はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

JPモルガンの仮想通貨懐疑派CEO 現在の仮想通貨への見解は 米下院金融サービス委員会公聴会

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「ビットコインには近づかない方がいい」

米金融大手JPモルガンのジェームズ・ダイモンCEOは米下院金融サービス委員会の公聴会で、ビットコイン(BTC)には投資すべきではないとの考えを示した。

5月27日にオンラインで開催された公聴会で、「この数年でビットコインに対する考え方が変わったか」との質問に対し、ダイモン氏は、ブロックチェーン技術やステーブルコインのような資産の裏付けがあるものは別としても、ビットコインに対する考え方はさほど変わっていないとして、「私の個人的なアドバイスとしては、ビットコインに近づかない方がいいということだ」、と述べた。

その理由は、「何の裏付けのないものに価値があるとは思えないからだ」と説明。

関連著名投資家カール・アイカーン氏、仮想通貨業界への巨額投資も視野

一方、同氏の個人的見解と企業運営は別であり、「私が個人的にどう思うかによって、投資家が自分のお金で何を買うかについて指図することはない」と述べ、顧客がビットコインを望んでいないわけではないと釈明。JPモルガンとしては、顧客にとって「安全な方法」でビットコイン売買を可能にするべきかの議論を重ねていると付け加えた。

関連:JPモルガン、富裕層向けのビットコインファンドを夏にも提供か=報道

そして、規制整備に遅れをとっている当局が介入して、暗号資産(仮想通貨)の法的な枠組みを示すべきだと結んだ。

関連:「仮想通貨の法整備は急務」JPモルガンCEO

ゴールドマン・サックスのアプローチ

その後、ゴールドマン・サックスのディビット・ソロモンCEOに対して、ビットコインにどのようなアプローチをとっているのかとの質問が発せられた。

ソロモン氏は、「ビットコインのユースケースは不明な点が多く、規制や政府による監督についても不明瞭である」ため、「非常に慎重な」態度で臨んでいるが、顧客の関心は非常に高いと回答。

同行はこれまでビットコイン先物取引を提供していること、また機関投資家や富裕層の顧客に対し、仮想通貨に対するアドバイスも行っていることを明らかにした。

関連:ゴールドマン・サックス、ビットコインのNDF取引を提供へ

他行の見解

同公聴会には米国を代表するメガバンク6行のCEOが参加したが、仮想通貨推進派のトム・エマー議員は、それぞれがどのような仮想通貨関連の活動を行っているかについて質問した。以下にその回答をまとめた。(なお、JPモルガンとゴールドマン・サックスについては前述)

  • モルガン・スタンレー ジェームズ・ゴーマンCEO:
    機関投資家に、仮想通貨に特化したファンドへの投資を許可している
  • シティ ジェーン・フレイザーCEO:
    暫定的なステップを踏みつつ、非常に慎重に進めている
  • バンク・オブ・アメリカ ブライアン・モイニハンCEO:
    先物取引の清算(クリアリング)を行っている
  • ウェルス・ファーゴ チャールズ・シャーフCEO:
    市場全体を概観して、非常に慎重に進めている

エマー議員はこのような回答を受け、大手銀行では「慎重なアプローチがテーマになっているようだ」と皮肉る場面も見られた。

なお、上記銀行のCEOらは前日、米上院の銀行委員会においても供述を行っており、仮想通貨に対するより詳しい姿勢は文書で事前に提出されている。

関連:大手銀行、仮想通貨をどう見る? 米3行が見解

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧