はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

大手銀行、仮想通貨をどう見る? 米3行が見解

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「仮想通貨の動向に注目」で共通

米上院の銀行委員会と下院金融委員会の公聴会に、様々な大手銀行のCEOが出席。3つの銀行が事前提出書類の中で、暗号資産(仮想通貨)に対する姿勢を示した。シティバンクとウェルズ・ファーゴについては、仮想通貨を積極的に検討しているとの報道もされているところだ。

バンク・オブ・アメリカのBrian Moynihan CEO、シティグループのJane Fraser CEO、ウェルズ・ファーゴのCharles Scharf CEOは、事前資料で仮想通貨の取扱いに触れており、この公聴会で行われた、銀行の役割や運営姿勢などについて聞きとりに注目が集まった。

バンク・オブ・アメリカ

バンク・オブ・アメリカのBrian Moynihan氏は「仮想通貨に関連する商品・サービスの機会、リスクおよび顧客の需要を引き続き評価しているところだ」とコメント。一方で「現在、当行は仮想通貨を担保とした融資は行っておらず、また、仮想通貨や仮想通貨の取引・投資の仲介を主な事業とする企業には、バンキング(銀行)サービスを提供していない」と続けた。

仮想通貨に注目し、その可能性を探っているものの、マネーロンダリングや規制方針の不透明性なども影響して、関連企業にはサービスを行わないなど非常に慎重な姿勢を取っていることが窺える。また、バンク・オブ・アメリカはブロックチェーンに関して60を超える特許を取得しているがMoynihan氏によると「大規模な応用事例はまだ見つかっていない」とした。

シティバンク

シティグループのJane Fraser氏は、「仮想通貨に関わる前に、明確な管理体制を確保することが当社の責任であると考えている」と説明。

シティグループは「クライアントの需要や関心、規制の進展、技術の進歩など、デジタル資産の動向や分散型台帳技術(DLT)の活用を理解する」ことを目指しており、リスクについても検討しながら「慎重なアプローチ」を取っているところだとした。

ウェルズ・ファーゴ

ウェルズ・ファーゴのCharles Scharf氏は、同銀行も分散型台帳技術の研究開発に取り組みつつ、仮想通貨の動きも注目していると語っている。

まもなくブロックチェーン技術を使用した試験的なプロジェクトを発表予定で、これは「内部決済サービスで、世界の支店ネットワーク内で国際決済の内部帳簿の転送を行う」ものであるという。

「通貨や決済手段としての地位は不安定だが、代替投資商品として台頭してきた仮想通貨」については、引き続き注意深く、積極的にその動向をフォローしていくと述べた。

シティバンクとウェルズ・ファーゴは仮想通貨サービスを検討か

シティバンクについては最近、機関投資家向けの仮想通貨関連サービスを検討しているとの報道もあった。

関連大手銀行シティバンク、機関投資家向けの仮想通貨サービス進出を検討か

またウェルズ・ファーゴも「仮想通貨投資の理論的根拠」というレポートを発表したばかりだ。仮想通貨が投資にふさわしい資産として発展してきたと論じている。概要部分では次のように述べた。

特にパンデミックの間に、規制の明確さが向上しデジタル技術へ関心が高まり、より多様な仮想通貨が発展、仮想通貨時価総額も増加した。こうした成長により、仮想通貨は投資可能な資産として、今後より多くの可能性と継続性を示すはずだ。

「ボラティリティが高い状況が続く可能性があるが、仮想通貨が潜在的に有するポテンシャルを考えると、ポートフォリオでうまく管理しながら取り扱うことが可能な投資資産であり得る」との見解を示している。

ウェルズ・ファーゴが近いうちに、適格投資家を対象とした仮想通貨投資サービスを提供する計画があるとの報道もされたところだ。

関連「仮想通貨市場は成熟してきた」──米大手銀Wells Fargo、新たな投資戦略を検討へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧