- 仮想通貨市場
- ビットコイン(BTC)は、再び100万円ラインを割り込むなど節目の攻防に。また、海外の最大手取引所バイナンスに上場したBytecoin(BCN)が150%を超える高騰を記録するなど、影響を見せつけています。
- 日米株価市場
- 本日のNY株式市場と東京市場は両市場とも上昇となりました。しかし、イランの核合意に関する問題が意識され、地政学リスクが高まり日米株式市場の重しとなった一方で、個別銘柄では決算内容を好感し、堅調な動きも見られました。
仮想通貨市場
5月8日の仮想通貨市場は、7日昼に大きく下落したBTC価格を維持して100万円手前で推移するも、執筆現在(21時)に100万円を割り込むなど、JPYの節目の攻防となっています。
ビットコインの価格は24時間比で動いていないものの、アルトコインの中には大きく価格を伸ばした通貨も散見されます。
特に、時価総額順に時価総額9位IOTAと28位Zilliqa(ZIL)、0x(ZRX)が10%以上の高騰となり、時価総額15位のBytecoin(BCN)は163%を超える暴騰となりました。
これら特定通貨の高騰も影響し、昨日下落前の仮想通貨市場時価総額4550億円まで及ばないものの、約4480億USDまで戻しています。
ゴールドマンサックスに続く?
NY証券取引所の親会社ICEの関係者がニューヨークタイムズに明かした情報では、ICEは仮想通貨取引プラットフォームの開発に着手しており、大口投資家の仮想通貨取引のほか、BTCスワップ取引の導入も検討している模様です。
ゴールドマンサックスのビットコイン市場参入は特大のニュースとなりましたが、NY証券取引所の親会社ICEの参入は、市場規模の拡大を視野にいれる内容として注目されるでしょう。
CoinPostの参考記事
大物投資家による過激発言の応酬
昨日時点で下落要因の一つとして注目された、伝統的な大物投資家であるウォーレンバフェット氏やビルゲイツ氏の仮想通貨に対する懐疑的な見方ですが、その後イーロン・マスク氏やTyler Winklevoss氏といった、より新しい時代の大物投資家がツイッターで反論しています。
イーロン・マスク氏は、バフェット氏の提唱する”経済的な堀”の概念は、イノベーションの速度が急速に上がっている現代では”革新”こそが重要であり、すでに時代遅れだと発言。
仮想通貨キャンディの企業を設立を検討、キャンディで掘りを埋めるとユーモアを交えて返しています。
また、ビルゲイツ氏が『仮想通貨を手軽にトレードする手法があるなら、空売りすることになる』との発言に対し、Tyler Winklevoss氏は『ならCBOEのビットコイン先物で実際にショートしてみてほしい』と返し、話題を呼びました。
CoinPostの参考記事
SECの公聴会は開催されず
昨日WSJが報道して注目の集まった、イーサリアムが証券に該当するかが最大の焦点となるとされていた公聴会は行われませんでした。
WSJの記者Paul Vigna氏は、WSJの誤報が聴聞会についての噂を広めたと主張する、仮想通貨コミュニティの一部専門家からの批判について回答。
報道の一部「5月7日に上級SECとCFTCを含む、規制当局の作業部会が議論予定」に触れて、次のように述べました。
「これは噂ではなく、私たちは噂を広めたりしない。」
またEthereumの創設チームとネットワークの作成者の一人であるJoseph Lubin氏は、すでにEtherが米国政府が定める規制のもとでの証券に該当しないことを繰り返し強調。
昨日のイーサリアムの価格下落を後押しした可能性のある報道内容ということもあり、各コミュニティから非難の声が上がった模様です。
Bytecoin(BCN)150%を超える高騰を記録
また、20時時点で163%を超える高騰を記録したBytecoinは、大手取引所Binanceへ上場したことで価格を伸ばしました。
Binance Lists Bytecoin (BCN)https://t.co/yllJfqxTCj pic.twitter.com/6lL9PPb4vK
— Binance (@binance) 2018年5月8日
この発表を機に価格の上昇と共に、取引ボリュームが急増。
今回の急騰は、binanceへの上場と言えど異常な数値であり、取引高を確認するとPoloniexのBCN/BTCが63.7%に到達、HitBTCのBCN/BTCが28.6%と合計92.3%が、2つの取引所におけるペアで取引されています。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄として注目を浴びる「マネックスグループ(8698)」は、大型連休明けの昨日を上回る大商いとなるも、売り買いが拮抗したことで、ほぼ横ばいの0.56%高に。
「JPモルガン・アセット・マネジメント」が、マネックスグループの大量保有報告書(保有割合7.59%/20,472,800 株)を提出したことが明らかになったこともあり、出来高1.61億株、売買代金1,164億円と、またしても全上場銘柄中1位を記録。貸借銘柄であることで、デイトレードを中心とした旺盛な意欲は未だ衰えを知りません。
一方で、年初来安値(1/4時点)の600円から昨日記録した年初来高値(5/7時点)の8,060円までテンバガー(10倍化)を達成するなど、短期間で大きく高騰していた「オウケイウェイヴ(3808)」が、-18.70%と大幅反落でストップ安に。
そのほか、ブロックチェーン技術による分散型エンタテインメント・エコシステムを開発する「BlockPunk Pte.」と資本業務提携を発表した「DLEキャピタル(3686)」が8.00%高、ブロックチェーン技術のカウラと協業する「クロスキャット(2307)」が6.36%と、強弱まちまちとなりました。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄の最新情報一覧は、以下の記事を参考にどうぞ。
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NY市場
- ダウ 24,357.32(+94.81)
- NASDAQ 7,265.21(+55.60)
- S&P500 2,672.63(+9.21)
日本時間8日明朝(NY時間7日)に引けたNY株式市場は、主要三指数揃って上昇。
イランの核合意問題に関する米国の動きなども影響し、WTI原油先物価格が3年半ぶりに終値70ドル台となった事でエクソンモービルが買われた他、アップルが引き続き上昇した事なども好材料となり、ダウは94ドル高の上昇となりました。
一部のアナリストから強気な見通しが出たキャタピラーが2.36%の上昇となった他、決算発表を控えるエヌビディアも4.02%と高くなり、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)も0.91%の上昇となっております。
ネスレとの商品販売に関する提携を発表したスターバックスは、高く寄り付きましたが、引けにかけて伸び悩み、結局小幅安で取引を終えました。
東京市場
- 日経平均 22,508.69(+41.53)
- TOPIX 1,779.82(+6.64)
- マザーズ 1,165.32(+14.24)
8日の東京市場は主要三指数揃って小幅高となりました。
米国のトランプ大統領が、イランの核合意に関する方針を日本時間9日未明に発表する事を明らかにした事で、地政学リスクの高まり、ドル高円高が進行。
一時ドル円は108.80円台をつける場面もあり、警戒感から朝方寄り付きはマイナス圏でスタートしました。
しかし、NY市場の主要株式指数の上昇などもあり、一時日経平均は99円高する場面もありましたが、結局41円高で取引を終了。東証一部売買代金は2兆6427億円となりました。
個別では、アイルランド製薬大手のシャイアーの買収を巡る報道等もあり、武田が思惑買いから4%近い上昇をした他、薬の併用療法について、米国食品医薬品局から承認を得たアステラス製薬が2.81%の上昇となり、年初来最高値となりました。