仮想通貨サービス開始か
英大手スタンダードチャータード銀行と大手資産運用企業ノーザントラストが提供するカストディサービス「Zodia Custody」は、アイルランドの機関投資家を対象にサービスを開始する予定であることが分かった。大手現地メディア『Independent.ie』が報じた。
昨年12月にローンチの計画が発表されたZodia Custodyを通して、機関投資家が安心して仮想通貨へ投資できるにするためのサービスを計画。どの銘柄を取り扱うかは不明確だが、12月時点では、以下の5銘柄への対応が発表されている。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- XRP(リップル)
- ライトコイン(LTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
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カストディとは
カストディとは、投資家の代わりに資産を保有・管理することを指す。仮想通貨以外の資産にも広く使われる用語で、資産の保管や売買に係る決済、また元利金・配当金の受領や議決権行使など、幅広い業務がサービス対象になる。
▶️仮想通貨用語集
Zodia Custodyは、スタンダードチャータード銀行のイノベーション・ベンチャー部門であるSC Venturesとノーザントラストの合弁事業。12月の発表時点で、「金融行動監視機構(FCA)の認可等を経て、2021年よりサービスを開始する」と説明していた。
FCAの公式ウェブサイト には、認可取得企業として「Zodia Custody Limited」という社名がすでに掲載されている。先月29日公開のプレスリリースでFCAに登録できたことが発表されており、それに合わせて仮想通貨サービスの計画が報じられたもようだ。Zodia Custodyは英ロンドンを拠点にして事業を行う。
英国では2020年1月から、FCAが仮想通貨企業の監督機関になっており、マネーロンダリング及びテロ資金供与対策(AML/CTF)を監督するため、仮想通貨関連事業を行う企業には、FCAへの登録が義務付けられている。しかし、コロナウイルス感染拡大の影響や審査プロセスの複雑さなどから手続きに遅れが生じており、現在登録が完了しているのは、Zodia Custodyを含めて8社のみだ。
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Zodia Custodyは昨年12月以降、顧客を限定してサービスを試験的に行なってきたと報じられており、これからは本格的に事業を展開していくと見られる。