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バーレーン中央銀行、デジタル通貨の実験に向けJPモルガンらと提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バーレーン中央銀行、CBDCを視野に実験へ

中東に位置するバーレーンの中央銀行(以下、CBB)は、米投資銀行のJPMorgan(JPモルガン)などと提携し、デジタル通貨決済に関する実験を行うことを発表した。今後、CBDC(中央銀行デジタル通貨)進出も視野に入れるとしている。

バーレーンの商業銀行Bank ABCと、米国のJPモルガンは、バーレーンにおけるクロスボーダー決済のパイロットテスト(実験)を実施する。また決済は米ドルで行われ、実験によってバイヤーとサプライヤーは支払いの迅速化や、事前に資金を用意する必要がなくなるといった利点が期待できるとしている。

中東に位置するバーレーン王国は、日本や米国とも友好な関係を築いており、F1世界選手権の「バーレーンGP」開催など、金融や観光産業の拡大にも積極的な中東国家の一国とされる。今回の実験に参加するBank ABCは、バーレーンを拠点とする国際金融銀行となる。

CBBはプレスリリースで次のように語り、今後、CBDCの実験も視野に入れていることを示した。

バーレーン中央銀行は、Bank ABCとJPモルガンによる実験の親密なパートナーとして動き、今後、中央銀行デジタル通貨へも協力関係を拡大していく予定だ。

CBBのラシード・モハメド・アル・マラジ総裁は「JPモルガンとBank ABCとのこのパイロットテストを通して、伝統的なクロスボーダー決済における非効率性や難題に取り組みたい」と語った。

また、JPモルガンのホールセール決済のVP、Ali Moosa氏は次のようにコメントしており、実験にはJPモルガンのONYXが関わることが示された。

JPモルガンのONYXは次世代のクリアリング、決済インフラストラクチャの構築をリードするという使命のもと設立され、CBBのような優れた中央銀行であり規制当局、そしてイノベーションに取り組むBank ABCというパートナーと提携し、次世代の支払い、決済インフラ構築にまい進できることを嬉しく思う。

ONYX(オニキス)はJPモルガンの手掛けてきたブロックチェーンプロジェクトを統括する部門となる。これまで、銀行間情報ネットワークのLiinkや、JPM Coinなどがある。Liinkは2020年10月にInterbank Information Networkから名称を変更している。

中東で高まるCBDCへの関心

中東でCBDCへの取り組みを行うのはバーレーンだけではない。アラブ首長国連邦とサウジアラビアはCBDCに関する実証実験を約2年間にわたって実施、その結果を2020年11月に発表している。

Aberプロジェクトと名付けられた実験の検証結果では、期待以上の結果が見られたとしており、今後の応用としては即時グロス決済やDvP決済などの代行手段としての有用性が記された。

関連:UAEとサウジアラビア、中銀デジタル通貨の実証実験結果を発表

アラブ首長国連邦のドバイも独自に取り組みを進めており、金融サービス局(DFSA)がデジタル資産の法整備に向け動いている。石油に依存する経済からの脱却を図る中東は金融イノベーションの受容にも積極的で、その動きが今後も注視される。

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