CoinPostで今最も読まれています

「中国マイナーの移転も歓迎」米マイアミ市、安価な電力などでマイニング事業誘致

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

安価な原子力でマイニング事業誘致

米マイアミ市のFrancis Suarez市長は、安価な電気料金によりビットコイン(BTC)マイニング事業の誘致に努めていると明かした。米メディアCNBCのインタビューで語ったものだ。

Suarez市長は、特に原子力発電による低価格のエネルギーを念頭に置いているという。マイアミ市役所近郊には、ターキーポイント原子力発電所があり、マイアミ市に電力供給している。

米国労働省労働統計局の報告によると、1キロワット時あたりの平均電気代は、全米平均の13.3セント(約15円)に対し、マイアミでは10.7セント(約12円)と安価だ。

キロワット時

電力量や電力料金の算定に使われる単位。1kW(キロワット)の電力で1時間あたり使用される電気エネルギーのこと。

▶️仮想通貨用語集

マイアミ市の属するフロリダ州全体では、原子力は天然ガスに次ぐ第2の発電量を誇る。Suarez市長は、エネルギーの価格をさらに下げる方法を考えて、すでにフロリダ・パワー&ライト社と交渉していると説明。

市長は「マイニング業者は、1時間あたりのキロワット単価を一定レベルまで抑えたいと考えている。このことは重要で、そのために私たちは電力会社と話し合っている」とCNBCに語った。

中国マイナーの移転も歓迎

また、Suarez市長は中国のマイニング事業者を、移転先として受け入れる用意もできていると話す。現在のところ「中国のマイナーから個人的に連絡を受けたことはない」ものの、「マイアミ市がビジネス誘致の機会を得られるようにしたい。多くの企業に『ここに来てほしい』と伝えているところだ」と明かした。

中国では、5月に国務院会議でビットコイン取引とマイニングを厳しく取り締まるとの方針が発表された。それ以来、暗号資産(仮想通貨)マイニングが盛んなことで知られる内モンゴル自治区、新疆ウイグル自治区、四川省を含む地域で、自治体がマイニング企業の閉鎖を進める動きがみられている。

このため、一部のマイナーは国外への移転を準備中だという報告もされているところだ。

関連中国雲南省もビットコインマイニング取締りへ 国外移転も準備か

マイアミに拠点移したBlockchain.com

Suarez市長は、安価な電力の他に、仮想通貨マイニングに特化した他の誘致策についても検討しているという。税の優遇措置、インフラ関連のインセンティブ、規制の緩和などを企業に提供する地域を設け、これらの優遇措置によって投資を促進し、雇用を創出することが期待されるものだ。

最近マイアミ市への移転を発表した仮想通貨関連企業としてはBlockchain.com社の事例がある。仮想通貨取引所やウォレットなどのサービスを提供している同社は、ロンドンを本拠地としているが、米国の拠点についてニューヨーク市からマイアミ市へ移した。

Blockchain.com社は雇用面でもマイアミ市に寄与する予定。2021年末までに100人の正社員を雇用し、2022年にはさらに追加で200人を雇用する計画だ。また、南フロリダのSTEM(科学・技術・工学・数学)コミュニティには教育面でも貢献していく方針がある。

ニューヨーク市では最近、環境負荷を懸念し仮想通貨マイニングを制限する法案が提出されていた。

関連米NY ビットコインマイニングを制限する法案の1つ、議会で否決

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
17:00
「Beyond The Price」、未公開内容や過去のまとめを配信
第11回のGM Radio:Beyond The Priceは2日に公開。仮想通貨ビットコインなどについて過去の配信をまとめ、未公開の内容も追加した。
15:00
「ビットコインETF承認は機関投資家を後押しする決定打となる」米ARKのウッドCEO
米ヘッジファンドARK Investのキャシー・ウッドCEOは、米証券取引委員会によるビットコイン現物ETFの承認は、仮想通貨投資を検討している機関投資家に対し、「確定的なお墨付き」を与える可能性があると述べた。
14:30
仏大手銀行がイーサリアムでステーブルコイン「EURCV」を初発行
ソシエテ・ジェネラルがイーサリアムでユーロ連動ステーブルコインEURCVを発行。暗号資産(仮想通貨)取引所Bitstampに上場。入出金時にはKYC(顧客確認)およびAML(資金洗浄防止)コンプライアンス手続きが適用される。
14:20
IEO後に高騰したアイドルトークン「NIDT」の裏側|関係者インタビューvol.1
関係者インタビュー NIDT(Nippon Idol Token)は、web3時代の女性アイドルを創造する「IDOL3.0 PROJECT」の独自暗号資産(仮想通貨)です。 I…
13:55
コインチェックがアバランチの取扱いを開始 
暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックがアバランチ取り扱い開始。AVAXの取扱いを皮切りに、クリプト技術を活用し社会や経済に実際の利益をもたらすプロジェクトを支援していく方針を示す。
13:30
サザビーズ、ビットコイン版NFT「Ordinals」のオークション初開催
サザビーズはビットコイン版NFTプロジェクト「オーディナル」作品で初めてのオークションを開催。「BitcoinShrooms」の入札を行う。
12:27
ビットコイン、時価総額で世界9位の資産に 
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが時価総額8,500億ドルを超え世界第9位に。ウォーレン・バフェット率いるバークシャーを上回り、エヌビディアを追う勢い。首位の金(ゴールド)市場の1/16ほどの規模となった。
12:00
カシオからNFT「VIRTUAL G-SHOCK」限定販売
カシオ計算機が「VIRTUAL G-SHOCK NFT」のセールを行う。耐衝撃性を誇るG-SHOCKの未来モデルをバーチャルに再現。限定2000個のユニークなデザインが0.1ETHで登場。ユーザー参加型のオンラインコミュニティが生んだ、先進的なデジタルコレクション。
10:30
米地裁、バイナンスCZ前CEOの有罪答弁を受理
米国地方裁判所の判事は、仮想通貨取引所バイナンスの前CEOであるCZ氏の有罪答弁を受領した。今後、量刑が行われることになる。
10:02
JPモルガンのダイモンCEO「私が米政府にいれば仮想通貨を禁止する」
JPモルガンのCEOは、米公聴会で仮想通貨を強く批判した。ビットコインなどの仮想通貨に強く反対しているとし、もし自身が政府にいれば、仮想通貨を禁止すると主張している。
07:35
Bitcoin Core、最新バージョンをリリース
仮想通貨ビットコインのソフトウェアBitcoin Coreは、最新バージョンv26.0がリリースされた。一方で、OrdinalsやBRC-20トークンの発行ができなくなる可能性が浮上している。
07:20
仮想通貨Worldcoin、分散化目標と助成金プログラムを初公開
OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が他のメンバーとともに立ち上げたAI・仮想通貨プロジェクトWorldcoinは、初の助成金プログラムを公開した。開発者の参入を促す狙いだ。
06:30
アマゾン、プライムゲーミングでGods Unchainedのカード配布実施へ
米アマゾンはAmazon Prime Gamingを通じてWeb3カードゲーム「Gods Unchained」と提携し、ゲーム内カードを無料で入手できるキャンペーンを開始した。
06:02
コインベース、Jitoのガバナンストークン「JTO」新規上場予定
エアドロ前に上場発表 仮想通貨取引所コインベースは、ソラナ(SOL)の大手ステーキングプールJitoのガバナンストークン「JTO」の新規上場予定を発表した。JTOはまだ流通して…
12/06 水曜日
16:05
米コインベース関連団体、大統領候補による仮想通貨討論会を開催
米コインベースが立ち上げた仮想通貨の権利擁護団体「Stand with Crypto Alliance」は、米大統領候補による仮想通貨をテーマとした公開討論会を開催すると発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2023/12/08 12:00 ~ 13:00
その他 オンライン
2023/12/12 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧