はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

北米でビットコイン採掘機器を大規模購入事例続く カナダの仮想通貨マイニング企業Hut 8が発注

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

50億円規模の大量購入

カナダを拠点とする暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Hut 8は、そのハッシュレートを倍増させるために約4,400万ドル(約49億円)分のマイニングマシンを発注。香港のSuperAcme Technologyより、1万2,000台の新型MicroBTマイナーを購入したという。

これらのマシンは2021年10月から順次納入され、2021年12月には配備が完了する予定だ。この追加購入により、Hut 8のマイニング能力は1秒あたり合計約2.5 EH/s(エクサハッシュ/毎秒)となる見込み。

ハッシュレート

日本語では「採掘速度」と表現される。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。マイニング機器の処理能力を表す際や仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いる。

▶️仮想通貨用語集

Hut 8によると、現在同社は1日あたり平均で6.5~7.5ビットコイン(BTC)を採掘しているが、マシン拡充により、現時点の採掘条件に基づいて推計すれば、1日あたり14~16ビットコインを採掘できるようになるという。

6月28日の同社公式発表によれば、Hut 8の現在のハッシュレートは、約1.2 EH/sだが、2021年末までに約2.5から3 EH/sに上昇、さらに2022年半ばまでに約6 EH/sまで拡大すると見積もられている。

また、Hut 8のバランスシート上には採掘したビットコインの自社保有分として、2021年6月27日現在で約3,806ビットコイン(時価145億円)が記載されているが、これも2021年末までに約5,000ビットコインに増加する見込みだ。

中国からハッシュレートが流出

Hut 8は、ビットコイン・ハッシュレートの多くを占めていた中国で、マイニング規制が厳格化したことの影響についても、次のように言及した。

ビットコインのハッシュレートが中国から流出したことにより、最新の予測では、2021年7月2日にネットワークの難易度が24%〜26%の範囲で急落することが示唆されている。

ネットワーク難易度の低下により、Hut 8の平均採掘量は、1日あたり6.5~7.5ビットコインから8.5~9.5ビットコインへと約2ビットコイン増加する見込みだ。これに伴う直接的なコストは発生しないと予想している。

尚、金融コンサルチーム21stParadigmのDylan LeClair氏は6月25日時点で、ビットコインの次期難易度が21%の低下となる可能性を予測していた。

関連3万ドル死守のビットコイン再び反発、「難易度調整」は史上初の-21%に達する可能性

最近、北米企業によるマシンの大量購入事例が散見されている。米マイニング企業テラウルフ社(TeraWulf)は、ビットメイン社の最新マイニング機器「Antminer S19jPro」3万台の購入契約を締結した。これらの注文は、2022年1月から6月にかけ納入される予定だ。

この企業は、環境負荷の問題にも取り組んでおり、将来的には炭素排出しない電力の割合を100%にすることを目標に掲げている。

関連ビットコイン採掘機器3万台購入 環境配慮の米マイニング企業が規模拡大

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/07 金曜日
05:50
JPモルガン、ビットコイン価格予測を17万ドルに引き上げ=The Block
JPモルガンのアナリストがビットコインの今後6カ月から12カ月の価格予測を17万ドルに引き上げた。レバレッジ調整の進展と金に対する相対的な魅力の向上が理由だという。
05:30
アークのキャシー・ウッドCEO、2030年のビットコイン価格予測を大幅下方修正 150万ドルから120万ドルに
アークインベストのキャシー・ウッド氏が2030年のビットコイン強気予測を150万ドルから120万ドルに引き下げた。ステーブルコインの急速な普及が理由だという。
11/06 木曜日
16:25
ソラナ特化型戦略企業「SOLプラネット」が設立される
ソラナブロックチェーンに特化した戦略企業「株式会社SOLプラネット」が2025年11月4日に設立。外資系金融出身の野坂幸司氏がCEOを務め、企業向けにコンサルティングからインフラ構築まで一貫したサービスを提供する。
15:57
イギリス・カナダが米国に追随、ステーブルコイン規制を推進
イギリスとカナダが相次いでステーブルコイン規制計画を発表。イングランド銀行は米国と足並みを揃えた規制枠組みの導入を表明し、カナダも法定通貨担保型発行者への規制強化を打ち出した。
13:50
仮想通貨「最後の1000倍成長チャンス」はプライバシー分野、ゼロ知識証明技術が実用化された今が転換点
ソラナHeliusのMert Mumtaz CEOは、仮想通貨ではプライバシー領域が最後に残った課題であり、市場が未開拓であるため、「最後の1000倍」であり、大きなチャンスが期待できると主張した。
13:30
新規レイヤー1「モナド」、11月24日にメインネット稼働へ
モナド財団が11月24日にメインネットをローンチすると発表。毎秒1万件のトランザクション処理とEVM互換を実現する次世代レイヤー1ブロックチェーン。総額2億4000万ドルを調達し、約23万人へのエアドロップも実施。
13:20
仮想通貨が他のリスク資産に遅れを取っている理由は? 最新市場分析
大手マーケットメイカーのウィンターミュートが仮想通貨市場の最新レポートを公開した。ビットコインなどのパフォーマンスが株式など他のリスク資産より低迷している理由を分析している。
13:00
ソラナ・カンパニーが最大153億円の自社株買いを承認、仮想通貨財務企業の戦略転換が加速
ソラナ保有企業のソラナ・カンパニーが最大1億ドルの自社株買いプログラムを承認した。仮想通貨財務企業による株価対策が広がっている。
11:46
仮想通貨反発でビットコイン10万ドル台回復、トランプ大統領の「米国をビットコイン大国に」宣言再び
ビットコインが102,900ドルに反発も週初来7%安の下落基調。イーサリアムは7.6%高で市場をアウトパフォーム。トランプ大統領が「米国をビットコイン超大国に」と改めて宣言。政府閉鎖長期化で仮想通貨規制の進展に懸念も。
11:10
ウィズダムツリー、チェーンリンクと提携 ファンドデータをオンチェーン化に
ウィズダムツリーがチェーンリンクと提携し、トークン化プライベートクレジットファンドCRDTのNAVデータをブロックチェーン上に記録。機関投資家のDeFi参入を促す新たな取り組み。
10:50
ビットコイン財務企業FUTURE、下落相場も約53億円を資金調達
スイスの仮想通貨ビットコイン財務企業FUTUREは、約53億円の資金調達を完了したことを発表。出資者や支援者に著名な企業や人物が名を連ねており、今後の事業展開に注目が集まる。
10:05
仮想通貨企業戦略に暗雲、イーサリアム急落でトム・リーのビットマイン社が2600億円の含み損に
イーサリアムが3400ドルを下回り、トム・リー氏率いるビットマイン社は17億ドルの含み損を計上。企業による仮想通貨保有戦略の見直しが進んでいる。
09:45
ロビンフッド決算報告 仮想通貨取引収益が4倍に成長
投資アプリ「ロビンフッド」の2025年7~9月期決算を報告した。ビットコインなどの仮想通貨取引収益が前年比4倍増を記録し、予測市場も拡大中だ。
08:45
キリフダ、企業の売掛債権に1万円から投資できるトークン化債権サービス開始へ
キリフダは企業の売掛債権に1口1万円から投資できるトークン化債権マーケットプレイス「おカネのこづち」を年内公開する。企業の資金繰り支援と個人投資家の社会貢献ニーズを結びつけるプラットフォームだ。
07:55
フランクリン・テンプルトン、香港初のトークン化MMF運用開始
金融大手フランクリン・テンプルトンは香港でトークン化された米ドル建てマネーマーケットファンドを開始した。ルクセンブルグ登録で短期米国債を裏付けとし、香港金融管理局のフィンテック2030計画下での初の取り組みとなる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧