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米仮想通貨取引所Gemini、脱炭素化に注力

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの炭素排出量を相殺

米暗号資産(仮想通貨)取引所Geminiは、保有するビットコイン(BTC)に関する二酸化炭素(CO2)の排出量を相殺し、脱炭素化を支援していくことを発表した。

この取り組みは「Gemini Green」と呼ばれるもので、Geminiは非営利団体Climate Vaultが炭素排出権を購入するために寄付を行う。Geminiが保管しているビットコインについて、マイニングにおいて消費されている炭素排出を相殺する形だ。それに加えてClimate Vaultは、CO2除去技術の開発も支援する。

炭素排出権は、政府が規制している排出権取引制度(cap-and-trade)から購入するという。

排出権取引制度

国や企業に対して、温室効果ガスの排出可能量が割り当てられ、それぞれの国や企業は排出量を抑えて、その枠を超えないようにする。割り当て枠を超えそうな企業などは、別の企業から排出枠を購入することが可能。結果として全体的に、炭素排出量が一定の上限以下になる仕組み。

▶️仮想通貨用語集

Climate Vaultはシカゴ大学で設立された非営利団体で、CO2削減を幾つかの段階で行っている。

まず北米の炭素市場で、排出権を購入。その購入権を手元に保管しておくことで、他の市場参加者が、その排出枠を利用してCO2を排出することを防ぐ。さらに、二酸化炭素除去技術を開発している企業を資金面で支援する。

GeminiのCEO、Tyler Winklevoss氏は次のように説明した。

ビットコインが主流の価値保存手段として台頭してきた今、将来の世代のために持続可能性を取り入れることは不可欠だ。Climate Vault社と提携することで、非・再生可能エネルギーを使うマイニングの排出量を相殺し、ビットコインの脱炭素化に貢献できる。

具体的にGeminiは、2021年1月1日から6月30日までの間に、Geminiによるビットコインネットワークの利用に関連する炭素排出量を見積もり、これを相殺するために、約400万ドル(約4.4億円)を費やして排出権を購入した。これにより、約34万メートルトンの炭素が大気中に放出されるのを防ぐことができるという。

持続可能性に取り組む企業に資金提供も

この他に、Geminiは「Gemini Green」の一環として、仮想通貨業界の持続可能性に取り組む企業やプロジェクト、非営利団体をサポートするために100万ドル(約1億円)の資金を準備している。

Bloombergのインタビューで、Tyler Winklevoss氏は「ビットコインネットワークの維持に再生可能エネルギーのみが使用されるようになるまで」二酸化炭素排出量の相殺に取り組み続ける予定だと語った。

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