ビットコイン相場と金融マーケット
5日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン価格は、前日比+2.7%の432万円(39,320ドル)と4日ぶりに反発した。
半値戻しの4万ドル目前で売り圧力が強まり揉み合っているが、直近高値の43,000ドルを上抜けることができれば、5月19日以降のレンジ・ブレイクによるトレンド転換も現実味を帯びてくる。逆に、36,000〜35,000ドルを割り込むところまで深押しした場合は、投資家の迷いが顕在化することになりそうだ。
DeFi銘柄が買われる
前日比+2.7%のビットコインに対し、国内上場銘柄ではイーサリアム(ETH)は前日比+7.0%で一時30万円台を回復したほか、ポルカドット(DOT)が前日比+6.9%、パレットトークン(PLT)が前日比+22.2%と上昇した。
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とりわけ好調なのが、DeFi(分散型金融)銘柄だ。
分散型レンディングプラットフォームのネイティブトークンのAave(AAVE)が前日比+10.0%の342ドルとなったほか、Compound(COMP)が前日比+15.3%の456ドルとなった。
Aaveはフラッシュローン(Flash Loan)や信用委任(Credit Delegation)といったDeFi(分散型金融)サービスを提供するプロトコル。 7月6日には、機関投資家向けサービスを発表した。
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20年11月には、学習履歴をブロックチェーンで管理するeラーニングプラットフォーム「PoL(ポル)」を運営する国内企業techtecが、シードラウンドの資金調達を実施したことを発表。
techtecの田上代表は、DeFiの革新性について以下の3つを挙げている。
- 金融サービスの開発を解き放つ
- 金融サービスへのアクセスを解き放つ
- 金融サービスを自動化する
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イーサリアムの大型アップデート
イーサリアムは、本日の日本時間21時17分頃(ブロック高:1,296,5000時点)に、ハードフォークを伴う大型アップデート「ロンドン」が実行される見通しだ。
アップデートでは、イーサリアムトランザクションの安定性と予測可能性が向上する手数料モデルの変更(EIP-1559)を中心に、ディフィカルティボムの延期(EIP-3554)など複数の改善提案が含まれる。
基本手数料が新たに導入されるほか、手数料がバーン(焼却)される仕組みにより、これまでになかったデフレ的性質を有することになるため、市場の関心度も高い。
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イーサリアム(ETH)価格は7月20日に18.7万円まで下落するも、8月5日時点で30万円台を一時回復した。戻り高値2,900ドル(31.8万円)を超えることができれば、勢いに弾みが付くか。
BTC建ての通貨強弱では、上値抵抗線を抜けて騰勢を強めている。BTCに対するETH価格は1年前から約2倍となったことからも、DeFi(分散型金融)相場の恩恵を享受しているものとみられる。