AWSで仮想通貨マイニングが可能に
EC大手アマゾンが提供するクラウドコンピューティングサービス、アマゾンウェブサービス(AWS)を利用する中国のユーザーは、暗号資産(仮想通貨)Chia(XCH)のマイニングをAWS上で利用できる模様だ。
The Blockが報じたところによると、マイニングの導入を手引きするチュートリアルページが中国語の簡体字表記で存在していたという。しかし、現在サイトページは削除されたものと見られ、閲覧ができない状態になっている。
ページには、ChiaネットワークのネイティブトークンXCHのマイニングを最短5分でデプロイできるといった内容が表示されていたという。
中国で高まるHDDマイニング熱
Chiaは中国での人気が高まっているとされ、XCHのマイニングに使用するハードドライブの価格が急騰しているという。
その影響は日本にも表れ、秋葉原のPCパーツショップで8テラバイトや12テラバイトといった大容量HDDの品薄状態が続いていることを、インプレスなどが報じている。
情報サイトの価格.comにも、価格の上昇傾向が現れており、WESTERN DIGITAL製の10テラバイトのハードドライブは2月の安値より一時27%近く高騰した。
分散型ストレージネットワークのChiaは、ビットコインのコンセンサスアルゴリズムであるPoS(Proof of work)に代わりPoST(Proof of Space and Time)と呼ばれるアルゴリズムを採用している。
リソースとしてデータストレージと時間を使用するため、マイニングの競争激化により電力消費量が増大するPoSに比べ、環境に優しいといった利点があるとみられている。
Chiaは2018年にBitTorrentの創設者、BramCohen氏が発案したプロジェクトで、今年の5月3日にXCHの取引が可能になったばかりだ。
また、競合する分散型ストレージネットワークサービスとしては、ファイルコイン(FIL)やStorjなどが知られている。