来週にIPO申請書類を公開か
暗号資産(仮想通貨)などの取引ができるアプリ「ロビンフッド」を提供するロビンフッド・マーケッツが、早ければ来週にも新規株式公開(IPO)の申請内容を公開することが分かった。情報筋の話としてブルームバーグが報じた。
同社は今年3月、IPOの申請書類「Form S-1(ドラフト版)」を米証券取引委員会(SEC)に提出したことを発表。しかし、内々に提出され、その内容はまだ公開されていない。これから申請内容が明らかになれば、ロビンフッド・マーケッツの財務状況や株取引に関するリスク等が初めて公開されることになる。
ロビンフッドでは仮想通貨に加え、株など複数の金融商品が取引できる。取引手数料が無料であることから若年層を中心に絶大な支持を得ており、ゲームストップ株やドージコイン(DOGE)の価格暴騰でも注目を集めた。今月にもロビンフッドで取引できる仮想通貨銘柄の価格高騰が確認されている。
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一方で、市場に与える影響が大きいことから、問題も指摘されてきた。特に、使いやすさと手数料無料のサービスは投資を「ゲーム化」させ、初心者に短期売買やリスクの高い取引を促しているという批判は多い。
SNSの影響力など、新しい技術に対応した規制のあり方を課題に掲げるSECのゲーリー・ゲンスラー委員長は今月、この問題について「投資家保護の対策を検討している」と説明した。
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情報筋の話では、申請内容の公開時期はまだ流動的ではあるが、ブルームバーグは「IPOに向けて次の段階に進んだ模様だ」と報じている。株式の上場は6月を目指すという。