仮想通貨交換所ShapeShift、自律分散型組織(DAO)へ移行──大規模エアドロップも予定

自律分散型組織(DAO)へ移行

暗号資産(仮想通貨)取引サービスを提供するShapeShiftは企業としての運営を終了し、FOXトークン保有者が管理する自律分散型組織(DAO)へと移行することが分かった。

ShapeShiftは今まで、ノンカストディアルな仮想通貨取引サービスを提供してきた。これからはDeFi(分散型金融)のビジョンに基づき、コミュニティが所有・管理する仮想通貨プラットフォームへと進化するという。同社が利用するコードや技術は、今後数カ月でオープンソース化するとした。

ノンカストディアルとは

取引所などの中央管理組織ではなく、ユーザー自身がウォレットの秘密鍵を管理すること。

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ShapeShiftは2014年に設立された仮想通貨取引サービス企業。同社のErik Voorhees最高経営責任者(CEO)は以前、「中央集権的プラットフォームがパスポートデータや、銀行書類、社会保証番号などの個人情報を保管することは、データ盗難やハッキング攻撃に対する脆弱性につながる可能性がある」と指摘していた。

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また今年1月、同社のプラットフォームから分散型取引所(DEX)を利用できるサービスを発表した際には、「中央集権化された取引所はブラック・ボックスだ」と主張。

そう主張する理由について、「外部から監査する方法がなく、運営者やデータを扱う関係者を必然的に信用しなくてはならない」と述べ、「我々の目的はユーザーを守り、金融システムに透明性をもたらすことだ」と説明している。その際、DEX以外の取引サービスは、2021年内には終了する予定だと述べていた。

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これからShapeShiftは、分散化された取引サービスを提供するDAOへと移り変わる。「DAO」は「Decentralized Autonomous Organization」の略で、中央管理者が存在せず、自律的に機能する組織を指す。

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Voorhees氏は仮想通貨メディアCoinDeskに対し、「これから4カ月から12カ月の間に、ShapeShiftは、従業員もCEOもいない組織に変わる」と説明したという。

FOXトークンの配布

DAOへ移行するのに先立って、今回はFOXトークンの大規模なエアドロップ(無料配布)を行うことも発表。仮想通貨業界の歴史で最大規模のエアドロップだと主張しており、100億を超えるFOXトークン保有者に資格があるとしている。

対象者となる資格や、取引量などに応じた配分量の詳細も公開。ShapeShiftの顧客に加え、UniswapやSushiSwapといったDEXなど、DeFiサービスのユーザーも対象になると説明した。

またエアドロップだけでなく、FOXトークン所有者が、さらにFOXトークンを受け取れる「FOX Liquidity Mining」を実施。対象となる条件は、以下の内容だ。

    1. 「Uniswap V2」のプラットフォームで、FOXトークンとイーサリアム(ETH)のプールに流動性を提供している。
    2. かつ・または、ウォレットに「FOX-ETH-UNI」のLP(流動性提供者)トークンを保有している。

「FOX Liquidity Mining」の対象者には1,576万8,000枚のFOXトークンを比例配布。日本時間17日1時から3カ月間行い、その後も継続するかはガバナンスメンバーが決めるとしている。

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