はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムとPolygonの流動性向上へ Kyber Network、最大30億円超の報酬プログラムを発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムとPolygonの流動性向上へ

DeFi(分散型金融)における流動性のハブとして機能するKyber Networkは16日、流動性マイニングプログラム「Rainmaker」を行うことを発表した。

DeFiの基盤であるイーサリアム(ETH)と、イーサリアムのレイヤー2ソリューション「Polygon」のネットワークにおける流動性を向上させるため、この2つのネットワークを介してKyber Networkに流動性を提供したユーザーに、総額で最大3,000万ドル(約33億円)の報酬を分配。その前提として、新たな流動性プロトコルである「KyberDMM」を、Polygonに拡張させることも決定している。

レイヤー2とは

レイヤー2とは、「2層目」のネットワークを指す。メインのブロックチェーンと区別するために使用される。

▶️仮想通貨用語集

関連分散型金融(DeFi)運用をサポートするソリューション、KyberDMM解説

Kyber Networkのチームは、2017年からDeFi領域に特化して開発に取り組んできた。Kyber Networkのようなプロジェクトが、イーサリアムのネットワーク上に構築された様々なプラットフォームに流動性を提供することで、DeFiのユーザーは、暗号資産(仮想通貨)の交換などをシームレスに行うことができる。

逆にユーザーは、誰でもKyber Networkのようなプラットフォームに、仮想通貨を預けて流動性を提供することも可能。今回発表されたRainmakerは、この流動性を提供する側のユーザーに報酬を与えるプログラムだ。2つの仮想通貨をペアで提供してもらい、対象のトークンペアに対し高い利回りを提供することで、KyberDMMの利用を促す狙いもある。

関連:DeFi相場高騰の火付け役、イールドファーミングでは何が起こったのか|特徴と熱狂の理由を解説

Polygonは、イーサリアムの処理能力をサポートするレイヤー2ソリューション。DeFiやNFT(非代替性トークン)の需要の高まりなどで手数料(ガス代)が高騰する傾向のあるイーサリアムのスケーリング技術として、最近注目を集めている。Kyber Networkは、PolygonのDeFiのエコシステムに多くのユーザーを呼び込むために、Polygonのチームと提携しているという。

関連Polygon(MATIC)のエコシステムが拡大へ、ブロックチェーンVCがファンドで支援へ

PolygonのSandeep Nailwal共同創設者は、今回のプログラムの発表に際し、「流動性は、あらゆるDeFiエコシステムにおいて極めて重要な要素である」と説明。そして「Kyber Networkと協力し、KyberDMMプロトコルを通じて、Polygonの流動性を高められることを嬉しく思う」とコメントを寄せた。

Rainmakerについて

流動性提供者に報酬を分配するプログラム「Rainmaker」は、6月30日から開始。Polygonのネットワークを対象にしたプログラムは2カ月間、イーサリアムの方は3カ月間実施される。

Polygonのプログラム

Polygonを対象にしたプログラムでは、Kyber Networkの仮想通貨KNCを252万KNC(最大5.5億円相当)と、Polygonの仮想通貨MATICを50万ドル分(約5,530万円)分配。以下のプールの流動性提供者に配分される。

  • USDT-USDC
  • USDC-ETH
  • USDC-DAI
  • MATIC-DAI
  • KNC-ETH
  • KNC-MATIC

また、今回の報酬で得たKNCやMATICを、さらに流動性提供に使うことも可能。KNCをステーキングすれば、Kyber Networkのガバナンスに参加して、報酬を得ることもできるという。

イーサリアムのプログラム

イーサリアムを対象にしたプログラムでは、1,260万KNC(最大27億円相当)の報酬が、以下の5つのプールに分配される。

  • USDT-USDC
  • USDT-ETH
  • USDT-WBTC
  • WBTC-ETH
  • KNC-ETH
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧