- ゴールドマンサックス、ビットコインの先物取引開始を決定
- ゴールドマンサックスはビットコインの先物取引を開始することを決定しました。この試みは、規制金融機関の中では初となります。
- BitMEXはデリバティブ取引に強気の姿勢
- ゴールドマンサックスがデリバティブ取引に慎重な姿勢を見せる中で、BitMEXはデリバティブ取引を牽引しており、収益を伸ばしています。
- デリバティブ取引とは
- デリバティブ取引は、リスクを覚悟して高い収益性を追及する手法として考案されたものです。デリバティブ取引は、大きく分けて先物取引、オプション取引、スワップ取引の3種類に分類されます。
- 先物取引とは
- 先物取引とは、将来のあらかじめ定められた日に、ある特定の商品を現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引です。
ゴールドマンサックスはビットコイン先物取引を開始を決定
ゴールドマンサックスはニューヨークの担当部署を介してのビットコインの先物取引を開始することを決定しました。
ゴールドマンサックスはこのサービスを実施する最初の規制金融機関となります。
ゴールドマンサックスのこの決定は世間のデジタル通貨への信頼の高まりに繋がるのでしょうか?
ゴールドマンサックスとBitMEX、デリバティブ取引に対する姿勢
今となってはゴールドマンサックスがビットコインの機関取引を促すと予想され、デジタル通貨の正当性は高まっていますが、もともと同社はビットコインの取引をするつもりはなく、慎重な足取りを見せていました。
ビットコインに対し懐疑的な意見を持っている社員もゴールドマンサックスにおり、全面的な信頼を寄せているわけではないようです。
しかし、世界でのビットコインの先物取引の影響力が無視できないものになってきたため、今月の2日にデリバティブ取引に動き始めました。
仮想通貨が持つボラティリティが大きいことが、同社の慎重な姿勢の一つの要因となっています。
ビットコインの価格は過去数カ月間で激しく動いています。
2017年は、ビットコインへの関心は上昇を続け、ボラティリティーの暴騰を引き起こしました。
また2017年後半には200万円に到達した価格が、今年の2月には100万円台にまで落ちるという乱高下を見せており、ボラティリティは非常に大きくなっています。
機関投資家はこれらに対し、慎重に対応しなければなりません。
この状況に対し、ゴールドマンサックスが慎重に事を進める中で、ビジネス、金融系を取り扱うメディアのCultureBanxはBitMEXがますます勢いを強めていると言います。
BitMEXのCEOArthur Hayes氏(以下 Hayes氏)は仮想通貨のデリバティブ取引を牽引しています。
BitMEXの日毎の取引の出来高は30億円にも及びます。
BitMEXの去年の収益は8300万円、今年の1月の間だけで2100万円の収益を出しています。
しかし、投資家にとってはデリバティブ取引は非常にリスクの高い物です。
デリバティブ取引をする機関投資家は、自身の投資パフォーマンスに信頼できる基準を設けることで、デリバティブ取引の負担を軽減しようとしています。
元ゴールドマンサックス社員であり仮想通貨擁護派の大富豪Mike Novogratz氏はBloombergとパートナーシップを結び、Bloomberg Galaxy Crypto Indexを始めました。
これから、この指標がデリバティブ取引をする個人投資家にとって「信頼できる基準」になるのでしょうか。